開講年度2019
科目名日本史基礎講読A-Ⅱ
科目ナンバーH231-162-04
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者福島 金治
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
中世の武士の家について考えてみよう。
授業の概要
 中世史料を読むことで、当時の社会の支配のありかたを知ることができる。今回は伊勢国内の工藤・関・北畠家等の歴史を記した『勢州四家記』と『内外両宮兵乱l記』を読む。『勢州四家記』は、戦国時代の伊勢を中心とした地域の領主の家について記した記録で、信長・秀吉という統一権力への対応と、伊勢の地元で起こったできごとが詳細に記されている。一方、と『内外両宮兵乱l記』年は、長享2年(1488)年の伊勢神宮門前の宇治山田で起こった戦乱を記したものである。両書を読むことで、戦国期の大名・国衆のありかたや、伊勢神宮の門前町宇治山田の当時のありかたを知ることができる。
授業の到達
目標
  『勢州四家記』『内外両宮兵乱l記』を読むことで、戦国時代を生きた人々の使った言葉や慣習を知ることができる。特に、領主の家と名字、その縁族関係、将軍家との関係など、領主が生き残るために必要としたものがどのようなものであった知ることができる。また、合戦のやり方や、城のつくり、町のすがたをもわかり、中世社会の仕組みについて基礎的な知識を身につけることができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1 『勢州四家記』について(レクチュア)
 『群書類従』第20輯収録本の性格、内容・特徴について簡略に説明を行い、まず、文章を読んでみる。
〔予習〕 シラバスなどを事前に読んでおく(30分)
2 『勢州四家記』
 工藤・北畠・関家の由来と一族。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
3 『勢州四家記』
 三重郡の諸領主と工藤・北畠・関家との関係。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
4 『勢州四家記』
 弘治・永禄期の近江六角氏や織田氏と伊勢の領主の関係。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
5『勢州四家記』 
 永禄11年、信長の旗下に入った伊勢の諸領主の動向。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
6 『勢州四家記』
 信長と神戸氏・北畠氏。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
7 『勢州四家記』
 信雄と伊勢の諸領主。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
8 『勢州四家記』
 本能寺の変と伊勢の領主の動向。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
9 『勢州四家記』
 羽柴秀吉の登場と伊勢の領主。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
10 『勢州四家記』
 柴田勝家・滝川一益と伊勢の知行地の転換。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
11 『勢州四家記』
 蒲生氏郷の入部。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
12 『内外両宮兵乱l記』
 伊勢神宮と門前の宇治山田。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1間)。
13 『内外両宮兵乱l記』
 伊勢神宮領の構成と宇治山田の領主人。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
14 『内外両宮兵乱l記』
 宇治山田門前での合戦。
 〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
15 『内外両宮兵乱l記』
 神宮神官の兵乱への対応。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
    
16定期試験授業時間外学習1時間
評価方法・基
準(評価割合)
 期間内には小テストを行い、定期試験を行う。評価は、試験75%、小テスト25%。出席は当然であるので、欠席しないこと。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『伊勢国司北畠氏の研究』藤田達生吉川弘文館
2.『織田信長』神田千里ちくま新書
参考URL
質疑応答
授業は史料を輪読し、内容を解釈するやりかたで毎回すすめる。
授業中に質問し、また、回答をもとめる。
備考
 愛知学院大学図書館には関連の文献や史料集が配架されている。また、愛知県立図書館・名古屋市立図書館には開架で中世の文献がおかれている。行ってみよう。また、関連する現地を見るのも参考となる。
画像
ファイル
更新日付2019/01/21 15:35:43