開講年度2020
開講学科健康栄養学科 2013年度以降入学
科目名生化学基礎実験A
担当教員市原 啓子
永井 雅代
学期曜日時限春学期 火曜日 1時限
春学期 火曜日 2時限
科目区分必修
授業形態実験・実習
対象学年2年
単位数1
科目ナンバーX213-594-11
使用教室14417
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
実験を通して生体物質の性質や単離・精製・検出などの方法について理解する
授業の概要
実験の原理や方法を学び結果の解析をとおして、生体成分の性質や単離・精製・検出などの方法について、より深く理解できるようになることを目的とする。
1から10回は、栄養学実験と関連づけて行う。生化学実験の基本的な考え方と操作方法を身につけ、生物学的な現象が実験を通して明らかされていることを体験する。管理栄養士に必要な生化学に関する実験の目的と実験方法の原理を理解できるようになる。
授業の到達
目標
実験器具や機器の操作法を理解し、正しく実験が行えるようになる。
実験の手順や結果について正確に記録できる。
実験の結果を考察し、実験レポートを作成できるようになる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
永井:講義連絡にてレポート評価のコメントを送信する。また、提出されたレポートは後日返却する。
市原:成績発表日から1週間以内にWebcampusで授業講評を送信する。実験ノートはコメントをつけて返却する
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1オリエンテーション
リン酸緩衝液の調製、実験ノートの作成。
実験ノートをまとめ、次回行う実験ノートも作成する。90分
2リン酸緩衝液(pH6.8)を調製。pHメータの使用方法を習得する。実験ノートをまとめ、次回行う実験ノートも作成する。90分
3リン酸緩衝液(pH6.8)の滴定による緩衝能の確認(2)実験ノートをまとめ、次回行う実験ノートも作成する。90分
4吸収度の測定(1)試薬の調製
0.9 %塩化ナトリウム水溶液、0.2 g/ml アミノ酸(フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン)溶液、1.0mg/ml タンパク質(アルブミン、カゼイン、ゼラチン)溶液を調製する。
実験ノートをまとめ、次回行う実験ノートも作成する。
アミノ酸とタンパク質の化学的特徴について調べる。 90分
5吸光度の測定(3)
アミノ酸、タンパク質の吸光度の実験結果の解説と実験レポートの作成。
実験ノートをまとめ、実験レポートを基準に従って作成する。90分
6糖質の定性反応(1)
フェーリング反応、バーフォード反応、セリワノフ反応、ヨウ素でんぷん反応
実験ノートをまとめ、次回行う実験ノートも作成する。
糖質の化学的特徴について調べる 90分
7糖の定量法(1)
グルコース定量キットを用いたグルコース検量線の作成
実験ノートをまとめ、次回行う実験ノートも作成する
グルコース定量キットの実験原理について調べる。90分
8糖の定量法(3)
糖の定量(1: 生化学実験)(2: 栄養学実験)で行ったグルコースの定量結果から濃度を算出し、実験結果をまとめる。
実験ノートをまとめ、実験レポートを基準に従って作成する。90分
9でんぷんの分解(2. 生物的分解)
デンプンを膵アミラーゼ(パンクレアチン)により分解し、その結果をフェーリング反応とヨウ素法により検出する。
実験ノートをまとめ、次回行う実験ノートも作成する。90分
10デンプンの分解実験のまとめ
デンプンを化学的または生物的に分解したときの結果を比較し、それぞれの特徴を実験レポートにまとめる。
実験ノートをまとめ、実験レポートを基準に従って作成する。90分
11ポリアクリルアミドゲル電気泳動の原理;電気泳動の原理を学ぶ。ポリアクリルアミドゲルを作製する。予習:事前に配布した資料を読み、不明な用語など調べておく(20分)
復習:実験の内容をノートにまとめる(40分)
12たんぱく質の性質と分離(1)自作のゲルでたんぱく質試料を電気泳動で分離する。通電することによってたんぱく質が移動し、大きさに応じて分離することを観察する。予習:事前に配布した資料を読み、不明な用語など調べておく(20分)
復習:実験の内容をノートにまとめる(40分)
13たんぱく質の性質と分離(2)分子量マーカーに含まれるたんぱく質の移動距離から相対移動度をもとめる。たんぱく質の大きさと相対移動度をグラフに表す。予習:事前に配布した資料を読み、不明な用語など調べておく(20分)
復習:実験の内容をノートにまとめる。授業終了後にノートを提出する(40分)
14たんぱく質の性質と分離(3)サイズが不明なタンパク質の大きさを相対移動度からもとめる。生体のたんぱく質には、サブユニット構造をもつものがあることを理解する。実験ノートに結果をまとめ考察を行う。予習:事前に配布した資料を読み、不明な用語など調べておく(20分)
復習:実験の内容を整理し、試験にそなえる
15器具の点検を行う。
11から14回の内容についてまとめ試験を行う。
実験ノートを提出する
試験実施方法
その他
評価方法
評価方法割合評価基準
実験態度と実験レポートを100点満点で評価し、これに0.67をかけた値を成績評価の点数とする(永井)67 %実験態度は積極的に参加し、協調的に実験をできてているかどうか。(50%)
レポートは基準に沿って作成できているかどうか。基準は実習中に指示します。(50%)
まとめ試験と実験ノートを100点満点で評価し、これに0.33をかけた値を成績評価の点数とする(市原)33 %まとめ試験では、実験を行うために学んだ用語や原理が理解できているかどうかを評価する。実験ノートは、授業のなかで記録が取れているか、実験の結果や考察が書かれているかを評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料は授業中に配布』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『管理栄養士のための栄養生化学実験ハンドブック』帝塚山大学出版会
2.『エキスパート生化学』化学同人
参考URL
質疑応答
永井:実験実習後に質問に応じます。実験実習以外の日はメールで対応します。 nagaim@dpc.agu.ac.jp
市原:(研究室は14号館6階、14635)
 実験終了後またはオフィスアワー (月5限)
備考
生化学基礎実験では実験ノートの作成およびレポート作成が講義の復習に当たります。実験後、必ずその日の結果を実験ノートにまとめてください。
実験室へのスマホ・携帯電話の持ち込みは禁止します。
画像
ファイル
更新日付2020/02/05 13:57:07