開講年度2020
開講学科法律学科 2013年度以降入学
科目名地方自治法
担当教員小林 明夫
学期曜日時限春学期 火曜日 2時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーJ331-212-08
使用教室7602(名城)
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
地方自治の法としくみを学ぶ
授業の概要
 地方自治の基本的な考え方、地方自治の法としくみについての基礎的知識を身につける。
 憲法・地方自治法などの実定法の理解を中心として話を進めるが、その際には、担当教員の行政実務経験を踏まえ、現実の地方自治の現場で、どのように法が解釈運用され、また、自治立法がなされているのか等の実態にも目配りしながら、講義を展開していく予定である。
授業の到達
目標
 日本国憲法が保障する地方自治とは何か、それを現実のものとするための地方自治の法としくみはどのようなものなのか、といった点を体系的に理解し、論理的な文章で説明できるようになることがこの講義の目標である。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表後にWEBキャンパスにて講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1ガイダンス/地方自治とは
○講義方針の説明と地方自治の概念について学ぶ
・地方自治の本旨、地方自治の歩み
【予習】シラバスを読み講義の概要を把握する(20)
【復習】地方自治の概念について確認(30)
2自治体の事務・区域・住民
○自治体の事務・区域・住民について学ぶ
・国と自治体の役割分担、自治体の事務区分・区域・住民の権利義務
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
3条例制定権とその限界
○条例制定権とその限界について学ぶ
・憲法上と自治法上の位置づけ、限界
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
4条例と規則
○条例と規則について学ぶ
・条例と罰則、効力の及ぶ範囲、規則制定権
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
5直接請求
○住民の直接請求権について学ぶ
・各種の直接請求権の要件・効果
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
6議会
○議会について学ぶ
・議会と議員の権能、招集と会議
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
7執行機関
○執行機関について学ぶ
・長、委員会
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
8地方公務員
○地方公務員について学ぶ
・意義、勤務関係、権利義務
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
9地方税財政
○地方税財政について学ぶ
・自主財政権、地方税
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
10財務
○自治体の財務について学ぶ
・予算、歳入と歳出、決算、契約等
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
11監査と住民訴訟
○監査と住民訴訟について学ぶ
・監査、住民監査請求・住民訴訟
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
12国又は都道府県の関与
○国・都道府県の関与について学ぶ
・基本原則、基本類型、関与の手続、紛争処理
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
13自治体相互間の協力
○自治体相互間の協力について学ぶ
・自治体相互間の協力に関する諸制度
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
14大都市制度
○大都市に関する特例制度について学ぶ
・指定都市、中核市
【予習】テキストの該当箇所を読み、基本的な概念等を簡単に把握しておく(20)
【復習】講義で取り上げた理論や概念等を、テキスト等の該当部分で復習し理解を深めておく(40)
15総括
○講義全体の振り返り
【予習】試験対策としてこれまで講義で学んだ内容の確認(90)
試験実施方法
定期試験
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験(論述式)100%設問に対する応答の適切性、関係概念や判例・理論等の理解度等による。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『地方自治法 地方自治と法(両科目共通テキスト)』小林明夫1,200円+税学内の成文堂でのみ販売(価格は予定)。他に令和2年版の『ポケット六法』持参
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『はじめて学ぶ地方自治法 第2次改訂版』吉田勉学陽書房2,100円+税978-4-313-20522-2改訂版が出た場合にはそちらに変更
参考URL
質疑応答
オフィスアワー(水曜3限・研究室71010)
備考
 講義の内容・順序は多少変更の可能性がある。
 私語を厳禁とする。私語が過ぎれば他者への迷惑を勘案し退出を求める。携帯の電源は講義中OFFにしておくこと。
 他人の話を聴いてポイントをまとめる能力は社会人として活動する上で必須なため、講義は口頭での説明を中心とし、板書は最小限度にとどめている。履修者は、このことを理解した上で講義に参加されたい。
 日頃から自分の住んでいる自治体等のホームページや報道等を見て、講義で学んだ内容を生きた知識として確認しておくことが理解の近道である。
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更新日付2020/01/31 19:42:39