開講年度2019
科目名認知心理学b
科目ナンバーY231-284-02
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者石田 光男
単位数2
曜日・時限秋学期 月曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
高次認知機能のしくみを学ぶ
授業の概要
我々の脳には感覚器官を通じて入力された膨大な情報が蓄積されている.これを記憶といい蓄えられた情報を的確に利用しながら,私たちは環境へ柔軟に適応している.また記憶はヒトがヒトらしく活きるために必須な認知機能といえる.本講義では主に記憶の特徴について解説し,情動,言語,意思決定など他の心理的機能と関連性について論じる.またこれらの機能に関連する機能障害についても触れていく.
授業の到達
目標
①短期記憶と長期記憶のしくみ,②情動,言語,意志決定などの認知機能と記憶との相互作用,③認知機能に対応する神経機構を説明することができる.
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1日常の認知と認知心理学研究の実際
講義全体の概要について説明する
【予習】心理学入門,基礎実験の内容において記憶に関連する項目を確認しておくこと(120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
2記憶(1)記憶とは
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
符号化,貯蔵,検索,表象,貯蔵庫
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
3記憶(2)短期記憶・感覚記憶
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
アイコニックメモリー,マジカルナンバー7,系列位置曲線
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
4記憶(3)ワーキングメモリー
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
Baddeleyの作動記憶モデル,リーディングスパンテスト
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
5記憶(4)長期記憶
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
宣言的記憶,手続き記憶,記憶の神経基盤
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
6記憶(5)潜在記憶
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
プライミング効果,健忘症
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
7記憶(6)記憶表象
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
文脈依存効果,活性化拡散モデル,意味ネットワーク
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
8記憶(7)日常の記憶
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
展望的記憶,自伝的記憶
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
9記憶(8)偽りの記憶
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
目撃者証言,
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
10言語理解(1):単語認知
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
 単語認知,心的辞書,生成文法
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
11言語理解(2):言語と脳
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
 ウェルニッケ野とブローカー野,失語症, 分離脳
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
12感性認知:感性心理学の発展と展開
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
感性的評価,不気味の谷,嗜好性,単純接触効果
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
13意思決定
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
ヒューリスティックス,プロスペクト理論,フレーミング
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
14認知と情動
前回の講義内容に関する小テストを実施し,次のキーワードを中心に説明する
情動と記憶,ソマティックマーカー仮説
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,小テスト対策として復習しておくこと(120)
15総括と試験
過去の講義内容を総括し,理解度を確認するためのマークシート式の試験と問題の解説を行う
【予習】これまでの講義ノートの確認しながら,講義時に質問できるよう疑問点をまとめておくこと(180)
【復習】試験問題について解説に従い,これまでの講義内容について再度確認すること(60)
    
評価方法・基
準(評価割合)
小テスト(20%)と試験(80%)から評価する.
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料を使用する』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『認知心理学 (New Liberal Arts Selection)』箱田 裕司  他著有斐閣3672978-4641053748
2.『認知心理学ハンドブック』日本認知心理学会/編有斐閣3780978-4641184169
参考URL
質疑応答
授業時間内およびオフィスアワーにて受け付ける.
備考
認知心理学aとの間に一定の関連性を持たせますが,両方を履修することは強制しない.
画像
ファイル
更新日付2019/02/12 13:54:51