開講年度2019
科目名特別経営講座B
科目ナンバーM1-31-238-76
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者平賀 正剛
単位数2
曜日・時限秋学期 水曜日 2時限
キャンパス名城公園キャンパス
実務経験のある教員による授業科目実践的授業


テーマ
会計専門職の役割とその業務内容を理解する。
授業の概要
本講義では、日本公認会計士協会東海会の協力を得て、公認会計士の先生方を招聘し、会計専門職の試験、職務内容、実際の監査の問題等々について講演いただく。
初学者には会計の知識を使った専門職にはどのようなものがあるのか知ってもらい、すでに中級以上の知識を有する受講生には、会計専門職の業務内容を詳しく学び、会計士・税理士等の資格へのチャレンジの契機としてもらいたい。
授業の到達
目標
①会計の知識を活かした職業にはどのようなものがあるか理解する。
②公認会計士が行う具体的な業務の内容(監査業務、税務業務、コンサルティング業務、会計業務など)について理解する。
③公認会計士が直面している諸問題について理解する。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「イントロダクション」:①授業方針の説明、②成績評価方法の説明、③公認会計士および税理士等の会計プロフェッションの概要、④今後の講義内容の概要を説明を行う。【予習】公認会計士や税理士とは何かをあらかじめ調べておく(60)。
【復習】配布した資料を再度読み返し、会計プロフェッションのおよその業務を理解しておく(60)。
2「金融機関・監査法人・税理士法人の仕事って何?」:金融機関(主に銀行)、監査法人、税理士法人で行われる仕事の内容、そこで働く人たちの一日のスケジュールなどを講義し、そうした職場で働くことの具体的イメージをつかむ。【予習】銀行、監査法人、税理士法人ではどのような業務が展開されるか、事前に調べてくる(90)。
【復習・課題】今回の講義内容に関して課されたレポートを作成する(180)。
3「財務諸表の利用と監査」:公認会計士の主要業務である監査業務とはどのような仕事か、その内容を講義する。【予習】監査とはどのような仕事か、事前に調べてくる(90)。
【復習・課題】今回の講義内容に関して課されたレポートを作成する(180)。
4「監査の意義と役割」:①公認会計士の行う監査が社会的にどのような意義を持っているか、②どのような法律の下監査が要請されているか、③公認会計士が監査を行う上で備えていなければならない要件は何か、について学ぶ。【予習】監査業務について事前に調べ、具体的なイメージをつかんでくる(90)。
【復習・課題】今回の講義内容に関して課されたレポートを作成する(180)。
5「企業をめぐる税金」:我々が支払う税金にはどのような種類の税金があるのか。税理士は企業や個人の税金の支払いにあたってどのような役割を果たすのか、理解する。【予習】税金にはどのようなものがあるか調べてくる(90)。
【復習・課題】今回の講義内容に関して課されたレポートを作成する(180)。
6「確定申告とは」:確定申告とは何かを理解し、実際の確定申告書の記入を体験する。【予習】所得税および法人税とはどのような税金か、確定決算主義とは何かを調べてくる(90)。
【復習・課題】今回の講義内容に関して課されたレポートを作成する(180)。
7「公認会計士の行う経営コンサルティング【理論編】」:①コンサルタント業務とはどのようなものか、②どのように進められるか、③企業の主な経営戦略を学ぶ。【予習】コンサルティング業務とはどのような業務かを事前に調べてくる(90)。
【復習・課題】低価格戦略と差別化戦略について与えられた資料をもう一度読み返し、理解を深める(60)。
8「公認会計士の行う経営コンサルティング【実践編】」:宿題として課されたケーススタディを、各グループでディスカッションし、最善の経営戦略を立案・発表する。【予習】宿題として与えられたケーススタディを用い、経営立て直しのための諸策を立案してくる(180)。
【復習・課題】今回の講義内容に関して課されたレポートを作成する(180)。
9「株式公開の基礎知識」:会社が株式公開を行う際に、公認会計士はそれをどのようにサポートするか、解説する。【予習】株式公開とはどのようなことか、事前に調べてくる(90)。
【復習・課題】今回の講義内容に関して課されたレポートを作成する(180)。
10「株式公開の実務」:株式公開にあたってはどのような手続きが必要かを解説した後、公開から2、3年を経た会社の有価証券報告書を使って、公開後当該企業の業績がどのように推移したかケース分析を行う。【予習】昨年度新規株式公開した企業がどのくらいあるか、どのような業種の新規公開が多いのか、事前に調べてくる(90)。
【復習・課題】今回の講義内容に関して課されたレポートを作成する(180)。
11「確定申告と各種所得から見る職業選択」:①税金にはどのような種類のものがあるのか、②所得税・法人税とはどのような税金か、③所得税がどのような制度の下で確定されるのかなど、税に関する知識を解説する。【予習】個人および法人にとっての所得とは何か、事前に調べてくる(90)。
【復習・課題】今回の講義内容に関して課されたレポートを作成する(180)。
12「不正会計と第三者委員会」:粉飾決算などの不適正会計が行われた場合に立ち上げられる第三者委員会とはどのような役割を果たすのか、実際の事例を通じて理解する。【予習】過去に生じた企業の会計不正について実例を調べてくる(90)。
【復習・課題】今回の講義内容に関して課されたレポートを作成する(180)。
13「補助金等の会計監査」:企業が受ける各種補助金は企業会計上どのように処理され、その監査にあたっては何がポイントとなるのかを理解する。【予習】補助金を受けた場合の会計処理を調べてくる(90)。
【復習・課題】今回の講義内容に関して課されたレポートを作成する(180)。
14「日本の法定監査制度の現状と問題点」:四半期決算の導入に伴う決算の早期化から生じる、監査制度上・実務上の様々な問題点を学ぶ。【予習】中間決算や四半期決算について事前に調べてくる(90)。
【復習・課題】今回の講義内容に関して課されたレポートを作成する(180)。
15「まとめと教場期末レポートの実施」:これまでの講義を振り返った後、これまでの講義テーマの中から任意のテーマについて授業時間内でレポートを作成する。【予習】これまでの講義内容を総復習してくる(180)。
【復習・課題】教場レポートで選択しなかったテーマのうち、最低1つについて、あらためてレポートを書いてみる。
    
評価方法・基
準(評価割合)
毎回の講義で課されるレポートの提出状況とその内容50%、15回目の講義で行う期末教場レポートの内容50%で評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『毎回資料を配布する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『はじめて学ぶ監査論』盛田良久編著中央経済社2,300円978-4502220418
2.『会計士は見た』前川修満文藝春秋1,296円(税込)2147483647
参考URL
1.日本公認会計士協会日本公認会計士協会の公式ウェブサイト
2.日本税理士連合会日本税理士連合会の公式ウェブサイト
質疑応答
授業時間以外での質問はオフィスアワーに受け付ける。
オフィスアワー:水曜日昼休み/研究室:アガルスタワー8階2815室
備考
・本講義の具体的内容については、各回の担当者と2月~3月に打ち合わせを行い決定していく。したがって、上記に示した各回の内容はシラバス執筆現在(1月24日)のものであり、今後若干変更される予定がある。
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更新日付2019/01/24 17:48:19