開講年度2020
開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
歴史学科 2015年度以降入学
英語英米文化学科 2015年度以降入学
日本文化学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
総合政策学科 2013年度以降入学
健康科学科 2015年度以降入学
2018年度心身科学部健康科学科
科目名機会均等論
担当教員鈴木 佳代
学期曜日時限春学期 火曜日 2時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーG231-261-09
使用教室G105
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
機会は皆に開かれているか
授業の概要
「頑張れば報われる」という考え方は、私たちの共通認識のひとつになっており、多くの人はそれを信じて日々努力しています。しかし、均等な機会を人々に開き続けるのは容易なことではありません。この授業では機会均等をめぐる歴史や理論的根拠、社会の実情と課題について学び、社会が持つ力についての洞察を深めることをめざします。また、より良い社会のありかたをめざすには、多様な人々の立場や考え方を理解したうえで、互いに意見を出し合うことが求められます。この授業ではそのトレーニングとして毎回グループ・ディスカッションを行います。
授業の到達
目標
・機会均等について多角的に学び、社会が個人に与える影響について説明できる。
・ディスカッションにおいて、「自分の考えを伝えること」「他者の考えを聞き理解すること」ができる。
・論理的に考えて自分の意見を生み出すことができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
・受講票のコメントや質問を次週の授業冒頭で紹介し、回答します。
・定期試験の結果に関する総評を、WebCampus講義連絡により送信します。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1機会とは何か―ライフチャンス概論
ライフチャンスという概念を用いて、機会とは何か、機会を均等にすることにはどのような意味や目的があるのかを考えます。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
2結果の平等と機会の平等
結果の平等と機会の平等という概念について、その長所と短所、どのような場合にそれらが必要とされるのかについて考えます。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
3ロールズの正義論―なぜ「平等」を論じるのか
平等について考える際よく用いられるのがロールズの正義論です。その主張について具体的な例を挙げながら考えます。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
4センのケイパビリティ論―「人は皆同じ」ではない
平等とは同じ質量のリソースを分配することだという考えに疑問を呈したのがノーベル経済学賞を受賞した、アマルティア・センの提唱する平等のありかたについて学びます。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
5ジェンダーと機会均等
今日の日本でも非常に多く話題に上るジェンダーの不平等について、男女双方の視点、社会全体の視点から考えます。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
6人種・エスニシティと機会均等
アメリカで行われた社会実験を題材に、人種やエスニシティの認識がどのように態度や行動に表れ、人生を左右していくかについて考えます。
席替え・グループ替えを実施し、新しいメンバー編成となります。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
7子どもの育ちと機会均等
近年、人生の早い段階での環境がその後の人生を大きく左右することが明らかになってきました。子どもの育ちがどのように機会均等にかかわっているかを考えます。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
8教育の機会均等
今日の社会において、人の人生を大きく左右する要因となっている教育について考えます。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
9雇用(1) 採用時に発生するバイアス
従業員の採用にあたって発生するバイアスについて、社会調査や社会実験の結果から学び、望ましい採用のありかたと課題について考えます。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
10雇用(2) 非正規雇用が意味すること
1990年代から大きく増加してきた非正規雇用について、収入・社会保障・人生設計などの側面から考えます。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
11若者のライフチャンス―ライフコースへの影響
なぜ人生の早いステージにおける機会均等が重要なのかを考えます。
席替え・グループ替えを実施し、新しいメンバー編成となります。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
12社会保障と機会均等(1)―生活保護について考える
ニュースやインターネットでよく報じられながらも詳細はあまり知られていない生活保護制度の運用実態について学び、機会均等の視点から再考します。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
13社会保障と機会均等(2)―社会保障の世代間格差
年金や社会保険の世代間の不平等が、若い世代の不安や不満を生んでいます。制度のしくみについて学びながら、平等と保障を担保していく方法について考えます。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
14グローバル視点からの機会均等
グローバル化した社会の中では、一つの国や文化の中だけで機会均等を語ることはできません。開発をめぐる問題にも触れながら、世界規模での機会均等について考えます。
【課題】レジュメと資料を精読する。
授業内容に関連する指定課題について、調査・考察する。
ニュースの中から機会の均等・不均等に関わる事例を見つける(240分)。
15機会と格差をめぐる課題
2回のグループディスカッションでは、機会均等をめざす上で必要なことを、具体的な事例と社会全体の条件の2点から考えます。授業全体についても振り返りを行います。
【課題】レジュメと資料を精読する。
定期試験に向けて復習する(240分)。
試験実施方法
定期試験
評価方法
評価方法割合評価基準
受講票(指定課題および質問・感想)30%授業内での学びから、実社会との関係の中で幅広い気付きを得たり、深く思索したりし、新たな疑問につなげることができる。
グループ・ディスカッション30%多様な意見を交換し、深く幅広い視点で課題について考えることができる。
定期試験40%現代社会の特徴および機会均等に関する基本的な事項について、十分な知識を持ち、応用することができる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業内でレジュメを配布します。』
参考書
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参考資料
参考URL
質疑応答
質問等は授業後またはオフィスアワーに受け付けます。
備考
画像
ファイル
更新日付2020/02/02 13:58:41