開講年度2019
科目名心理学Ⅱ
科目ナンバーB131-285-02
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者石川 雅健
単位数2
曜日・時限秋学期 金曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目実践的授業


テーマ
心理学の基礎的な領域と人間の行動メカニズムの関係性及びその考え方について
授業の概要
 心理学は行動の科学と言われています。人の行動は、その人が置かれている環境的要因とその人の個人的要因が複雑に絡み合って決まると言われていますが、その行動を引き起こす心の仕組みや働きをさまざまな視点から科学的に解明しようとする学問が心理学です。
 心理学Ⅱでは多岐にわたる領域の中から、発達の領域を中心に人が発達をしていく過程を段階別に学んで生きます。また、その発達段階の中でどのようにして対人認知や態度変容が起こるのかについて学んでいきます。さらに、人が正常な発達過程において障害又は異常な状況が生じたとき、その人の心理や行動がどのように変化していくのかも学んでいきます。
 なお、本講義では、公的機関や企業、病院、学校における臨床心理士(セラピスト、スクールカウンセラー)として務めてきた実務経験を講義内容に反映し、進行します。
 
授業の到達
目標
 人が発達していく段階でどのような自己概念(自我)を確立していくのかを説明できる。さらに、適切な社会性やコミュニケーション力を身につけていくことも学ぶことで、今後の日常生活(集団生活)において、より良い対人関係の構築へとつながる。また、発達段階の途中で予期せぬ事態等が発生し、障害を持ってしまった人がどのような心理的過程を経て、自分の障害を受け入れていくのかを理解することで適切な支援を行うことができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「ガイダンス」
 :授業方針の説明
「心理学とは」
 :心理学とは何を明らかにする学問かを学び
  ます
(予習)テキスト1章を読んで、授業内容を把握
    をする(30)
(復習)心理学が何を対象にしているのかを確
    認する(60)
2発達について」①
 :発達とは何か、そのメカニズムについて学び
  ます
(予習)テキスト12章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)発達の定義と規定要因について確認す
    る(60)
3「発達について」②
 :代表的な発達段階の考え方について学びま
  す
 :代表的な発達課題の理論について学びます
(予習)テキスト12章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)発達の段階と課題についての考え方を
    確認する(60)
4「発達について」③
 :胎児期から乳児期の発達過程を学びます
(予習)テキスト13章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)胎児期から乳児期の発達段階の特徴を
    確認する(60)
5「発達について」④
 :児童期の発達過程を学びます
(予習)テキスト14章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)児童期の発達段階の特徴を確認する
     (60)
6「発達について」⑤
 :青年期から成人期の発達過程を学びます。
(予習)テキスト15章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)青年期から成人期の発達段階の特徴を
    確認する(60)
    する
7「発達について」⑥
 :中年期から高齢期の発達過程を学びます
(予習)テキスト16章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)中年期から高齢期の発達段階の特徴を
    確認する(60)
8「自己認識について」
 :自己認識の仕組みについて学びます
(予習)テキスト17章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)自尊感情とそれを維持する方法を確認
    する(60)
9「対人認知について」
 :他者を理解する手段を学びます
(予習)テキスト18章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)他者を理解するためのメカニズムとその
    特徴を確認する(60)
10「原因帰属について」
 :人の特定の行動の原因について考えるここ
  ろの働きを学びます
(予習)テキスト19章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)人はなぜ、自他の特定の行動の原因を
    考えようとするのかを確認する(60)
11「態度変容について」
 :態度の変化に関するこころの仕組みについ
  て学びます
(予習)テキスト20章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)態度の心理学的な定義や機能について
    確認する(60)
12「対人的影響について」
 :人が他者から受ける影響について学びます  
(予習)テキスト21章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)他者からの影響を強く受ける要因を確認
    する(60)
13「心の問題とケアについて」①
 :臨床心理学の着眼点について学びます
 :主なこころの病について学びます
 :社会的弱者といわれる人のケアについて
  学びます           
(予習)テキスト27章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)臨床心理学の目的について確認する
    併せて、適切な支援方法の基本的考え方
    について確認する(60)
14「心の問題とケアについて」②
 :臨床心理学の着眼点について学びます
 :主なこころの病について学びます
 :社会的弱者といわれる人のケアについて
  学びます           
(予習)テキスト27章を読んで、講義内容の把握
    をする(30)
(復習)臨床心理学の目的について確認する
    併せて、適切な支援方法の基本的考え方
    について確認する(60)
15「授業のまとめ」
 :授業全体を振り返ります
(予習)試験対策として、これまでの講義内容の確認する   
    
16 定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
1)定期試験の成績70% 2)授業への参加態度(レポート・ディスカッション含む)30% を総合し評価します。
なお、遅刻・早退3回につき欠席1回扱いとし、欠席1回につき10点減とします。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『エッセンシャルズ心理学』二宮克美・山本ちか・太幡直也・松岡弥玲・菅さやか福村出版2,600+税9784571200830
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『べーシック心理学』二宮克美、山田ゆかり、譲西賢、天野寛、山本ちか、高橋彩医歯薬出版株式会社2800+税 978-4-263-42164-2
2.
参考URL
質疑応答
原則として、質問は講義の前後で受け付けます。もしくは、オフィスアワー火曜日12:45~13:15を利用して下さい(研究室は2号館3階2317)。
備考
*受講計画にかかわる情報 :心理学Ⅱの履修には、春学期開講の心理学Ⅰを履修していること
  が望ましい。
*20分以上の遅刻は、入室を禁止します。
*30分以上の遅刻は、欠席となります。遅刻3回で欠席1回とします。また、開講回数1/3以上欠席した場合、定期試験の受験資格はありません。
*授業中は私語、携帯電話、スマートフォンの使用は禁止します。
*レポートおよび定期試験の記入の際には、ボールペンを使用してください。(鉛筆不可)


 
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更新日付2019/02/12 12:28:35