開講年度2019
科目名健康科学総合演習
科目ナンバーZ312-842-02
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者渡辺 輝也
単位数2
曜日・時限秋学期 水曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
スポーツ運動学演習
授業の概要
 スポーツ運動学とは,スポーツにおける人間の運動の構造とその変化のありかたを主として運動を行っている人の視点から明らかにして,スポーツにおける運動技能の学習指導を基礎づけることを目指す学問である.本演習では,まず,文献講読や実習を通してスポーツ運動学の基本事項について復習する.続いて本演習では,スポーツ運動の各種分析法の演習を通じて,運動分析について多面的に学習する.さらに本演習では,自分自身が得意とするスポーツ運動や身近な日常運動について,その指導上の問題解決に向けた課題研究に取り組むとともに,その研究成果の発表を行う.本演習の目的は,以上の学習を通して,自身が得意とする運動技能の専門的指導力を身につけるための基礎となる知識や技能を習得することにある.
授業の到達
目標
 本演習では,自分自身が得意とするスポーツ運動や身近な日常運動について,その指導上の問題解決に向けた課題研究に取り組むとともに,その研究成果を他者に的確に伝えられるようになる(研究発表を行うことができるようになる)ことを到達目標とする.
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1文献講読(スポーツ運動学の基本事項の復習)【予習】「運動学(運動方法学を含む)」の授業プリントを復習する。(180分)
【復習】「構造体系論」,「運動学習位相論」,そして「運動発達論」について自分の言葉で解説できるように復習する。(90分)
2実習 できない運動の体験【予習】配布資料で「できない運動」の体験について予習する。
【復習】実習を踏まえて「できない運動」の体験についてまとめる。
3実習 下手だけどできる運動の体験【予習】配布資料で「下手だけどできる運動」の体験について予習する。
【復習】実習を踏まえて「下手だけどできる運動」の体験についてまとめる。
4実習 上手にできる運動の体験【予習】配布資料で「上手にできる運動」の体験について予習する。
【復習】実習を踏まえて「上手にできる運動」の体験についてまとめる。
5実習 いつでも上手にできる運動の体験【予習】配布資料で「いつでも上手にできる運動」の体験について予習する。
【復習】実習を踏まえて「いつでも上手にできる運動」の体験についてまとめる。
6運動の上達プロセスの振り返り【予習】実習を振り返り,運動の上達プロセスの各段階の運動体験を比較し,それぞれの段階の特徴をまとめる。
【復習】運動の上達プロセスに関する知識を生かした指導例について配布プリントをもとにまとめる。
7スポーツ運動の分析法(1)【予習】配布資料をもとにスポーツ運動の各種の分析方法の概要を予習する。(90分)
【復習】実習を通じて学習した内省的分析法と授業で学習したバイオメカニクス的分析法の特徴についてまとめる。(90分)
8スポーツ運動の分析法(2)【予習】配布資料をもとにスポーツ運動の学習実験について予習する。
【復習】スポーツ運動の学習実験を用い研究アイデアについてブレインストーミングを行う。(90分)
9スポーツ運動の分析法(3)【予習】配布資料をもとにスポーツ運動のインタビュー研究について予習する。
【復習】インタビューを用いたスポーツ運動の研究アイデアについてブレインストーミングを行う。(90分)
10課題研究(1)【予習】課題研究の研究テーマを設定する。(90分)
【復習】テーマに関する文献資料の収集と整理を行う。(90分)
11課題研究(2)【予習】文献研究の成果をもとに研究方法を考える。(90分)
【復習】授業で設定した研究法をもとに実際に調査・研究に取り組む。(270分)
12課題研究(3)【予習】調査結果の概要をまとめる。(90分)
【復習】調査結果を要旨を構成する(90分)
13研究発表会(1):課題研究発表【予習】課題研究の発表準備を行う。(90分)
【復習】自身の研究発表を振り返り,仲間から受けた質問や指摘を受けて今後の課題をまとめる。(90分)
14研究発表会(2):卒業論文発表会【予習】卒業論文発表会資料をもとに,興味を持った先輩の卒業論文の発表についての質問事項を考える。(90分)
【復習】なし。
15卒業研究のテーマ設定【予習】卒業研究のテーマを考える。(90分)
【復習】授業で設定した卒業研究テーマについての文献資料の収集と整理を行う。(180分)
    
評価方法・基
準(評価割合)
授業内課題 100%
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『AGスポーツ運動学研究1,2,3』渡辺輝也 編愛知学院大学スポーツ運動学研究室
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『スポーツ運動学』マイネル大修館書店
2.『スポーツ運動学』金子明友明和出版
参考URL
1.愛知学院大学スポーツ運動学研究室愛知学院大学スポーツ運動学研究室HP
質疑応答
質疑は担当教員の研究室にて対応する。
備考
 本演習の履修には「運動学(運動方法学を含む)」を履修済みであることが必要である。また,履修者選考の必要が生じた場合には,「運動学(運動方法学を含む)」の成績,および卒業論文作成における希望テーマを参考にする。なお,スポーツ運動学の研究では研究者自身に豊富な運動経験が要求されるため,受講生は何らかのスポーツないし運動の練習に取り組んでいること,あるいはスポーツないし運動の指導に取り組んでいることが必要である。ただし,種目やレベルは問わない。
画像
ファイル
更新日付2019/02/04 22:29:09