開講年度2020
開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
歴史学科 2015年度以降入学
英語英米文化学科 2015年度以降入学
日本文化学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
総合政策学科 2013年度以降入学
科目名男女共生社会論
担当教員岩田 和男
学期曜日時限春学期 木曜日 4時限
科目区分その他
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーG231-821-01
使用教室G106
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
男女共生社会という考え方の新しい点が説明できるようになる
授業の概要
 「男女共生」が言われるようになった歴史的経緯を明らかにする。まずは、フェミニズムからジェンダー論という、女性たちが社会的性差を告発してきた歴史から、それが男性の生き方に波及して男性学が生まれた経緯や、日本史のなかで日本女性がどういう立場であったか、結婚や家を日本人がどう見てきたかに触れ、「男女共生」が如何に新しい可能性を秘めた概念であるかを理解する手助けとする。特に今年度は、2016年から始まったと考えられる民主主義の危機という新しい動きが、この「男女共生」という概念と深く関わっていることがわかったので、この点を最後に説明する。
 また、いわゆるジェンダー論は扱う範囲があまりに広いので、入門書を予習してもらい、要点理解度を小テストで確認する方法をとる。同様に、日本史における女性の生き方に必要な知識を指定した教科書で予習してもらい、理解度を小テストで確認するので、ご承知おきを。
授業の到達
目標
 ジェンダー・バイアスあるいは「男女共生」という理念をはばんでいるもの、すなわち、ジェンダー「イデオロギー」という、空気のような無意識を理解し、説明できる。そうすることで、私たちがいかにイデオロギーに縛られて生きているかを理解し、その理解を日々の暮らしに活かせるようになってもらいたい。そして、それを、多くの日本人が戸惑っている日韓関係の問題、民主主義の危機というグローバルな問題と重ね合わせて考えられるようになればベスト。
また、選定した2冊の教科書で得られる知見を説明できるようになることも、もう一つの大きな到達目標である。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
 小テストについては、授業で出題内容を説明し、個々の得点状況を個人名を伏せたかたちで公表、補講形式による再試をおこなう。
 定期試験については、得点状況を成績発表と同時に掲示する。
使用言語
日本語。一部、語句の説明時に英単語・英文を使用することがある。
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1講義の視野と視点、この授業で扱う「男女共生」の扱う範囲を説明復習(240分)
2人権論としてのフェミニズム/脳科学・サル学の知見からも復習(120分)、『ジェンダーの社会学入門』予習(120分)
3ウーマンリブ→フェミニズム→ジェンダー論→男性学という歴史的流れ①復習(120分)、『ジェンダーの社会学入門』予習(120分)
4ウーマンリブ→フェミニズム→ジェンダー論→男性学という歴史的流れ②復習(120分)、『ジェンダーの社会学入門』予習(120分)
5日本女性の社会進出はなぜ進まない?①復習(120分)、『ジェンダーの社会学入門』予習(120分)
6日本女性の社会進出はなぜ進まない?②復習(90分)、『ジェンダーの社会学入門』おさらい・『日本の歴史を読みなおす』予習(150分)
7『ジェンダーの社会学入門』小テスト・出題範囲以外の必要事項の説明『日本の歴史を読みなおす』予習(240分)
8小テスト解答・第7回授業で扱った以外の重要項目の説明復習(120分)、『日本の歴史を読みなおす』予習(120分)
9日本史とジェンダー概説復習(120分)、『日本の歴史を読みなおす』予習・おさらい(120分)
10『日本の歴史をよみなおす』小テスト・出題範囲以外の関連重要項目の説明復習(240分)
11小テスト解答・第10回授業で扱った以外の関連重要項目の説明・日本史から私たちの問題「結婚」「家」を考える復習(240分)
12日本史から私たちの問題「結婚」「家」を考える復習(240分)
13「男女共生」という概念の新しさをドイツ・韓国・台湾から学ぶ①復習(240分)
14「男女共生」という概念の新しさをドイツ・韓国・台湾から学ぶ②復習(120分)、定期試験準備(120分)
15全体のまとめ/現在の「男女共生」で起きていることと民主主義の危機、そして日韓・アジア共生社会実現のために復習(120分)、定期試験準備(120分)
試験実施方法
定期試験
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験40%教科書内容・授業内容全体の理解度を測定する、参考資料の使用は認めない
コメント・ペーパー30%毎回の授業内容の理解を測定する、B6用紙への記述分量と内容でAAからDまで細分評価
小テスト30%使用教科書の内容理解を測定する、補講による再試で内容理解の不足を補う
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ジェンダーの社会学入門』江原由美子・山田昌弘岩波テキストブックス3204円40002804812008年
2.『日本の歴史をよみなおす(全)』網野善彦ちくま学芸文庫1200円+税44800892922005年
参考書
  ・
参考資料
参考URL
1.[抜書き]『日本の歴史をよみなおす(全)』HP運営者が本書の大事な個所、面白い箇所を抜書きしたもの。必ずしも出題範囲と合致しているわけではない
質疑応答
オフィスアワーは水曜日昼休み。メールによる予約が必要です(kiwata@psis.agu.ac.jp)。
備考
座席指定にします。取り決め事項については、第1回授業で話します。
画像
ファイル
更新日付2020/02/13 05:19:29