開講年度2020
開講学科経済学科 2013年度以降入学
科目名日本経済史A
担当教員二谷 智子
学期曜日時限春学期 金曜日 2時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーE331-237-03
使用教室1306(名城)
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
前近代の日本経済史
授業の概要
 日本経済の歴史を概観し、現代の経済状況を歴史的視点から考察できる専門知識を身につける。日本経済史Aでは、古代から明治前期までを取り上げ、対外関係や経済政策に加えて、生産・流通・消費の諸局面を含め、多様な側面から日本経済を捉える。
授業の到達
目標
細かな歴史的事項よりは、歴史的な経済事象の起きた原因とその結果を理解し、その事象に至る歴史的プロセスをわかりやすく説明できるようになることを重視する。そのため、成績評価の対象とする定期試験、小テスト、レポートも、要点を把握して時系列に沿いつつ、経済事象を説明できるかを問うような課題を課す予定である。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日頃にWebCampusから授業講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
なし
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「イントロダクション」:授業方針の説明
〇本科目の概要と勉強方法、成績評価について説明します
「古代の銭貨発行と流通」
〇古代銭貨の発行、流通について説明します
【予習】シラバスを読み本授業内容をあらかじめ把握する(20)
【復習】古代の銭貨発行と流通について教科書第1章第2節を参照しノートを整理する(60)
2「古代・中世の銭貨発行と流通」
〇古代・中世の銭貨発行と手形の発生と流通について説明します
【予習】第1章第2節と第2章第2節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
3「荘園経済の成立と変化」
〇荘園制の発生とその変化について説明します
【予習】第1章第4節(1)および第5節、第2章第3節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
4「中世の東アジア貿易と経済政策」
〇中世の対外交易の変化と経済政策について説明します
【予習】第2章第1節、第2節(3)(4)(5)を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
5「渡来銭の流入と代銭納化」
〇渡来銭の流入と代銭納化について説明します
「都市工業の成長と商人仲間」
〇古代・中世の商人・職人と流通について説明します
【予習】第2章第4節と第1章第3節・第2章第5節・第6節を読み、予習する(60)
【復習」】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
6「近世の石高制・身分制と「鎖国」体制」
〇近世の社会システムについて説明します
「東アジア貿易の展開」
〇近世の東アジア貿易について説明します
【予習】第3章第1節と第2節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
7(前半)小テスト①
1,2,3,4,5回目の授業内容についての問題を出題します
「大開墾と幕藩制的市場」
〇近世期の大開墾と幕藩制的市場について説明します
〇レポート課題を配布します。
【予習】小テストの勉強(120)
【復習】第3章第3節と第4節を参考にノートを整理する(60)
8「大開墾と幕藩制的市場」
〇大開墾と幕藩制的市場について説明します
「貨幣改鋳」
〇貨幣改鋳について説明します
【予習】第4章第2節と第3節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
【課題】レポート課題の作成に関する準備(60)
9小テストの見直し(30)
「貨幣改鋳と幕府の経済政策」
〇貨幣改鋳と18世紀の経済政策について説明します
【予習】第4章第2節と第3節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
【課題】レポート課題の作成に関する準備(60)
10「都市商人と小農経営」
〇都市商人と株仲間、幕藩制的市場の変容、小農経営について説明します
【予習】第4章第4節と第5節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
【課題】レポート課題の作成に関する準備(60)
11「近世の商業的農業の発達と農民生活」
〇19世紀の商業的農業の発達と農民の生活変化について説明します
・レポート課題を授業内で回収します。
【予習】第4章第3節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
12「「開国」と自由貿易世界」
〇19世紀前半の対外貿易と「開国」、「自由貿易」とその影響について説明します
〇19世紀前半の経済政策について説明します
【予習】第5章の第1節と第2節(1)を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
13「維新政府の経済政策」
〇維新政府の財政・金融政策、殖産興業政策、松方財政期の経済政策、19世紀後半の金融構造について説明します
【予習】第5章の第2節(2)(3)(4)(5)を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
14「明治期の農村工業と都市工業」
在来・近代折衷産業、兼業型農村工業、都市工業の展開について説明します
【予習】第5章第4節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
15「商人の活動と近代的市場の成立」
〇レポート評価の説明(10)
第5章第5節の講義を行う。
【予習】第5章第5節を読み、予習する(60)
第6回から14回の講義内容をノート、教科書で復習する。(60)
試験実施方法
定期試験
評価方法
評価方法割合評価基準
小テスト1回25%時間軸の流れに従い、経済的事象の変化の原因および結果を的確に説明できる。
レポート25%時間軸の流れにに従い、経済的事象の変化の原因および結果を的確に説明できる。レポート末尾に必ず引用した参考文献を掲げることができている。
定期試験50%時間軸の流れに従い、経済的事象の変化の原因および結果を的確に説明できる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『日本経済の歴史』中西聡編名古屋大学出版会2,800円+税9784815807337
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『新体系日本史12 流通経済史』桜井英治・中西聡編山川出版社4,300+税9784634531208
2.『日本経済史 近世-現代』杉山伸也岩波書店4,000+税9784000242820
参考URL
質疑応答
基本的に授業時間の最後に受け付けます。
オフィスアワー(木曜日の12時30分~13時10分)にも受付ます。
備考
1.2/3以上の授業に出席した者のみ成績評価の対象とします。
2授業中の私語、および携帯電話の操作は厳禁です。
3.この科目は秋学期からはじまる日本経済史Bと関連していますので、日本経済史Bも履修するとより理解が深まります。
4.授業の状況によりスケジュール、小テスト実施日やレポート配布日と回収日を変更することがあることを、予めお断りしておきます。
5.第1回目の講義には必ず出席して下さい。評価基準やスケジュール、参考文献、勉強方法について説明します。
画像
ファイル
更新日付2020/02/14 14:16:00