開講年度2019
科目名金融論研究(Ⅳ)(保険論)A 講義
(全)開講学科2017年度商学研究科商学専攻博士前期課程
開講種別春学期
対象学年1年
担当者田畑 康人
単位数2
曜日・時限春学期 木曜日 4時限
キャンパス名城公園キャンパス


サブタイトル
リスク対策としての保険とリスクマネジメント・リスクファイナンス
科目のねらい
最も基本的な 「危険」 の概念から始め、 リスク(risk)としての危険に対処するための保険と、 新たな科学的手法としてのRisk Management(以下RM)およびリスクファイナンス(risk finance)を理解することをねらいとする。
到達目標
ここでは受講生の保険理論ならびにリスクマネジメント(RM)に関する専門的知識の有無は問わない。リスクとは何か、隣接分野(金融・経済学など)におけるリスク概念とも比較し、RMと保険の関係を理解した上で、 世界の保険市場の動向にも目を向けながら、 新たなリスク対応手法(ARTやデリバティブを含む)リスクファイナンスについても理解し、実践的に応用出来るようになることを到達目標とする。
授業の内容・
計画
1 オリエンテーション
2  「危険」 とは何か
3 リスクとしての危険とその種類
4 リスク対策と保険の関係
5 隣接分野におけるリスクの意味と考え方
6 RMと保険の関係
7 保険の限界と新たなリスク
8 保険に代わる新たなリスク対策
9 リスク対策としてのデリバティブとリスクファイナンス
10 保険市場におけるリスク処理の動向
11 世界の保険市場と日本
12 保険リスクと金融リスク
13 市場化によるリスク対策の限界と今後
14 保険と保険市場の近未来
15 受講者による報告と質疑応答
評価方法
(基準等)
毎回の質疑応答形式の授業における態度・内容50%程度。数回にわたる小レポート25%程度、 受講者による最終レポート25%程度
授業外の学修
(予習・復習)
大学院生であるから予習・復習の重要性は理解できているであろうが、毎回の講義前に前回の講義内容に関する質問をするので復習は不可欠である。予習についても重要参考文献だけでなく、新たに示される参考文献・配布資料を用いならがら、自分の疑問点を明確にすることを意識してほしい。
教科書・
参考書
重要参考文献として田畑・岡村編 『読みながら考える保険論[増補改訂第3版]』 八千代出版2018年を指定しておく。 その他に拙稿 「ビジネスリスクとその対応」、 拙稿 「国際化と保険企業」 なども用いる。参考文献は田畑・岡村編著 『人口減少時代の保険業』慶應出版、 石田重森・庭田範秋編 『キーワード 保険・年金・ファイナンス』 東洋経済、 田村祐一郎編『保険の産業分水嶺』千倉書房、他多数あるので興味があればいつでも尋ねて下さい。
参照URL
1.生命保険文化研究所
2.損害保険事業総合研究所
3.金融庁
質疑応答
きわめて少人数であるため、質問は講義中いつでもOKです。大学院生の場合は単なるオフィスアワーではなく。研究室(2913)に直接訪ねてきてくれれば、時間の許す限り対応します。
備考
画像
ファイル
更新日付2019/02/05 10:56:14