開講年度2020
開講学科経済学科 2013年度以降入学
科目名開発経済学A
担当教員李 泰王
学期曜日時限春学期 水曜日 5時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーE231-234-19
使用教室1201(名城)
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
開発途上国の貧困問題を解明する
授業の概要
2019年の世界人口は国連推定値で77億人を突破しているとされる。こうしたなか、そのほとんどの人々は開発途上国に住んでおり、低所得による不自由な生活から脱皮できずに、慢性的な貧困と疾病、雇用機会の欠落、教育サービスの不足、所得格差と不平等、開発独裁、など様々な問題に喘いでいる。そこで開発経済学は、南北問題つまり低開発諸国の貧困と先進諸国の繁栄が同時的に進行している現象を解明することを目的としている。南北問題の解明に向けて、この授業は、前半ではマクロ経済学的アプローチに基づいた分析を行い、後半ではテーマ別分析を進めることによって、今後取り組むべき政策課題について考察する。
授業の到達
目標
経済のグローバル化とともに所得格差も広がっている現状を理解することにより開発援助や国際協力に対するポジティブな識見が培養できる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
WebCampusの「講義連絡」を使用して各種の課題をフィードバックする。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
サムスン電子グループ会社での実務経験(人事部)を適宜生かしていく。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1開発経済学とは何か:目標と課題【予習】テキストの序章を読んでおく(60)。
2開発途上国の経済実態について:途上国での暮らしを考える【予習】テキスト第1章を読んでおく(60)。
【復習】GDP成長率の変化について要約する(30)。
3新古典派経済成長論:なぜ技術進歩と人口規模は重要なのか【予習】テキスト第2章を読んでおく(60)。
【復習】ソロー・モデルの均衡について要約する(30)。
4内生的経済成長論:資本蓄積の可能性を探る【予習】テキスト第3章を読んでおく(60)。
【復習】ローマー・モデルの特徴について要約する(30)。
5貧困の悪循環、「貧困の罠」からの脱皮は可能か【予習】テキスト第4章を読んでおく(60)。
【復習】経路依存性と政策との関係について要約する(30)。
6貧困と不平等を測る:ジニ係数について【予習】ジニ係数の定義を調べる(60)。
【復習】参考書Chap.5のレジュメを整理する(30)。
7前半の総括と小テスト前半の授業内容を振り返る質疑応答の時間を設ける(30)
8増え続ける開発途上国の人口問題:人口増加と『人口論』【予習】人口規模の世界順位を調べる(20位までの国々)(60)。
【復習】参考書Chap.6のレジュメを整理する(30)。
9都市化と離農は何を招くか:インフォーマル・セクターの問題【予習】テキスト第11章を読んでおく(60)。
【復習】参考書Chap.7のレジュメを整理する(30)。
10教育と健康における格差問題:人間開発レニアム開発目標【予習】ノーベル平和賞を受賞したマララさんについて調べる(60)。
【復習】参考書Chap.8のレジュメを整理する(30)。
11社会・経済制度の役割について:制度改革アプローチ【予習】テキスト第9章を読んでおく(60)。
【復習】急進的な改革と漸進的な改革の効果について要約する(30)。
12経済開発と政治体制:民主化と経済発展【予習】テキスト第10章を読んでおく(60)。
【復習】開発独裁の功罪について要約する(30)。
13なぜ経済協力を必要としているか:政府開発援助(ODA)の課題【予習】テキスト第13章を読んでおく(60)。
【復習】日本の政府開発援助の現状について要約する(30)。
14[特集]日韓経済協力の事例研究:現代自動車と三菱自動車の絆について【予習】三菱自動車の沿革を調べる(60)。
【復習】現代自動車のグローバル戦略について要約する(30)。
15後半の総括と小テスト後半の授業内容を振り返る質疑応答の時間を設ける(30)
試験実施方法
定期試験
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験70%筆記試験を通じて、授業内容を理解しているかどうかを測定する。
小テスト20%主要テーマを選び、的確な記述ができるかどうかを測定する
課題・レポート10%資料調査の方法を学んでもらうことが目的である。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『開発経済学入門』戸堂康之新世社2700円978-4-88384-231-5
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『Economic Development,11th ed.』Todaro,P.M.and Smith,C.S.Pearson978-1-4082-8447-62015年版
参考URL
質疑応答
テキストの予習、レポート作成、質疑応答で進める。
予習としてはテキストの熟読が必要となる。復習としては授業中の論点を次の授業の際に繋げていく。
備考
テキストは、事前に構内書店などで買い求め、授業に持参してください。
画像
ファイル
更新日付2020/01/19 16:47:07