開講年度2020
開講学科総合政策学科 2013年度以降入学
科目名環境マネジメント論
担当教員成田 暢彦
学期曜日時限春学期 火曜日 4時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーG231-646-03
使用教室G104
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
企業の環境経営の基本となる環境マネジメント及び環境評価手法を理解する。
授業の概要
企業の環境経営の基本である環境マネジメントを種々の媒体をとおして修得することによって、「環境の評価方法」が理解できることを目的とする。環境コンサルティングの実務経験に基づいて、下記の具体的事例を示しながら、教育を実施する。
1.環境マネジメントシステム(ISO14000シリーズ)の概要を修得し、様々なツールを用いての環境の評価能力を高める。
2.企業における環境評価事例を学修し、実践的な環境活動の進め方を習得する。
上記の能力を高めることにより、企業などで広く利用されている環境マネジメントシステムの必要性を理解し、国際規格であるISO14000シリーズの構成や概要を知ることで、環境評価の基本的技能を取得する。
授業の到達
目標
環境に関する情報である環境マネジメントの諸要素を整理できる。
環境関係の表示や目標設定が論理的な説明ができる。
製造業などでの「ものづくりの変化」について学び、「もの」に興味を持ち 説明できる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日に講義連絡にて、授業講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
講師が携わってきた「ものづくり」の実例をとおして、リサイクルなどの事例を紹介する。
さらに、コンサルタント業務としての「環境マネジメント手法適用事例(ビールのカーボンフットプリント)」などの実例を示し、質疑応答を実施する。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「ガイダンス」講義方針と講義全体像の説明
○講義で取り扱う内容を概説し、講義のキーワードを理解します。
 ・環境マネジメントの必要性     
【予習】シラバスを読み、本授業内容をあらかじめ把握する(90)
【復習】授業の全体について確認し、キーワードの意味を理解する(120)
2環境に関する条約とISOの説明
○環境問題の国際的な法体系や国内法を理解します。
 ・議定書、 国内法について学びます。                                                                                   
【予習】第一回講義資料の該当欄を読み、議定書について確認する(120)
【復習】講義資料に基づいて、国際法、国内法を確認し、法律の目的、評価方法を理解する(120)
3人間活動と環境の関わりを説明
○人間生活を営む上で排出されている二酸化炭素、ごみなど基本知識を理解します。
 ・資源の利用、それに伴う廃棄物について学びます。
【予習】自身が生活を維持する上で、必要な資源、排出物について確認する(120)
【復習】講義資料に基づいて、資源の消費量、排出量を確認し、削減可能な生活を検討する(120)
4環境マネジメントシステム(ISO14001)の説明
○「環境マネジメント」を規定しているISOの基本内容を理解します。
 ・ISOの構成要素を学びます。
【予習】第一回講義の該当欄を読むと共に、企業でのISOの必要性について確認する(120)
【復習】講義資料に基づいて、ISOの構成要素を確認し、企業の環境報告書を読む(120)
5リスク評価の説明
○ごみ処理などに伴うリスクの評価方法を理解します。
 ・人口動態統計などの統計、半数致死量などのリスク用語とその応用を学びます。
【予習】自分の周りのリスクを抽出・整理し、そのリスクについて確認する(120)
【復習】講義資料に基づいて、リスクの評価方法を確認し、環境規制とリスクの関係をまとめる(120)
6環境報告書の事例研究(1) 
○トステムの環境報告書を読み、ISO14001との関係、環境評価手法を学びます。
 ・環境報告書の記載内容を理解し、企業の環境経営を理解します。
【予習】トステムの環境報告書をインターネット等をとおして読み、環境への考え方を確認する(120)
【復習】講義資料に基づいて、トステムの環境報告書の内容を理解する(120)
7環境報告書の事例研究(2)
○キリングループの環境報告書を読み、ISO14001との関係、環境評価手法を理解します。
 ・環境報告書の記載内容を理解し、企業の環境経営を学びます。
【予習】キリングループの環境報告書をインターネット等をとおして読み、環境への考え方を確認する(120)
【復習】講義資料に基づいて、キリングループ環境報告書の内容を理解する(120)
8EUの環境政策の説明(1)
○ヨーロッパの環境経営の基礎となっているEUの環境規制を理解します。
 ・環境先進国と言われるヨーロッパの環境規制とその波及について学びます。
【予習】電気製品に貼付されているCEマークをインターネット等をとおして事前学習し、その概要を確認する(120)
【復習】講義資料に基づいて、ヨーロッパの環境規制を確認し、その特徴を理解する(120)
9日本の環境政策とLCA手法の説明
○日本の環境経営の基礎となっている日本の環境規制や評価手法を理解します。
 ・ヨーロッパと日本の環境規制の類似点・相違点を学びます。
【予習】LCA手法をインターネット等をとおして事前学習し、その概要を確認する(120)
【復習】講義資料に基づいて、日本の環境規制とその目標を確認し、規制の特徴を理解する。(120)
10環境に優しい製品の説明 
○LCA手法の概要と特徴、事例を理解します。
 ・どの程度、環境に影響を及ぼすかの定量的な評価手法を学びます。          
【予習】カーボンフットプリントをインターネット等をとおして事前学習し、その概要を確認する(120)
【復習】講義資料に基づいて、ある製品の一生の流れ(フロー)を図示する(120)
11EUの環境政策の説明(2) 
○今後のヨーロッパの環境規制を理解します。
 ・電気製品や自動車などの環境規制とその波及について学びます。
【予習】電気製品や自動車などの製品をカタログ等をとおして事前学習し、その概要を確認する(120) 
【復習】講義資料に基づいて、自動車の環境規制等を確認し、特徴を理解する(120)
12環境効率の説明(1)
○ものを生産する企業のエネルギー効率を理解します。
 ・効率の良い製品への変化する歴史やその意義を学びます。
【予習】照明方法の変化をインターネット等をとおして事前学習し、その概要を確認する(120)
【復習】講義資料に基づいて、製品の環境規制ともの造りの変化を確認し、その背景を理解する(120)
13環境効率の説明(2)
 ○日常生活で利用している電気製品の環境効率を理解し、従来からの改善を示す「ファクター」を理解します。
 ・効率の良い製品の普及とその環境への影響を学びます。
【予習】身の回りにある電気製品の消費電力を事前学習し、家庭での電力消費量を確認する(120) 
【復習】講義資料に基づいて、効率の良い製品導入の意義を確認する(120)
14LCAを用いた自動車の環境性能の説明 
○LCA手法を用いた各種新規燃料(電気、水素など)を用いた自動車の評価事例を理解します。
 ・将来の自動車燃料のあるべき姿を学びます。          
【予習】ハイブリッドカーの特徴をインターネット等をとおして事前学習し、燃費を確認する(120)
【復習】講義資料に基づいて、各種燃料のメリット、デメリットを検討する(120)
15授業のまとめ
○授業全体を振り返ります
【予習】これまでの学習内容を確認し、不明点を質問する準備をする(120)              【復習】いままでの講義資料を読み返し、企業の環境マネジメントの導入の必要性を理解する(150)
試験実施方法
定期試験
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験60%学修した手法を用いて、企業の環境マネジメントシステムの特徴について論述できる。
受講態度40%講義中の積極的な発言、毎回提出する課題内容を客観的に評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料を配付する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『LCA概論』伊坪、田原、成田産業環境管理協会3800+税9784862400192
参考URL
質疑応答
下記のメールにて質問を受け付け、講義中に回答します。
    成田暢彦 (narita201110@yahoo.co.jp
備考
・教科書は使用せず、プリント資料を配布します。
・必要な文献、図書は講義内で指示します。
・この科目では、環境に関する情報を「定量的に」学ぶので、環境に強い関心があると共に、環境の計算問題を学ぶ意欲があることが望ましい。
・講義中の私語やスマートフォーン、携帯電話などの操作など受講生に迷惑な行為は、厳禁します。
画像
ファイル
更新日付2020/02/03 20:44:15