開講年度2019
科目名美術Ⅱ
科目ナンバーB131-116-02
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者大羽 恵美
単位数2
曜日・時限秋学期 水曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
世界遺産にみる仏教美術
授業の概要
この講義では現在の私たちが見ることのできる世界文化遺産を中心に、仏教美術におけるトピックに従って解説します。仏教と仏教美術は誕生の地であるインドからアジアの広い地域に伝播しました。春学期に開講された美術Iの講義では、仏教美術の誕生の様相をインドを中心に解説しました。秋学期では引き続いて、仏教の発展に伴って生まれた仏教美術が異なる地域にどのように伝播し、展開したのかを、東南アジア、インドを除く南アジア、日本の遺産を通して見ていきます。
授業の到達
目標
アジアの各地に残る仏教が関わる遺産についての知識を深め、仏教美術がどのように発展したのかを理解する。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション:講義の説明、世界文化遺産について  〇講義の概要について説明します 【予習】シラバスを読んでおくこと(30) 【復習】・授業について確認しておくこと(20)、疑問点があるか確かめること(20)、配布資料を読んでおくこと(20)、配布資料の整理(20)
2ボロブドゥール1--釈尊の生涯  〇ボロブドゥール遺跡の概要と浮彫に表される釈尊の生涯について説明します【予習】配布資料(釈尊の生涯)を読んでおくこと(30)、地図を確認しておくこと 【復習】遺跡の概要の配布資料を読んでおくこと(40)、配布資料(典拠となった文献)を読んでおくこと(30)
3ボロブドゥール2--前生譚と譬喩譚  〇ボロブドゥール遺跡の浮彫に表される前生譚と譬喩譚について説明します【予習】配布資料(前生譚と譬喩譚)を読んでおくこと(30) 【復習】配布資料(典拠となった文献)を読んでおくこと (60) 
4ボロブドゥール3--マンダラと建築  〇ボロブドゥール遺跡はマンダラであると言えるのか、マンダラの作例や文献資料を参照して考えます【予習】配布資料(マンダラ)を読んでおくこと(30) 【復習】マンダラとは何か、ボロブドゥール遺跡はマンダラと言えるのか、自分の考えをまとめておくこと (60) 
5アンコールの遺跡群1--ヒンドゥー教の美術と仏教美術  〇アンコール・ワットとアンコール・トムの概要とヒンドゥー教の美術を仏教美術と比較して説明します【予習】配布資料(地図)を確認しておくこと(30) 【復習】アンコール・ワットとアンコール・トムの概要について理解すること (30) 
6アンコールの遺跡群2--宇宙論  〇アンコールの遺跡群と仏教やヒンドゥー教の宇宙論との関わりを説明します【予習】配布資料(須弥山)を確認しておくこと(30) 【復習】アンコール・ワットとアンコール・トムに表される浮彫について整理しておくこと (30) 
7東南アジアに残る仏像--東南アジアと密教  〇インドネシアとカンボジアに残る仏像や仏具について解説します【予習】これまでの復習(60)、疑問点を明らかにしておくこと(30) 【復習】東南アジアに残る仏像について整理しておくこと (30)
8前半の総括と小テスト--前半部で解説した内容を総括します【予習】これまでの復習-配布資料を読んで復習しておくこと(60) 小テストのためのテスト勉強 (60) 
9カトマンドゥ盆地1--密教美術の発展 〇カトマンドゥ盆地に残る美術作品について解説します【予習】配布資料(地図)を確認しておくこと(30) 【復習】作例の一覧を整理しておくこと (30) 
10カトマンドゥ盆地2--仏塔 〇カトマンドゥ盆地に残る仏塔ついて他地域の仏塔の例と比較しながら解説します【予習】配布資料(仏塔)を読んでおくこと(30) 【復習】仏塔が残る地図を確認しておくこと (30) 配布資料(仏教美術の誕生)を再読すること(60)
11ポタラ宮歴史地区1 〇チベット仏教と美術の概要をラサに残る遺産を中心に解説します【予習】配布資料(地図)を確認しておくこと(30) 【復習】作例一覧と地図を参照して整理しておくこと (60) 
12ポタラ宮歴史地区2 〇ポタラ宮、大昭寺、ノルブリンカに残る壁画を解説します【予習】配布資料(地図)を確認しておくこと(30) 【復習】作例一覧と地図を参照して整理しておくこと (60) 配布資料(仏伝・比喩譚)を再読しておくこと (60) 
13東大寺1 〇古都奈良の文化財について概要を解説します【予習】配布資料(地図)を確認しておくこと(30) 【復習】作例一覧と地図を参照して整理しておくこと (60) 
14東大寺2 〇大仏についてアジアに残る作例とともに大仏造像の背景について解説します【予習】配布資料(地図)を確認しておくこと(30) 仏教以外の宗教で巨大な礼拝像があるのかを調べておくこと(60)  【復習】作例一覧を整理しておくこと(30)
15講義総括 〇講義全体を振り返ります【予習】全講義の学習内容の確認 (60) 【復習】筆記試験対策 (120)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
試験(1回)と授業参加度の合計点で評価します。 評価の配分は、試験60%、小テストや確認シートなどの授業参加度の合計点40%とします。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業で使用するパワーポイントのノート(画面印刷)を配布するのでテキストとして利用すること  』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『参考文献は随時紹介します。 予習や復習で学習する資料も随時配布します。』
参考URL
質疑応答
講義前後に教室で行います。質問や講義の感想を書くコメントシートを定期的に配布しています。
備考
美術IIは春学期に開講した美術Iの内容を発展させた講義になるので、美術Iを履修していることが望ましい。この講義には実技(絵を描くことなど)は含まれません。指定のテキストはありませんが、講義の前に講義連絡で講義ノートと資料を送信します。各自であらかじめ印刷し、講義に必ず持参するようにしてください。
画像
ファイル
更新日付2019/02/13 20:20:28