開講年度2020
開講学科グローバル英語学科 2013年度以降入学
科目名専門ゼミⅠa
担当教員松岡 昌幸
学期曜日時限春学期 月曜日 3時限
科目区分必修
授業形態演習
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーV312-842-01
使用教室3323
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
卒論のための「枠組み」設定とサスティナブル・ツーリズム
授業の概要
当講義は、観光事例の考察や分析をするための「枠組み」設定の重要性を理解し、観光学関連の論文構想設定を目的とする。春学期の授業(専門ゼミⅠa)では、テキストの『コノシュア・シニア留学』を熟読し、我が国の留学の変容、今日の留学の相貌、留学の基本構造、留学の実践場(トポス)等の解明や観光研究に有効な視点導入に関しての基礎的な知識を修得する。さらに観光産業関連の産学連携を中心とした「PBL形式授業」(課題解決型演習)を実施することにより、観光産業に不可欠な「ジェネリック・スキル」(汎用的技能)や深層的な「ホスピタリティ力」(おもてなしの心)の涵養を目指す。
授業の到達
目標
産学連携を中心とした「アクティブ・ラーニング」(AL)や「プロジェクト・ベースド・ラーニング」(PBL)により、観光関連の実践的な汎用的技能や態度・志向性(情報収集力、情報分析力、課題発見力、構想力、コミュニケーション力、プレゼンテーション力)を身に付けることができる。またテキストの熟読や講義を通じて、留学(観光)や留学生(旅行者)の基本的実態を把握し、留学(観光)研究に有効な視点導入の設定(例えばサスティナブル・ツーリズムの文脈における6つの枠組みの設定が理解できる)。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日から1週間以内に研究室にて答案を返却する(ルーブリック評価)
(但しアポイントのメール連絡が必要)
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「ガイダンス」:授業方針の説明
○観光研究のための視点導入(枠組み)と汎用的能力を理解する
・PBL演習(課題解決型演習)、PDCAサイクル、フィードバック
【予習】シラバスを読み、ゼミ内容をあらかじめ把握する(90分)
【復習】ゼミの全体について確認(90分)
2異文化ファシリテーターの説明
○留学や旅行を文化現象と捉える視点を理解する
・表層的な文化の運搬者
・深層的な文化の運搬者
【予習】コノシュア・シニア留学の文献調査(120分)
【復習】異文化ファシリテーターとしての捉え方の確認(120分)
3今日の留学の潮流を説明
○留学や旅行に対する研究方法を理解する
・構築主義
・言説分析(ディスコース分析)
【予習】教科書の熟読(構築主義、言説分析)(120分)
【復習】シニア留学の増加の理由を分析する(120分)
4シニア留学の特徴と留学形態の説明
○今日のシニア留学の増加理由(要因)を理解する。
・留学の類型学(カテゴリー化)
・流行の本質的な意味(模倣と差異化という相矛盾するものの統一)
【予習】教科書の熟読(カテゴリー化、ジンメルの模倣と差異化)(120分)
【復習】カテゴリー化の方法論と流行のメカニズムを理解(120分)
5留学生自身の意識調査結果の説明
○統計的調査によって明らかになった留学の特徴を理解する。
・基礎的な統計学の知識(定量分析)
・SPSS等の統計分析方法
【予習】教科書の熟読(留学生の意識調査)(120分)
【復習】統計的調査方法の整理(120分)
6留学の意味と基本構造の説明
○留学の文脈における文明、文化の捉え方を理解する
・文明、文化の捉え方
・留学の基本的メカニズム(仮説)
【予習】教科書の熟読(留学の意味と基本構造)(120分)
【復習】文明、文化の捉え方(120分)
7留学の構造の説明
○留学の文脈における「記憶に残る旅」の構造的モデルを理解する
・「サスティナブル・ツーリズム」(持続可能な観光)
・自然観光、文化観光、民族観光、教育観光、アウトドア観光の方法論
・「記憶に残る旅」形成への類型学
【予習】教科書の熟読(留学目的:何を学ぶのか、方法論:どのように学ぶのか)(120分)
【復習】留学目的および方法論による類型化(120分)
8教育観光とイノベーションに関する説明
○次世代留学の可能性を理解する
・コノシュア(こだわり留学)
・教育旅行のイノベーション
・留学型観光へのイノベーション
【予習】教科書の熟読:旅する場の哲学(プロトタイプ)(120分)
【復習】サスティナブル・ツーリズム「エコ留学」の分類および推進例(120分)
9留学型観光の全体像を説明
○記憶に残る観光地域(国)や、その他の留学形態、留学心構えを理解する
・記憶に残る観光地域(国)、留学形態、教育機関
・留学に必要な5つの力(パワー)
・世界遺産(観光対象)
【予習】教科書の熟読(コノシュア・シニア留学)(120分)
【復習】教科書の熟読(コノシュア・シニア留学)(120分)
10イノベーションに関する説明Ⅰ
○DVD学習(前半)により、イノベーションの本質的意味を理解する
・イノベーションとは何か(ドラッカー)
【予習】留学型観光の整理(120分)
【復習】イノベーションの概念(120分)
11イノベーションに関する説明Ⅱ
○DVD学習(後半)により、イノベーションの深層的な意味を理解する
・イノベーション、マーケティング、マネジメント
・真摯さ、強み、感動の意味
【予習】イノベーション、マーケティング、マネジメント(120分)
【復習】観光文脈におけるイノベーション(120分)
12PBL演習(「わく旅」旅行商品造成プロジェクト)に関する説明
○旅行商品造成のための基礎知識を理解する
・旅行プラニング論
・情報収集、情報分類、情報分析、構想力、プレゼンテーション力、チームワーク力
【予習】汎用的能力とは(120分)
【復習】ジェネリック・スキルとは(120分)
13PBL演習(課題解決型演習)の説明
○知識基盤社会による汎用的能力社会の到来を理解する
・「ジェネリック・スキル」(汎用的技能)
・PDCAサイクルに伴うフィードバック
【予習】PDCAサイクル(フィードバック)(120分)
【復習】汎用的能力の概念(180分)
14PBL演習(観光産業に根付くホスピタリティ)に関する説明
○大手航空会社主催のコラボ授業の内容を理解する
・航空会社としてのホスピタリティ(グランド・スタッフ、キャビン・アテンダント)
・航空会社の汎用的能力
【予習】参考文献熟読『航空とホスピタリティ』(120分)
【復習】航空会社としてのホスピタリティ(180分)
15ゼミのまとめ
○ゼミの全体を振り返る
・枠組み、構築主義、言説分析、流行(模倣と差異化)、統計学、類型学、留学のメカニズム、サスティナブル・ツーリズム、エコ留学、記憶に残る旅の形成、PBL演習、フィードバック、汎用的能力、イノベーション、旅行企画、ホスピタリティ・マインド
【予習】これまでの学習内容の確認(180分)
試験実施方法
「その他」
評価方法
評価方法割合評価基準
PBL演習参加度30%課題解決型演習に積極的に参加して、課題発表における活躍を評価する。
コラボ授業態度30%観光関連企業におけるコラボ授業における積極的な発言を客観的に評価する。
課題提出40%各授業のキーワードを理解し、理解度を評価する。
テキスト
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
研究室番号:3310(3号館3階)
オフィスアワー:火曜日4限
備考
ルーブリック評価基準を併用。授業中の私語、遅刻は厳禁。また携帯電話、スマートフォンの使用は禁止。
テキストの輪読や講義を通じて、留学(観光)や留学生(旅行者)の基本的実態を把握し、留学(観光)研究に有効な視点導入の設定を目指す。大手航空会社主催のコラボ授業(グランド・スタッフ体験)、航空会社主催の「わく旅」プロジェクト、大手ホテルとのコラボ授業(ホテルスタッフ体験)、愛知県主催の「愛知観光まちづくりアワード」プロジェクト、に参加する場合もある。
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更新日付2020/02/10 13:50:30