開講年度2019
科目名生命の分子的基盤 (春)
科目ナンバーD211-571-04
開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
歯学部歯学科 2002-2014年度入学
部門専門  
開講種別通年
対象学年2年
担当者鈴木 崇弘
実務経験教員
関連性が高いディプロマ・ポリシー
単位数3.5
曜日・時限春学期 水曜日 1時限 楠元第2講義室
春学期 木曜日 2時限 楠元第2講義室


コーディネーター
担当講座
生化学講座
担当者
教授:鈴木崇弘、講師:橋本洋子、山下京子
授業の概要
(目的)
 生化学的研究方法を駆使して得られた分子レベルの生命像を学ぶ。具体的には、生物がどのような分子から構成され、生命のない分子がどのように集合して生命ある生体を形成し、自己を維持・複製するかを理解する。
教材(教科書、
参考書等)
『教科書』
○「ヴォート基礎生化学」(第5版)田宮信雄他訳 東京化学同人
 
『参考書』
◎「ホートン生化学」(第5版)鈴木紘一他訳 東京化学同人
◎「エリオット生化学・分子生物学」(第5版)村上誠他訳 東京化学同人
◎「イラストレイテッド ハーパー・生化学」(原書30版)清水孝雄他訳 丸善出版
◎「リッピンコットシリーズ イラストレイテッド生化学」(原書6版)石崎泰樹他訳 丸善出版
◎「細胞の分子生物学」(第6版)中村桂子他訳 ニュートンプレス
◎「リッター生化学」(第1版)須藤和夫他訳 東京化学同人
講義(実習)
の方法・形式
 講義内容を記録し整理するためにプリントを配布し、パソコンを利用した教材提示によって講義を進める。
必要機器
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1【講義項目】
生体分子の構造と機能

【一般目標(GIO)】
歯学を理解する上で必須となる細胞の分子機構の知識を得るために、生体分子の構造と機能の基本的な知識を習得する(既に第1学年で修得している知識をベースとして、歯学に必要な事項を修得する)。
【講義内容】
A. 生体分子の基本的性質
○ヴォート基礎生化学、p.1-6、p.14-26

【到達目標(SBOs)】
1)生体分子の基本的な官能基の構造と機能を説明できる。
2)唾液・血液の緩衝作用の分子機構を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-1-1)-②
鈴木 崇弘
2,3【講義項目】
生体分子の構造と機能

【一般目標(GIO)】
1回に同じ
【講義内容】
B. 糖質(1):単糖
○ヴォート基礎生化学、p.147-151

【到達目標(SBOs)】
1)単糖の構造と機能を説明できる。
2)単糖の命名法を説明できる。
3)単糖の誘導体の構造と機能を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-1-1)-②
C-2-1)-②
鈴木 崇弘
4,5【講義項目】
生体分子の構造と機能

【一般目標(GIO)】
1回に同じ
【講義内容】
B. 糖質(2):多糖
○ヴォート基礎生化学、p.151-156

【到達目標(SBOs)】
1)二糖・オリゴ糖・ホモ多糖・グリコサミノグリカンの構造と機能を説明できる。
2)オリゴ糖と多糖の構造を短縮表示できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-1-1)-②
C-2-1)-②
鈴木 崇弘
6【講義項目】
生体分子の構造と機能

【一般目標(GIO)】
1回に同じ
【講義内容】
C. ヌクレオシド・ヌクレオチド・核酸
○ヴォート基礎生化学、p.27-50

【到達目標(SBOs)】
1)プリン塩基とピリミジン塩基の構造と機能を説明できる。
2)ヌクレオシドとヌクレオチドの構造と機能を説明できる。
3)糖ヌクレオチドの構造と機能を説明できる。
4)DNAの基本構造を説明できる。
5)RNAの基本構造を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-1-1)-②
C-2-2)-①
鈴木 崇弘
7-9【講義項目】
生体分子の構造と機能

【一般目標(GIO)】
1回に同じ
【講義内容】
D. アミノ酸・ペプチド・タンパク質
○ヴォート基礎生化学、p.51-100, 118-146

【到達目標(SBOs)】
1)アミノ酸の構造と機能を説明できる。
2)ペプチド・タンパク質の構造と機能を説明できる。
3)タンパク質の修飾の種類と構造を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-1-1)-②
C-2-1)-①
鈴木 崇弘
10【講義項目】
生体分子の構造と機能

【一般目標(GIO)】
1回に同じ
【講義内容】
E. 糖とタンパク質・ペプチドの複合体
○ヴォート基礎生化学、p.156-163

【到達目標(SBOs)】
1)糖タンパク質・プロテオグリカン・ペプチドグリカンの構造と機能を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-1-1)-②
C-2-1)-①
鈴木 崇弘
11【講義項目】
生体分子の構造と機能

【一般目標(GIO)】
1回に同じ
【講義内容】
F. 脂質・生体膜・膜タンパク質(1)
○ヴォート基礎生化学、 p.164-193

【到達目標(SBOs)】
1)脂質の構造と機能を説明できる。
2)細胞膜の構造を説明できる。
3)膜タンパク質の構造を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-1-1) -②
C-2-1) -③
C-2-3) -①
橋本 洋子
12【講義項目】
生体分子の構造と機能

【一般目標(GIO)】
1回に同じ
【講義内容】
F. 脂質・生体膜・膜タンパク質(2))/リポ多糖
○ヴォート基礎生化学、 p.164-193

【到達目標(SBOs)】
1)細胞膜脂質由来の生理活性物質の構造と機能を説明できる。
2) リポ多糖の構造と生物活性を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-1-1) -②
C-2-1) -③
C-2-3) -①
橋本 洋子
13【講義項目】
生体分子の構造と機能

【一般目標(GIO)】
1回に同じ
【講義内容】
G. 酵素
○ヴォート基礎生化学、 p.216-237

【到達目標(SBOs)】
1)酵素と補因子の関係を説明できる。
2)補酵素とビタミンの関係を説明できる。
3)酵素の命名法を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-1)-⑤
山下 京子
14【講義項目】
生体分子の構造と機能

【一般目標(GIO)】
1回に同じ
【講義内容】
G. 酵素
○ヴォート基礎生化学、 p.242-248

【到達目標(SBOs)】
1)酵素反応速度と酵素量の測定法を説明できる。
2)酵素反応機構を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-1)-⑤
山下 京子
15【講義項目】
生体分子の構造と機能

【一般目標(GIO)】
1回に同じ
【講義内容】
G. 酵素
○ヴォート基礎生化学、 p.249-258

【到達目標(SBOs)】
1)酵素阻害剤の阻害様式を説明できる。
2)比活性と酵素標品の純度の関係を説明できる。
3)アイソザイムについて説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-1)-⑤
山下 京子
16【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
歯学を理解する上で必須となる基本的な分子機構について包括的な知識を得るために、生体物質の合成と分解の過程をエネルギーの流れを含めて理解する。
【講義内容】
A. 生体エネルギー論
○ヴォート基礎生化学、 p.293-312

【到達目標(SBOs)】
1)標準自由エネルギー変化と化学平衡の関係を説明できる。
2)高エネルギー化合物を説明できる。
3)標準自由エネルギー変化と酸化還元電位の関係を説明できる。
4)生体内におけるエネルギーの流れを説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-1)-④
橋本 洋子
17【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
16回に同じ
【講義内容】
B. 解糖
○ヴォート基礎生化学、 p.314-330

【到達目標(SBOs)】
1)解糖を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-1)-②
橋本 洋子
18【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
16回に同じ
【講義内容】
C. クエン酸回路
○ヴォート基礎生化学、 p.368-378

【到達目標(SBOs)】
1)クエン酸回路を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-1)-②
橋本 洋子
19【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
16回に同じ
【講義内容】
D. 電子伝達系と酸化的リン酸化
○ヴォート基礎生化学、 p.388-409

【到達目標(SBOs)】
1)電子伝達系を説明できる。
2)酸化的リン酸化を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-1)-④
橋本 洋子
20,21【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
16回に同じ
【講義内容】
E. 糖の相互変換とペントースリン酸経路
○ヴォート基礎生化学、 p.336-341
F. グリコーゲン代謝
○ヴォート基礎生化学、 p.344-352
G. 糖新生
○ヴォート基礎生化学、 p.357-362

【到達目標(SBOs)】
1)ペントースリン酸経路を説明できる。
2) グリコーゲンの代謝を説明できる。
3)非炭水化物からグルコースの合成を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-1)-②
橋本 洋子
22,23【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
16回に同じ
【講義内容】
H. 脂質代謝
○ヴォート基礎生化学、 p.440-460

【到達目標(SBOs)】
1)脂質の消化と吸収を説明できる。
2)β酸化を説明できる。
3)ケトン体の生成を説明できる。
4)脂肪酸の生合成を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、脂肪酸の分解と合成についてまとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-1)-③
橋本 洋子
24【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
16回に同じ
【講義内容】
I. タンパク質とアミノ酸の代謝
○ヴォート基礎生化学、 p.477-486

【到達目標(SBOs)】
1)タンパク質の消化と吸収を説明できる。
2)アミノ酸の代謝を説明できる。
3)尿素回路を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-1)-①
橋本 洋子
25【講義項目】
代謝

【一般目標(GIO)】
16回に同じ
【講義内容】
J. ヌクレオチド代謝
○ヴォート基礎生化学、 p.533-551

【到達目標(SBOs)】
1)プリンリボヌクレオチドの合成を説明できる。
2)ピリミジンリボヌクレオチドの合成を説明できる。
3)デオキシリボヌクレオチドの合成を説明できる。
4)ヌクレオチドの分解を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-2)-①
橋本 洋子
26【講義項目】
遺伝情報発現の分子機構

【一般目標(GIO)】
歯学を理解する上で必須となる基本的な分子機構について包括的な知識を得るために、遺伝子の構造と機能ならびに遺伝情報発現の分子機構を理解する
【講義内容】
A. 遺伝子の構造と発現の基本過程
○ヴォート基礎生化学、p.553-585

【到達目標(SBOs)】
1)原核細胞と真核細胞の遺伝子(染色体)の構造を説明し、違いを列挙できる。
2)遺伝情報の流れ(セントラルドグマ)を説明できる。
3)DNAとタンパク質の相互作用ならびにその機構と役割を概説できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-2)-①
鈴木 崇弘
27【講義項目】
遺伝情報発現の分子機構

【一般目標(GIO)】
26回に同じ
【講義内容】
B. DNA複製と修復
○ヴォート基礎生化学、p.586-624, 722-734

【到達目標(SBOs)】
1)DNA複製の機序を説明できる。
2)DNA損傷の要因を説明できる。
3)DNA修復の機序を説明できる。
4)DNA複製・修復と発がんの関係を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-2)-②
鈴木 崇弘
28【講義項目】
遺伝情報発現の分子機構

【一般目標(GIO)】
26回に同じ
【講義内容】
C. 転写とその調節
○ヴォート基礎生化学、p.625-654, 703-722

【到達目標(SBOs)】
1)転写と転写調節の機序を説明できる。
2)逆転写を説明できる。
3)転写調節に係わる細胞内シグナル伝達系を概説できる。
4)RNAの種類と役割を概説できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-2)-③
C-2-4)-①
鈴木 崇弘
29【講義項目】
遺伝情報発現の分子機構

【一般目標(GIO)】
26回に同じ
【講義内容】
D. 翻訳
○ヴォート基礎生化学、p.655-689

【到達目標(SBOs)】
1)翻訳の機序を説明できる。
2)遺伝暗号とタンパク質のアミノ酸配列の対応を説明できる。
3)翻訳と転写の調節機構の共役が説明できる。
3)翻訳後修飾が概説できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-2)-③
鈴木 崇弘
30【講義項目】
遺伝情報発現の分子機構

【一般目標(GIO)】
26回に同じ
【講義内容】
E. 遺伝子工学の基礎
○ヴォート基礎生化学、p.34-50

【到達目標(SBOs)】
1)生命科学研究と医療への遺伝子工学の応用を概説できる。
2)PCRによるDNAの増幅原理とその応用を説明できる。
3)遺伝子クローニング、組換えDNA、ベクターによる遺伝子発現法の原理を概説できる。


【予習・復習】
予習
・シラバスと参考書等を読み、授業の要点をあらかじめ把握する(15分)
復習
・授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)

【コアカリ】
C-2-2)-⑤
鈴木 崇弘
留意事項
 配布されたプリント等を利用して各回の講義内容を整理し、自主学習した内容を含めた個性的で参照しやすい講義ノートを作ることが望ましい。
授業以外の
学習方法
 十分理解できない事項や興味を持った事項を足がかりとして、参考書などを利用した、より能動的な学習を開始する。必要に応じて、教員とも連絡を取り、援助を受ける。また、他の授業科目の内容と本授業科目の内容との関連を見いだし、整理して包括的に理解するよう努めることが望ましい。
 
成績評価方法
筆記試験および各回のレポートで評価します。
参照ホーム
ページ
1.GQuery: Global Cross-database NCBI searchあらゆる生化学データベースへの入口となる。
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更新日付2019/12/18 12:10:05