開講年度2019
科目名専門演習Ⅱ
科目ナンバーJ432-842-18
W432-842-18
開講種別通年
対象学年4年
担当者飯野 賢一
単位数4
曜日・時限通年 火曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
AI(人工知能)と憲法――プライバシーの権利と民主主義を捉え直す――
授業の概要
この授業では、プライバシーの権利や選挙制度など人権や統治機構の基礎的・専門的知識を確認しながら、AIが社会にもたらす影響を考え、それに私たちはどう対処していけばいいのかをテキストを読みながら考えていきます。
春学期はテキストの読解、秋学期は報告と討論を中心に授業を進めます。
授業の到達
目標
この授業の到達目標は、次の3つです。
①テキストの読解を通じて憲法の基本的な概念を理解し、説明できるようになること。
②AIの発達によって生じる問題を客観的に把握できるようになること。
③上記の問題に対して、他の人と議論し、自分の見解を論理的に説明したり、協同で解決策を導き出したりすることができるようになること。
授業計画(春)
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション
演習の目的を理解する。AIの概要を知る。
【復習】学んだことの復習をする(60)。
2AIと憲法問題
これから授業で扱うAIがもたらす社会問題を概観する。
【予習】『AIと憲法』の序章を読み、課題をやってくる(120)。
【復習】復習をする(120)。
3AIと個人の尊重・プライバシーの権利
AIがもたらすプライバシーの権利への影響を考える。
【予習】『AIと憲法』の第1章を読み、課題をやってくる(120)。
【復習】復習をする(120)。
4AIと自己決定
AIと自己決定をめぐる問題を考える。
【予習】『AIと憲法』の第2章を読み、課題をやってくる(120)。
【復習】復習をする(120)。
5まとめ1
ここまでの議論の整理を行う。
【予習】課題をやってくる(120)。
【復習】復習をする(120)。
6AIと民主主義①
AIによって集約された意思、統計的・数学的パターンの導出を政策立案に利用できるかを考える。
【予習】『AIと憲法』の第6章を読み、課題をやってくる(120)。
【復習】復習をする(120)。
7AIと民主主義②
これからの民主主義について考える。
【予習】課題をやってくる(60)。
【復習】復習をする(120)。
8AIと選挙制度①
選挙におけるAIの利用のされ方を知る。
【予習】『AIと憲法』の第7章を読み、課題をやってくる(120)。
【復習】復習をする(120)。
9AIと選挙制度②
望ましい選挙制度について考える。
【予習】課題をやってくる(60)。
【復習】復習をする(120)。
10まとめ2
ここまでの議論の整理を行う。
【予習】課題をやってくる(120)。
【復習】復習をする(120)。
11AIと教育制度①
教育へのAI導入の問題を考える。
【予習】『AIと憲法』の第5章を読み、課題をやってくる(120)。
【復習】復習をする(120)。
12AIと教育制度②
これからの教育について考える。
【予習】課題をやってくる(60)。
【復習】復習をする(120)。
13AIと裁判①
AIによる再犯可能性予測システムについて考える。
【予習】『AIと憲法』の第8章を読んでくる(120)。
【復習】復習をする(120)。
14AIと裁判②
AIの刑事責任について考える。
【予習】課題をやってくる(120)。
【復習】復習をする(120)。
15まとめ3
これまでの議論の整理を行う。
秋学期の報告について準備を始める。資料収集の仕方を学ぶ。
【予習】課題をやってくる(120)。
【復習】復習をする(120)。秋学期の報告の準備をする(600)。
    
授業計画(秋)
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1レポートの書き方を学ぶ①
レポートの構成について学ぶ。
【復習】復習をする(60)。
【報告準備】報告の準備をする(180)。
2レポートの書き方を学ぶ②
資料のまとめ方、引用の仕方を学ぶ。
【復習】復習をする(60)。
【報告準備】報告の準備をする(180)。
3報告の準備状況の確認/討論の準備①
報告の準備状況を確認する。
討論のテーマの決定を行う。
【復習】復習をする(60)。
【報告準備】報告の準備をする(180)。
4討論の準備②
討論を行うための準備をする。
【予習】討論の準備をする(60)。
【報告準備】報告の準備をする(180)。
5討論の準備③
同上
【予習】討論の準備をする(60)。
【報告準備】報告の準備をする(180)。
6討論
討論を行う。
【予習】討論の準備をする(60)。
【報告準備】報告の準備をする(180)。
7報告
報告者に報告をしてもらい、議論する。
【予習】報告者とそれ以外の者に出された課題をやってくる(120)。
【復習】復習をする(120)。
8同上同上
9同上同上
10同上同上
11同上同上
12同上同上
13同上同上
14同上同上
15同上
レポートを提出する。
同上
    
評価方法・基
準(評価割合)
成績は、授業における態度(積極的な発言、真摯に取り組む姿勢、報告など)50%、レポート・課題提出など(50%)で評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『AIと憲法』山本龍彦ほか日本経済新聞出版社2592円978-4-532-13485-3
2.『憲法(第6版)』芦部信喜岩波書店3348円978-4-00-022799-5
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『おそろしいビッグデータ』山本龍彦朝日新聞出版777円978-4-02-273742-7
参考URL
1.とくにありません。
質疑応答
授業後またはオフィスアワーに質問に答えます。
備考
AIによって社会がどのように変わろうとしているのかについて関心のある人、また憲法や民主主義に関心のある人には面白い授業になると思います。よかったら、これからのミライについて語り合いましょう。
画像
ファイル
更新日付2019/02/13 15:20:08