開講年度2019
科目名実習:全部欠損補綴
科目ナンバーD313-575-06
開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
歯学部歯学科 2002-2014年度入学
部門専門  
開講種別春学期
対象学年3年
担当者武部 純
実務経験教員歯科医師
関連性が高いディプロマ・ポリシー
単位数4
曜日・時限春学期 月曜日 3時限
春学期 月曜日 4時限
春学期 木曜日 3時限
春学期 木曜日 4時限


コーディネーター
武部 純(教授代行)
担当講座
高齢者歯科学講座
担当者
主任教授:武部 純(代行)       
特殊診療科教授:村上 弘  
准教授:竹内一夫、水野辰哉、宮前 真  
講師:宇佐美博志、髙濱 豊、上野温子、加藤大輔、瀧井泉美、山口大輔
授業の概要
(目的)
 無歯顎者を対象とする全部欠損補綴治療に用いる全部床義歯について、義歯の形態や構造を理解し、製作手順と関連する器具の名称および操作法を習得する。
 さらに、この補綴治療が作業模型と咬合器を使った間接法のうえに成り立っていること、間接法で重要な役目をしている無歯顎者の咬合採得手順と、咬合様式として両側性平衡咬合が重要であること、材料の理工学的性質を理解して操作すると作業効率が向上することを実習として学ぶ。また、訪問診療の対応として限られた時間・限られた道具での義歯の修理等について学ぶ。
 実習は、全部床義歯の診療過程の一部分であるが、臨床で必要とされる基本的事項の多くを学習することになる。
教材(教科書、
参考書等)
【教科書】
「全部欠損補綴実習の指針」 初回実習時に配布する。

【参考書】
「コンプリートデンチャー・テクニック」 細井紀雄他編 (医歯薬出版)
講義(実習)
の方法・形式
マネキンと模型を使った実習
必要機器
実習器具 各回の必要器具は「全部欠損補綴実習の指針」に記載されている。
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1-4【実習項目】
咬合床製作

【一般目標(GIO)】
咬合床の製作方法を習得する。
【実習内容】
基礎床と咬合堤および咬合床の製作

【到達目標(SBOs)】
・トレー用常温重合レジンの適切な操作ができる。
・咬合床の構成を説明できる。
・咬合床の標準的な形態を説明できる。
・咬合床を製作できる。

【予習・復習】
予習
・咬合床について実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑪
E-3-4)-(2)-⑫
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
5【実習項目】
咬合採得

【一般目標(GIO)】
仮想咬合平面の設定と咬合採得法を習得する。
【実習内容】
・製作した咬合床とマネキンを使った咬合採得のシミュレーション実習

【到達目標(SBOs)】
・仮想咬合平面の設定のための基準点・基準平面が説明できる。
・仮想咬合平面設定のための器具の名称と操作方法が説明できる。
・仮想咬合平面を設定できる。
・下顎安静位法による咬合高径の設定の手順が説明できる。

【予習・復習】
予習
・実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑦
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
6【実習項目】
咬合器装着

【一般目標(GIO)】
咬合器装着の手順を習得する。
【実習内容】
採得した下顎位で作業模型の咬合器装着

【到達目標(SBOs)】
・平均値咬合器について説明できる。
・咬合器の各部の構造と名称を説明できる。
・咬合平面板を適切に設定できる。
・模型を咬合器へ適切に装着できる。
・スプリットキャスト法を説明できる。

【予習・復習】
予習
・咬合器装着について実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑫
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
7【実習項目】
口内法ゴシックアーチ描記装置の製作

【一般目標(GIO)】
口内法ゴシックアーチトレーサーを咬合床へ設置する手順を習得する。
【実習内容】
・咬合床に口内法ゴシックアーチトレーサーを設置し水平的顎位の設定の準備をする。

【到達目標(SBOs)】
・口内法ゴシックアーチトレーサーを適切に設置できる。

【予習・復習】
予習
・実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑫
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
8【実習項目】
水平的顎位の設定

【一般目標(GIO)】
ゴシックアーチ描記法による水平的顎位の設定の手順が説明できる。
【実習内容】
・マネキンを使用しゴシックアーチ描記法を行い水平的顎位を設定する。
・ゴシックアーチ描記法による水平的顎位の設定から下顎模型を再装着する。


【到達目標(SBOs)】
・ゴシックアーチ描記法による下顎位の設定の手順が説明できる。
・下顎模型を適切に再装着できる。
【予習・復習】
予習
・実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑦
E-3-4)-(2)-⑧
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
9【実習項目】
排列前準備

【一般目標(GIO)】
排列の前準備のための調整を行う。
【実習内容】
排列基準床を基準とした下顎咬合床の修正
前歯部咬合堤の調整

【到達目標(SBOs)】
・オーバーバイトとオーバージェットを説明できる。
・前歯部の咬合堤の適切な削除ができる。

【予習・復習】
予習
・オーバーバイト オーバージェットについて実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑫
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
10-12【実習項目】
前歯部人工歯排列

【一般目標(GIO)】
前歯部人工歯を適切に排列する。
【実習内容】
前歯部の人工歯の排列と固着

【到達目標(SBOs)】
・前歯部人工歯を歯種の特徴をふまえて適切に排列ができる。
・人工歯固着のための適切なワックス操作ができる。

【予習・復習】
予習
・前歯部の排列について実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑩
E-3-4)-(2)-⑫
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
13-15【実習項目】
臼歯部人工歯排列

【一般目標(GIO)】
臼歯部人工歯を適切に排列する。
【実習内容】
臼歯部の人工歯の排列と固着

【到達目標(SBOs)】
・調節彎曲が説明できる
・臼歯部人工歯の排列ができる。
・両側性平衡咬合の概念が説明できる。
・咬合器を適切に操作することができる。

【予習・復習】
予習
・実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑩
E-3-4)-(2)-⑫
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
16【実習項目】
咬合の検査

【一般目標(GIO)】
咬合紙を使った咬合の検査法を習得する。
【実習内容】
咬合紙を用いた咬合接触関係の記録

【到達目標(SBOs)】
・咬合紙による咬合接触の印記状態を判断できる。
・上下の人工歯の咬合接触関係を記録できる。

【予習・復習】
予習
・実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑩
E-3-4)-(2)-⑫
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
17-19【実習項目】
歯肉形成・ろう義歯の試適

【一般目標(GIO)】
歯肉形成の方法およびろう義歯の試適について取得する。
【実習内容】
研磨面の彫刻による歯肉形成とろう義歯の試適

【到達目標(SBOs)】
・審美的・機能的な歯肉形成について説明できる。
・審美的・機能的な歯肉形成を行うことができる。    ・ろう義歯の試適について説明できる。

【予習・復習】
予習
・歯肉形成について実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑫
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
20【実習項目】
埋役・流ろう

【一般目標(GIO)】
ろう義歯の埋没と流ろう操作を習得する。
【実習内容】
ろう義歯の埋没と流ろう

【到達目標(SBOs)】 
・ろう義歯を適切にフラスコに埋没できる。
・適切に流ろうができる。

【予習・復習】
予習
・埋没操作について実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑪
E-3-4)-(2)-⑫
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
21-22【実習項目】
レジン填入・重合・掘り出し

【一般目標(GIO)】
レジン填入から重合・掘り出しまでの操作を習得する。
【実習内容】
レジン填入・重合・掘り出し

【到達目標(SBOs)】
・適切なレジン分離材の塗布ができる。
・レジン填入の時期を説明できる。
・適切な填入をすることができる。
・適切な重合操作を行うことができる。
・適切な掘り出しのための器械器具の操作ができる。

【予習・復習】
予習
・填入操作について実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑪
E-3-4)-(2)-⑫
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
23-26【実習項目】
削合・研磨

【一般目標(GIO)】
研磨操作を習得する。
【実習内容】
削合・デモンストレーション
バー研磨とレーズ研磨

【到達目標(SBOs)】
・埋没材の適切な除去ができる。
・研磨器具の名称が説明できる。
・研磨の手順が説明できる。
・研磨面が適切に研磨できる。

【予習・復習】
予習
・義歯の研磨について実習内容の確認をする。(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)

【コアカリ】
E-3-4)-(2)-⑩
E-3-4)-(2)-⑪
E-3-4)-(2)-⑫
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
27【実習項目】
個人トレーの作製


【一般目標(GIO)】
全部床義歯の個人トレーの作製を習得する。
【実習内容】
・全部床義歯の個人トレーを作製する。

【到達目標(SBOs)】
・トレー用常温重合レジンの適切な操作ができる。
・コンパウンドの適切な操作ができる

【予習・復習】
予習  復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(2)-6
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
28【実習項目】
義歯の補修・管理


【一般目標(GIO)】
義歯の補修操作を習得する。
【実習内容】
・人工歯脱落への対応
・デンチャーマーキンング

【到達目標(SBOs)】
・適切な人工歯を選択できる。
・名入れの目的を説明できる。
・常温重合レジンの筆積み操作を適切にできる。
・適切な研磨をできる。

【予習・復習】
予習  復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(2)-14
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
29【実習項目】
高齢者を支える多職種

【一般目標(GIO)】
高齢者を支える他職種の業務を理解する。
【実習内容】
・義歯がある暮らしと関連する他職種の業務についてグループディスカッションをする。

【到達目標(SBOs)】
・高齢者の義歯がある暮らしと関連する他職種の資格・業務内容ついて理解する。
【予習・復習】
予習
・他職種の資格・業務内容を調査する(40分)
復習
・講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
A-5-1)-②
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
30【実習項目】
まとめ

【一般目標(GIO)】
全ての実習行程を振り返りまとめる。
【実習内容】
講義・実習示説の要点について振り返り確認する。

【到達目標(SBOs)】
・講義・実習示説の要点をまとめることができる。

【復習】
・実習や試験の内容の確認をする。(90分)
武部純(教授代行)、村上弘、竹内一夫、水野辰哉、宮前真、宇佐美博志、高濱豊、加藤大輔、瀧井泉美、上野温子、山口大輔
留意事項
・初回の持ち物については予め掲示をするので不足のないようにする。
・実習開始の時刻には、いったん部屋が施錠され、遅刻の管理が行われること。
・各作業での眼の保護に注意すること。
・私語を慎み、指導者に対して適切な言葉で接すること。
・実習作業に支障のある身なり(長い爪等)をしないこと。
・長髪は束ね清潔な白衣を着用し、ピアス・サンダル・ハイヒール・短パン・白衣の襟からでるフードは着用しないこと。
・突発事故が生じた場合は速やかに指導者に連絡すること。
・所定の実習持参器具は整備整頓し学生間で貸し借りはしないこと。
・その他、実習に対する姿勢として以下の項目に該当する時には厳しく判断するので注意すること。
  ・代理作品となることの判明
  ・頻繁な模型・使用器具の忘れ物
  ・所定の材料・方法によらない作品
  ・実習書に綴じ込まれている進度表の紛失
  ・歯科医学生としてふさわしくない実習態度
授業以外の
学習方法
各回の実習について、初回に配布される「全部欠損補綴実習の指針」を熟読し、作業手順、関連する専門用語および使用する器具の名称について予習が必要である。
成績評価方法
製作物と実習の各過程における理解度を80%、実習試験20%として評価する。
参照ホーム
ページ
画像
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更新日付2019/02/26 15:21:22