開講年度2020
開講学科経営学科 2013年度以降入学
科目名バーチャルカンパニーⅠA
担当教員古澤 和行
学期曜日時限春学期 木曜日 4時限
春学期 木曜日 5時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーM231-238-41
使用教室2402(名城)
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
バーチャルカンパニーを立ち上げ、企業と一緒にリアルな商品を開発する
授業の概要
◆このバーチャルカンパニーⅠAは、仮想企業(バーチャルカンパニー)を立ち上げ、リアルな商品の開発と電子商取引を行うことを通じて、ビジネス能力を総合的に高めることを目的とする。このバーチャルカンパニーは1年を通じたプログラムであり、受講者は全員、秋セメスターでバーチャルカンパニーⅠBを受講することが求められる。
◆本講義では、持続的発展可能な社会に貢献するバーチャル・カンパニーを立ち上げ、各種ビジネスプランコンテストに事業案を提出するとともに、実際に開発された商品を持って、11月に京都で開催されるトレードフェアと12月に愛知学院大学で開催される大起業市場に出展する。
◆尚、準備と企業との打合せが多いことから、授業外での活動が非常に多いのも特徴であり、4限、5限連続の講義ではあるが、場合によっては6時限までかかることもある。自分を変えていきたいという気持ち参加してほしい。
授業の到達
目標
■このプログラムを通じ、参加する学生は、自ら考え、物事を進めていける業務遂行能力や産業理解、IT技能、職業観を培い、国際化・情報化に対応できる起業家精神とは何かを理解することができるようになることが目標である。
■特に次の2つの能力の修得を目指す。
(1)経営者または管理者としての経営資源のマネジメント能力
(2)自ら新たな事業を企画し、運営するアントレプレナーシップ(起業家精神)
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
WebCampusを用いて授業講評を送信する
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「ガイダンス」:バーチャルカンパニー授業方針の説明

〇前年度までの成果や今年度の進め方について理解を深め、下調べをしてきた関心領域別にバーチャルカンパニー・チームAと商品開発トレーニング・チームBの2種類を立ち上げます(AとBではメンバー異なる)。

・春セメスター開始後の約1月間は、トレードフェア向けの事業構想をチームA、仮想商品開発をチームBで実施。受講生は同時に2チームに参画。
【予習】シラバスを読み本授業内容を把握し、気になる社会問題を調査(60)
【復習】授業の全体像について確認(30)
【課題】所属チームメンバーで社会問題を掘り下げ、担当教員と相談(150)
2「商品開発予行練習(1)」:チームBにより商品開発トレーニング

○実務家に協力いただき、実務に即した商品開発トレーニングを行います。

・チームB:商品企画の実際や業務、オペレーションや原価率、購買等のポイントを理解する(4限)
・チームA:チームビルディングを兼ねたブレーンストーミングを実施し、事業理念を考える(5限)
【予習】協力企業の事業概要を事前学習(60)
【復習】商品開発トレーニング内容の再確認(30)
【課題】チームAによる事業理念ワークシートの完成と担当教員との相談(150)
3「バーチャルカンパニー事業開発(1)」:チームAにより事業理念の完成

○トレードフェア向けの事業構想を完成させます。

・チームA:ワークシートに基づきバーチャルカンパニーとしての事業理念を再考(4限)
・チームB:仮想商品開発テーマに従い、チームBとしての提案づくり(5限)
【予習】事業理念1分間スピーチの準備(60)
【復習】事業理念の再考(30)
【課題】チームBによる仮想開発商品の情報だしと担当教員との相談(150)
4「商品開発予行練習(2)」:チームBにより商品開発トレーニング

○実務家に協力いただき、商品開発の基礎理論を学びつつ、ターゲットに合わせ商品開発を深めます。

・チームB:協力企業の業種、業態を前提に、企業担当者へ新商品提案をすることを目標に具体的に考える(4、5限)
【予習】指定参考書の通読(60)
【復習】商品開発基礎理論の再確認(30)
【課題】チームBによる仮想開発商品の企画づくりと担当教員との相談(150)
5「商品開発予行練習(3)」:チームBにより商品開発トレーニング

○翌週の実務家への新商品提案に向け、チームBのプランをプレゼン&見直し

・チームB:1チーム10分間プレゼン→質疑応答→見直し→再プレゼン(5分)→課題抽出のサイクルで考えを深める(4、5限)
【予習】仮想開発商品10分間スピーチの準備(60)
【復習】質疑応答、フィードバック内容の再確認(30)
【課題】チームBによる仮想開発商品の企画づくりと担当教員との相談(150)
6「商品開発予行練習(4)」:チームBにより商品開発トレーニング

○協力企業の実務家に向け、真剣勝負のプレゼンテーションを行います。

・チームB:商品企画のチーム発表・提案、それを受けての実務家からの質疑応答と講評。チーム所属メンバーは、全員が役割をもってプレゼンテーションを実施すること。
【予習】仮想開発商品10分間スピーチの準備(60)
【復習】質疑応答、フィードバック内容の再確認(30)
【課題】チームBによる仮想開発商品の完成と担当教員との相談(150)
7「バーチャルカンパニー事業開発(2)」:プロジェクトの事業構想づくり

○チームAの再始動。1月の振り返りと、これから年度末までのプロジェクトの推進計画をチーム全員でつくります。

・異なるチームBに参画していた者たちがそれぞれの経験を持ち寄り、チームAの教訓とする(4限)
・チームAの事業理念を再確認し、事業構想を練る(5限)
【予習】チームBで取り組んだ体験を振返り情報だし(60)
【復習】振り返りから得られた教訓の言語化(30)
【課題】チームAによる事業構想の進化と担当教員との相談(150)
8「バーチャルカンパニー事業開発(3)」:事業構想の実現に向けた推進計画づくり

○事業理念を実現するビジネスモデル・キャンバスを具体的に考え、推進計画に落とし込みます。

・商品仮説、想定ターゲットを明確にして、ビジネスモデル・キャンパス初期案の完成(4限)
・ODSC及び何時、誰が、何を、なぜ、どのように、誰と行うかまで掘り下げて計画を作成(5限)
【予習】事業構想1分間スピーチの準備(60)
【復習】ビジネスモデル・キャンバス初期案の確認(30)
【課題】チームAによるODSC及び5W1Hによる粗計画づくりと担当教員との相談(150)
9「バーチャルカンパニー事業開発(4)」:目指すこと、成すべきことの計画発表

○チームAとしての姿をはっきりさせるため、計画をつくり、第三者評価を得ます。

・各チームのビジネスモデルを発表(10分)、協力企業の発掘と提案に向け担当教員等からフィードバックをもらう(4限)
・教員フィードバックに基づき、ビジネスモデルをブラッシュアップする(5限)
【予習】ビジネスモデル10分間スピーチの準備(60)
【復習】教員フィードバックの再確認(30)
【課題】ビジネスモデルのブラッシュアップと担当教員との相談(150)
10「バーチャルカンパニー事業開発(5)」:ホームページの立ち上げ

○全国のバーチャルカンパニーが集まっているYouth EnterpriseのサイトにチームAのサイトをアップします。

・ホームページを立ち上げ、プロジェクト内容、開発商品、事業収支、連携団体、活動報告欄を作成(4、5限)
・今後は、最低週2回のペースで自社(チームA)のホームページを更新し続けます
【予習】ホームページ掲載内容の素案づくり(60)
【復習】ホームページに掲載する基本情報の再確認(30)
【課題】ビジネスプラン・ワークシートへの記入と担当教員との相談(150)
11「バーチャルカンパニー事業開発(6)」:ビジネスプランの作成

○協力企業を発掘するための提案資料の材料として、ビジネスプランを作成します。

・ビジネスプランコンテスト申請資料を利用し、商品・ビジネスモデル・独創性・新規性・差別化要因・マーケティング戦略・事業収支見込等の情報を詰めていきます。(4、5限)
【予習】ビジネスプラン・ワークシート記載内容づくり(60)
【復習】独創性・新規性・差別化・マーケティング・収支の再確認(30)
【課題】企画提案書作成と担当教員との相談(150)
12「バーチャルカンパニー事業開発(7)」:企業向け企画提案書の作成

○協力企業向けのプレゼン資料として企画提案書を作成し、プレゼンの予行練習をします。

・パワーポイントで10分間プレゼン→質疑応答→改善点提案(4限)
・大起業市場形式で、学生チーム同士でのブラッシュアップ(5限)
【予習】企画提案10分間スピーチの準備(60)
【復習】改善点の再確認(30)
【課題】企画提案書の作成と担当教員との相談(150)
13「開発商品の具体化と協力企業発掘(1)」:メインパートナーの選定とアポとり

○将来のパートナーの獲得を目指し、鍵となる技術・サービスを保有する企業を選定し、優先順位をつけながら訪問のための約束を取り付けていきます。

・ビジネスモデル・キャンバスでキーパートナーに挙げた企業群へのアプローチ(4限)
・開発商品の簡易テストマーケティング(想定顧客の反応に基づき改善)(5限)
【予習】パートナー候補概要1分間スピーチの準備(60)
【復習】開発商品簡易テストマーケティング結果の再確認(30)
【課題】企業へのアポとりと担当教員との相談(150)
14「開発商品の具体化と協力企業発掘(2)」:企業訪問の見直しと協力依頼

○先週から1週間の間でアポを採る連絡の中から反応を探り、より適切な企業の選定を行い、あわせて、訪問のための約束を取り付けていきます。

・1社の訪問で上手くいくことはほとんどない。見込み違い、条件の違い、提案する内容に具体性が欠ける等、理由は様々。諦めず、協力企業の発掘を繰り返す(4、5限)
【予習】パートナー候補選定の進捗状況報告の準備(60)
【復習】提案内容の見直しポイントの再確認(30)
【課題】企業へのアポとりと担当教員との相談(150)
15「開発商品の具体化と協力企業発掘(3)」:中間報告会への準備と夏休みの計画

○継続的に協力企業の発掘を行います。同時に、他大学、他授業とともに参加するビジネスプランの具体化に向けた中間報告会の準備を行います。

・7月末に催される中間報告会の準備(パワーポイント、5分間プレゼンの容易)(4、5限)
・協力企業の発掘を続ける
【予習】パートナー候補選定の進捗状況報告の準備(60)
【復習】提案内容の見直しポイントの再確認(30)
【課題】中間報告会でのプレゼン内容確定と担当教員との相談(150)
試験実施方法
その他
評価方法
評価方法割合評価基準
商品やサービス・プランの企画・運営に関する活動100課題への取組み度合いに応じて評価する
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『適宜指示する』
参考書
  ・
参考資料
参考URL
1.Youth Enterprise京都大学で開催されるトレードフェアに参加する他大学情報や先輩たちの情報が閲覧できる。
質疑応答
講義内で随時質疑応答を受け付ける。
加えて、オフィスアワーを活用してアドバイスを送る。
備考
●授業時間以外の課外活動が必要。積極的な姿勢で挑んで欲しい。
●一年間で商品を成熟させる。バーチャルカンパニーⅠAの受講生は、秋学期のバーチャルカンパニーⅠBに自動登録されることを承知してほしい。また、より発展的に商品開発を実践する目的から、翌年、バーチャルカンパニーⅡA,Bが開講される。引き続き受講するとさらに成長が期待できる。
●4時限目、5時限目連続の講義であり、他の講座との重複履修は認めない。
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更新日付2020/02/05 11:34:31