開講年度2020
科目名(◆:実務経験のある教員による
      授業科目)
基礎薬学実習Ⅰ
科目ナンバーA213-472-10
開講学科医療薬学科6年コース 2006-2010年度入学
(全)開講学科医療薬学科6年コース 2015年度以降入学
医療薬学科6年コース 2011-2014年度入学
医療薬学科6年コース 2006-2010年度入学
部門専門  
対象学年2年
開講種別春学期後半
曜日・時限・教室春学期後半 木曜日 3時限 405
春学期後半 木曜日 4時限 405
春学期後半 木曜日 5時限 405
春学期後半 金曜日 3時限 405
春学期後半 金曜日 4時限 405
春学期後半 金曜日 5時限 405
単位数2
必修・選択必修
授業形態実験・実習
担当者(所属講座)山本 浩充.小川 法子.安永 峻也(製剤学)
古野 忠秀.伊納 義和.横川 慧(薬品分析化学)
使用言語日本語
最も関連のあるディプロマポリシー
項目


授業の概要
薬学を物理化学的側面からとらえ、理解する能力の育成を目的とする。まず、化学物質を適切に分析できるようになるために必要な基本的知識と技能を修得する。さらに、化学現象の基礎として、拡散や分配、反応速度を、物理薬剤学、製剤学の基礎として、粉体物性の測定方法と原理ならびに製剤の製造法を修得する。実習内容を発展させた参加型学習(スモールグループディスカッション)を通じて、包括的な知識の修得と自発的な学習態度を身につける。
授業の到達目標
化学物質の物理化学的性質に基づいて、物質の状態変化の測定や定量分析を適切に実施するための知識、技能、態度を身につけるとともに、粉体物性ならびに製剤の製造法を理解する。また、スモールグループディスカッションを通じて、包括的な知識の修得と自発的な学習態度を身につける。
準備学習(予習・復習など)
配付する実習テキストをよく読んでから実習に臨むこと。不明な点は教科書や参考書を活用して調べ、理解しておくこと。実習後は、実験の原理の復習やデータ整理と考察を通して、当該実験の意義を再確認すること。
各回の実習前後に、およそ90分を目安として予習・復習すること。
授業計画
授業の内容SBOコード
1実習講義(薬品分析学)
実習の目的を理解する。安全な実習の進め方を知る。レポートのまとめ方を学ぶ。
C2-(1)-①-1
2容量分析(薬品分析学)
中和滴定の原理と操作法を説明できる。酢酸の容量分析を実施できる。
C2-(1)-①-1,2、C2-(3)-②-1,5
3溶液中の化学平衡(薬品分析学)
チロシンのフェニル基のpKaを測定し、pKaについて理解する。溶液のpHを測定し、緩衝作用について理解する。吸収スペクトルと等吸収点を理解する。
C2-(1)-①-1,2、C2-(2)-①-2,3
4紫外可視吸光度測定法(薬品分析学)
紫外可視吸光度測定法の原理を理解し、プロゲステロンの定量分析を実施できる。
C2-(1)-①-1,2、C2-(4)-①-6
5蛍光光度法(薬品分析学)
塩化ダンシルの励起スペクトルと蛍光スペクトルの測定を通して、蛍光光度法の原理を説明できる。
C2-(1)-①-1,2、C2-(4)-①-2、アドバンスト
6分離分析(薬品分析学)
ゲルろ過クロマトグラフィーを用いて、リゾチームとトリプトファンの分離分析を実施できる。溶離曲線から、試料を定性・定量できる。
C2-(1)-①-1,2、C2-(5)-①-5
7スモールグループディスカッションの成果発表、質疑と応答(薬品分析学)
得られた情報を整理し、他人に分かりやすく説明できる。他人の質問に対して適切に答えることができる。
A-(5)-①-1,3,4
8実習講義(製剤学)
実習の目的と基礎的知識を理解し、安全な実習の進め方を知る。レポートのまとめ方を学ぶ。
C1-(3)-①-1,2, E5-(1)-①-1
9拡散係数の測定(製剤学)
拡散係数の測定を通じて、拡散現象について説明できるようになる。また、溶解速度について説明できるようになる。
C2-(1)-①-1,2, E5-(1)-①-3,4,5
10分配係数の測定(製剤学)
薬物の抽出や消化管吸収を理解する上で重要な指標となる油・水分配係数について学び、分配平衡について説明できるようになる。
C2-(1)-①-1,2, C2-(2)-①-2, C2-(2)-②-4
11医薬品の安定性(製剤学)
加速度試験を行い、分解速度から医薬品の安定性を予測する。反応次数と反応速度定数について説明できるようになる。反応速度と温度との関係を説明できるようになる。
C2-(1)-①-1,2, C1-(3)-①-1,2,3,4,6, E5-(1)-④-2
12粉体の流動性や充填性などの物性値を測定し、粉体剤顆粒剤の製造とその評価 錠剤・顆粒剤の製造工程について学ぶ。物性について説明できるようになる。(製剤学)C2-(1)-①-1,2, E5-(1)-①-1, E5-(1)-③-3, E5-(2)-②-1,2,4
13スモールグループディスカッションの成果発表 質疑と応答(製剤学)
課題について情報を整理し、他者に分かりやく説明できるようになる。他者の発表に質問でき、他者からの質問に適切に答えられるようになる。
A-(3)-①-7,8, A-(4)-4,5, A-(5)-1,3,4,5
授業の方法・方略
全員が参加できるように4名程度の小グループに分けて実習を行い、全員が各実習のレポートを作成することで、科学的思考・調べる力の醸成を目指す。(薬品分析学)
実習講義で各グループに課題を与え、実習期間を通じて、課題に対する調査とディスカッションを自発的に行い、その成果を発表する。それにより、包括的な知識の修得と自発的な学習態度の醸成を目指す。(製剤学)
実習に関連し、それを発展させた課題を与え、小グループでディスカッションを行い、意見をまとめると共に、発表並びに質疑応答を行い、自主学習能力の育成と発展的指向性を育む。
成績評価及び
フィードバック方法
レポート:60% 結果や考察を適切にまとめ、正しい日本語で記述できる。
ディスカッション発表:10% 原稿の棒読みでなく、聞き手の方を見て分かりやすく発表できる。
実習技能・態度:30% 実習課題の正確な実施技能及び積極性などを客観的かつ総合的に評価する。
(フィードバック)学期末に最終評価に関する総評を掲示します。
教科書
配付する実習テキスト
参考書
最新薬剤学実験書(廣川書店)、日本薬局方解説書(廣川書店)、HANDY INTELLIGENCE 日本薬局方(京都廣川)
オフィスアワー
薬学部事務室、薬学部棟2階掲示板等にオフィスアワー、居室番号についての情報があるので確認してください。
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更新日付2020/01/25 12:31:07