開講年度2019
科目名歴史学Ⅱ/歴史学A-Ⅱ
科目ナンバーB131-161-02
B131-161-12
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者池内 敏
単位数2
曜日・時限秋学期 月曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
異文化理解のための日本史学Ⅱ―竹島問題を素材にして
授業の概要
近年の日韓関係は甚だよろしくない。対立点は様々だが、どの対立点をとってみても日本と韓国の解釈がほとんど正反対に見えるような感じがする。なぜ正反対なのか?ほんとうに正反対なのか?正しいのは自分たちの方であって、相手はいつも間違っている?本講義では、竹島問題を素材にして、歴史学という学問は、こうした意見対立の解消へ向けて、どのように役立つか否か、具体的な事実に基づきながらひとつひとつ解きほぐしていこうと思う。
授業の到達
目標
大学の授業も何でも分かりやすいことが世の中の売りになってきているが。ひとことで言い切ってしまうこと、断言すること、その方が説得的な感じがして、なるほどな、と頷いてしまう。しかしながら、本講義を粘り強く聞き続けていくと、「分かりやすい」とか「手短に説明できる」とかいうことは、実はとてもいい加減なことだったりする、ということが見抜けるようになる。世の中の「分かりやすい説明」が、何ともうさん臭いことが徐々に見えるようになってくる。歴史学とはそういう技をもつ学問だと言うことに気づくことができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1データの集積が教えてくれること配布レジュメを復習しておくこと(30)。また、テキストの「はしがき」を読んで(60)予習してくること
2テキストの「はしがき」講義を踏まえて「はしがき」を、再度読み直してみること(30)。何か発見があるかどうか再確認すること。次週の講義であつかうテキストの第一章を読んで(60)予習してくること
3テキストの「第一章 「于山島」は独島なのか ―韓国側主張の検証①」講義を踏まえて「第一章」を、再度読み直してみること(30)。何か発見があるかどうか再確認すること。次週の講義であつかうテキストの第二章を読んで(60)予習してくること
4テキストの「第二章 17世紀に領有権は確立したか ―日本側主張の検証①」講義を踏まえて「第二章」を、再度読み直してみること(30)。何か発見があるかどうか再確認すること。次週の講義であつかうテキストの第三章第1節を読んで(60)予習してくること
5テキストの「第三章 元禄竹島一件 ―なぜ日韓の解釈は正反対なのか」の「第1節元禄竹島渡海禁令」(その1)講義を踏まえて今日扱った「第三章第1節」を、再度読み直してみること(30)。何か発見があるかどうか再確認すること。
6同上(その2)講義を踏まえて「第三章第1節」全体を、再度読み直してみること。何か発見があるかどうか再確認すること(30)。テキストの第三章第2節を読んで(60)予習してくること
7テキストの「第三章 元禄竹島一件 ―なぜ日韓の解釈は正反対なのか」の「第2節安龍福事件」(その1)講義を踏まえて今日扱った「第三章第2節」を、再度読み直してみること(30)。何か発見があるかどうか再確認すること。
8同上(その2)講義を踏まえて「第三章第2節」全体を、再度読み直してみること(30)。何か発見があるかどうか再確認すること。次週扱うテキストの第四章を読んで(60)予習してくること
9テキストの「第四章 「空白」の二百年」講義を踏まえて今日扱った「第四章」を、再度読み直してみること(30)。何か発見があるかどうか再確認すること。次週扱うテキストの第五章第1節を読んで(60)予習してくること
10テキストの「第五章 古地図に見る竹島 ―日本側主張の検証②」の「第1節江戸時代の日本図」講義を踏まえて今日扱った「第五章第1節」を、再度読み直してみること(30)。何か発見があるかどうか再確認すること。次週扱うテキストの第五章第2節を読んで(60)予習してくること
11テキストの「第五章 古地図に見る竹島 ―日本側主張の検証②」の「第2節近代日本の海図と水路誌」講義を踏まえて今日扱った「第五章第2節」を、再度読み直してみること(30)。何か発見があるかどうか再確認すること。次週扱うテキストの第六章を読んで(60)予習してくること
12テキストの第六章「竹島の日本領編入 ―その経緯と韓国側主張の検証②」講義を踏まえて今日扱った「第六章」を、再度読み直してみること(30)。何か発見があるかどうか再確認すること。次週扱うテキストの第七章を読んで(60)予習してくること
13テキストの第七章「サンフランシスコ平和条約と政府見解の応酬」講義を踏まえて今日扱った「第七章」を、再度読み直してみること(30)。何か発見があるかどうか再確認すること。次週扱うテキストの終章を読んで(60)予習してくること
14テキストの終章「「固有の領土」とは何か」講義を踏まえて今日扱った「終章」を、再度読み直してみること(30)。何か発見があるかどうか再確認すること。
15全体の総括講義を踏まえて、もういちどテキストを最初から最後まで通読しておく(120)こと。
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
毎回の授業の終わりに、その回の授業内容を要約し、論点整理をしてもらうようなミニペーパーを課す(50%)。期末試験(筆記試験)を行う(50%)。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『竹島 もうひとつの日韓関係史』池内敏中央公論新社880円978-4-12-102359-9中公新書
参考書
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参考資料
参考URL
質疑応答
まずは電子メール(ikeuchi.satoshi@j.mbox.nagoya-u.ac.jp)にご連絡ください。
備考
画像
ファイル
更新日付2019/03/07 11:08:42