開講年度2020
開講学科商学科 2013年度以降入学
科目名原価会計論A
担当教員中澤 優介
学期曜日時限春学期 月曜日 1時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーC231-240-21
使用教室1305(名城)
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
原価計算の基礎および財務諸表作成に関わる原価計算を学ぶ
授業の概要
原価会計論(AおよびB)では、原価計算について学習します。原価計算とは文字通り「原価を計算すること」を意味し、経営学の領域には「測定できなければ管理できない」という言葉があるように、企業などの組織の管理活動において基盤的な位置を占めているといえます。しかし、一概に「原価」といってもその概念は様々であり、またその計算方法も多様です。原価会計論(AおよびB)では、これらの原価の概念および計算方法について学んでいきます。
授業の到達
目標
原価会計論Aでは主に、原価計算を学ぶうえで知っておくべき基礎的な知識や、財務諸表作成にも関わる原価情報の計算(実際原価計算)について学習します。本講義での授業および計算問題演習を通じて、原価の種類や原価の計算方法に関する知識の習得と、実際にそれらの計算方法を駆使して原価を計算できるようになることを目標とします。原価会計論(AおよびB)での講義を通じて、日商簿記検定2級(工業簿記)レベルの知識の習得および、当該レベルの基本的な問題を解けるようになることを目指します。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日以降に講義連絡にて授業講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1■講義の概要
⇒本講義の概要について説明します
■原価計算の意義
⇒企業における原価計算の必要性を説明します
【予習】シラバスを読み、本講義の内容をあらかじめ把握しておく(20)
【復習】授業の全体および、講義で学習した内容について確認(40)
2■原価計算の基礎概念
⇒原価計算を学習するうえで知っておくべき基本的な概念について学習します
・原価計算の目的、原価計算の手続き、原価計算の形態、要素としての原価概念
【予習】テキストTheme1~2を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
3■原価計算の基礎概念(続き)
⇒前回に引き続き、知っておくべき基本的な概念について学習します
・要素としての原価概念(続き)、工業簿記の勘定連絡図
■材料費の計算
⇒費目別原価計算のうち、材料費の計算について学習します
【予習】テキストTheme2の要点確認(20)、テキストTheme3~4を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(60)
4■材料費の計算(続き)
⇒前回に引き続き、材料費の計算について学習します
【予習】テキストTheme3~4の要点確認(60)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(120)
5■材料費の計算(復習)
⇒前回までに学習した材料費の計算に関して、練習問題も交えて復習します
■労務費の計算
⇒費目別原価計算のうち、労務費の計算について学習します
【予習】テキストTheme3~4の要点確認(30)、テキストTheme5~6を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(60)
6■労務費の計算(続き)
⇒前回に引き続き、労務費の計算について学習します
■経費の計算
⇒費目別原価計算のうち、経費の計算について学習します
【予習】テキストTheme5~6の要点確認(30)、テキストTheme7を読んでおく(60)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(60)
7■経費の計算(続き)
⇒前回に引き続き、経費の計算について学習します
■問題演習
⇒ここまで学習した費目別原価計算について、問題演習を実施します
【予習】テキストTheme3~7の要点確認(120)
【復習】演習問題の解法の確認(120)
8■部門別原価計算
⇒原価の部門別計算について学習します
・部門とは何か、部門別計算の仕組み
【予習】テキストTheme10~11を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(60)
9■部門別原価計算(続き)
⇒前回に引き続き、原価の部門別計算について学習します
・補助部門費の配賦(直接配賦法・相互配賦法)
【予習】テキストTheme10~11の要点確認(60)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(120)
10■個別原価計算
⇒受注生産企業において適用される原価計算について学習します
【予習】テキストTheme8~9を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(60)
11■総合原価計算
⇒見込み生産企業において適用される原価計算について学習します
・総合原価計算の基本的な計算手続き
【予習】テキストTheme12~13を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
12■総合原価計算(続き)
⇒前回に引き続き、総合原価計算について学習します
・月末仕掛品原価の計算(平均法・先入先出法)
【予習】テキストTheme12~13の要点確認(60)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(120)
13■総合原価計算(続き)
⇒引き続き、総合原価計算について学習します
・これまでの学習内容の復習、直接材料の投入方法
【予習】テキストTheme12~13の要点確認(30)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(120)
14■問題演習
⇒総合原価計算の問題を中心に、問題演習を実施します
【予習】テキストTheme12~13の要点確認(60)
【復習】演習問題の解法の確認(180)
15■本講義のまとめ
⇒演習問題も交えながら、授業の全体を振り返ります
【予習】定期試験までに下記を確認(15回目以前より、できる部分から実施しておくこと)
・演習問題の解法(120)
・確認テストの問題の解法(180)
・課題として出題の問題の解法(120)
試験実施方法
定期試験
評価方法
評価方法割合評価基準
期末試験50%問題の正答度合に基づき評価
練習問題・演習問題および確認テストへの取り組み35%練習問題・演習問題:授業中での取り組み度合に基づき評価(10%)
確認テスト:問題の正答度合に基づき評価(25%)
宿題課題15%取り組み度合に基づき評価
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『合格テキスト 日商簿記2級工業簿記 Ver.8.0』TAC簿記検定講座TAC出版2,200978-4813261582テキスト
2.『合格トレーニング 日商簿記2級工業簿記 Ver. 8.0』TAC簿記検定講座TAC出版1,650978-4813261605問題集
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『エッセンシャル原価計算』谷武幸中央経済社2,860978-4502450006原価計算の意義や企業実務での原価計算の活用等についてより深く学習することができます
参考URL
質疑応答
オフィスアワー:月曜日11時~12時(名城公園キャンパス アガルスタワー2911研究室) 
※来室の際は事前にアポイントメントを必ず取ってください。
備考
1. 簿記IA・IBを既に履修しているか、日商簿記検定3級程度の知識を有していることを前提とします。
2. 原価会計論Bと併せて原価会計論全体の知識を体系的に習得できます。
3. 授業中の私語および電卓以外の情報機器の使用は厳禁します。
4. 講義では電卓(付加機能のないもの/携帯電話等は不可)を毎回持参してください。
5. 講義は履修者の理解を第一に優先し、適宜進捗速度を変化させ対応します。
6. 講義の1/3を超える欠席(5回を超える欠席)は無条件で失格となるので注意してください。
画像
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更新日付2020/02/02 13:15:50