開講年度2019
科目名日本の文化と社会Ⅱ
科目ナンバーB231-162-02
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者勝亦 貴之
単位数2
曜日・時限秋学期 月曜日 4時限
キャンパス名城公園キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
大坂堂島米市場と大坂の都市社会
授業の概要
江戸時代の大坂は、「天下の台所」と呼ばれ、高度に発展した経済都市でした。本授業では、経済都市大坂の中でも中心的に位置にあった堂島米市場の成立過程をたどるとともに、そこにおける商人たちの経済活動や、幕府の米穀政策について考察します。また、そこから、江戸時代における大坂の都市社会のあり方の一端を明らかにします。
授業の到達
目標
・大坂堂島米市場や江戸時代における大坂の都市社会のあり方の一端を理解できる。
・日本における文化や社会の史的変遷について考察することから、日本の伝統文化や社会の特色を説明することができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「ガイダンス」
授業の概要について説明します。
【予習】シラバスを読み授業内容を把握する(20)
【復習】テキストの目次などを読み、授業の全体について確認する(30)
2「中央市場大坂の誕生」
中央市場大坂の形成過程について考察します。
【予習】テキストの3~25頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
3「大坂米市や先物取引の発生」
大坂米市の発生過程や、米の現物を介さない先物取引の起源について考察します。
【予習】テキストの28~45頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
4「堂島米市場の成立」
大坂米市場の成立とその歴史的背景について検討します。
【予習】テキストの48~69頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
5「米切手の発行と大坂米市場における取引の流れ」
米切手の発行を中心とする大坂米市場における米の取引について考察します。
【予習】テキストの72~99頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
6「堂島米市場における取引」
堂島米市場における取引の実態について明らかにします。
【予習】テキストの99~119頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
7「帳合米商いの実態」
帳合米商いの実態について考察します。
【予習】テキストの119~140頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
8「米方両替の機能」
立物米取引の現金決済を担った米方両替の機能について検討します。
【予習】テキストの140~160頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
9「米の品質をめぐる競争と大名蔵屋敷をめぐる騒動」
諸藩による米の品質をめぐる競争と、大名蔵屋敷における米の取り付け騒動について考察します。
【予習】テキストの160~180頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
10「空米切手停止令」
大名蔵屋敷における騒動に対し幕府が行った政策である空米切手停止令について検討します。
【予習】テキストの180~200頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
11「空米切手問題に挑んだ江戸幕府」
空米切手問題をめぐる江戸幕府・大坂米商人・諸藩間の攻防について考察します。
【予習】テキストの202~223頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
12「米価低落問題への幕府の対応」
米価低落問題への幕府の対応策の歴史的変遷について考察します。
【予習】テキストの226~246頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
13「御用金令と買米政策」
米価引き上げのために幕府が行った御用金令と買米政策について検討します。
【予習】テキストの246~271頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
14「米相場情報伝達の担い手たち」
米飛脚や旗振り通信などといった米の相場情報を全国へ伝達した方法について検討します。
【予習】テキストの271~292頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
15「堂島米市場と現代社会」
堂島米市場と現代社会の関係について考察します。
【予習】テキストの292~302頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験を主とし(80%)、これに授業への取り組みや授業態度(20%)を加味します。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『大坂堂島米市場』高槻泰郎講談社900円+税978-4-06-512498-7
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業中に紹介します』
参考URL
質疑応答
質問は、授業時間の前後に教室で受け付けます。授業の内容に疑問があれば、積極的に質問してください。
備考
画像
ファイル
更新日付2019/02/06 20:48:43