開講年度2020
開講学科日本文化学科 2013年度以降入学
科目名日本文化特講6(日本語方言Ⅰ)
担当教員椎名 渉子
学期曜日時限春学期 火曜日 2時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーN331-137-05
使用教室2302
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
方言研究の方法論・調査法の理解
授業の概要
方言と方言研究を理解するための基礎的な知識をつけるとともに、さまざまな方法によって公開されている研究成果を理解し、考察します。
授業の到達
目標
①方言研究のための基本的用語と学術的背景を理解することができる。
②研究成果について、自分の言語生活と関連付けながら考察することができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
・小レポート試験:授業内で共有する
・授業内試験:授業内で共有する
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1ガイダンス:授業のテーマ・概要・目標・評価・テキスト・参考書などについて説明をします。予習:テキストの第一章を読んできてください。(90)
復習:これからどのようなことを進んで学びたいかについてプリントを見直して考えてください。(30~60)
2方言の諸相と研究分野:方言研究のたの基礎的な用語等を学習します。予習:テキストの第一章に関連した用語についての整理を行ってください。(120)
復習:理解が不十分だと思う用語について辞典類を見て確認してください。(60~120)
3方言の調べ方:既存資料の利用や実際に調査する場合の調査方法の種類などについて学習します。予習:テキスト第一章に関連した課題を出しますのでそれを行ってください。(60~120)
復習:実際に資料を手にしてどのような調査がなされたのかについて説明できるようにしてください。(60~120)
4方言の音韻:記述的研究の立場から音韻事象をとらえます。予習:テキスト第二章を読んできてください。(60~120)
復習:課題プリントを配布しますので、自分の音韻体系を記述し、授業で紹介したものと比較してみてください。(60~120)
5方言のアクセント:主に方言アクセントのタイプ、方言アクセントの変化を学習します。予習:テキスト第三章を読んできてください。(60~120)
復習:課題プリントを配布しますので、自分のアクセント体系を記述してみてください。(60~120)
6方言のイントネーション:イントネーションの種類と方言イントネーション研究を概観し、調査方法を学習します。予習:テキスト第三章にしたがって、周囲の友人などに方言調査を実施してもらいます。(60~120)
復習:課題プリントを配布しますので、自分・友人に調査を行って記述してください。(60~120)
7方言の語彙1:言語地図をもとに語の変遷と地理的タイプの傾向について学習します。予習:テキスト第四章を読んできてください。(60~120)
復習:ある語の言語地図を見て、その語の変遷を予想してみてください。(60~120)
8方言の語彙2:伝統的方言語彙の意味の変化、形態の変化を学習します。予習:テキスト第四章に関連した課題プリントを配布します。(60~120)
復習:ある語の意味と形態の変化について整理し、説明できるようにしてください。(60~120)
9方言の文法1(形態):方言文法の形態的側面、おもに活用について学習します。予習:テキスト第五章を読んできてください。(60~120)
復習:課題プリントを出しますので、自分の方言と比較分析を行ってください。(60~120)
10方言の文法2(語法・意味):方言文法の意味的側面、おもに助詞(主格・引用・終助詞)について学習します。予習:テキスト第六章を読んできてください。(60~120)
復習:課題プリントを出しますので、周囲の人へ方言調査をして文法体系を整理してください。(60~120)
11方言の待遇表現1:方言の敬語・配慮表現などのプラス待遇表現について学習します。予習:テキスト第七章を読んできてください。(60~120)
復習:場面別の配慮表現・敬語形式のバリエーションを整理してください。(60~120)
12方言の待遇表現2:方言の悪態語・非難の表現など、マイナス待遇表現について学習します。予習:テキスト第七章に関連した課題プリントを配布します。(60~120)
復習:小説・漫画などにみられるマイナス待遇表現を抽出して、どのような種類のものか整理してみてください。(60~120)
13方言の分類:さまざまな観点から方言を分類する方法について学習します。予習:テキスト第八章を読んできてください。(60~120)
復習:方言学における分類の種類と、その違いについて整理してください。(60~120)
14方言の歴史:方言の変遷をとらえることについて、文献学的・方言学的方法を学習します。予習:九章を読んできてください。(60~120)
復習:授業で論文を指定しますので、それを読んで方法論的理解を深めてください。(60~120)
15方言の機能:現代の方言のありかた、これからの方言の果たす役割について学習します。予習:テキスト第十章を読んできてください。(60~120)
復習:身の回りにある方言を用いた商品・掲示などの特徴を考えてみてください。(60)~120
試験実施方法
その他
評価方法
評価方法割合評価基準
授業参加度40%授業内での課題をリアクションペーパーにしっかり記入できているか。
授業内テスト30%授業内で取り上げたキーワードについてしっかり説明できているか。
授業内レポート30%授業をもとに自ら問いを立て、言語事象を説明できているか。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ガイドブック方言研究』小林隆・篠崎晃一ひつじ書房18004-89476-183-1
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
質問などは次のアドレスにお願いします。
shiina@hum.nagoya-cu.ac.jp
備考
授業中の私語は慎んでください。
画像
ファイル
更新日付2020/02/13 13:10:43