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科目のねらい | | 高度専門職業人としての公認心理師に求められる基本態度の涵養。 本実習は、公認心理師受験資格の中核となる訓練実習の一つである。授業としての学年配当は修士1年生とする。通年2コマの実習なので、授業としての実習時間は180時間となる。ここには、授業時間外になるが、心理臨床センターでの「オリエンテーション実習」や地域貢献支援活動の一環である「シンポジウム」などの運営実習も含まれる。 |
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到達目標 | | 本学附属の学内実習施設・心理臨床センターの活動と地域援助的機能について理解し、その上で実際の相談活動を行うための基本態度も習得する。 この授業を出発点として、受講生はカウンセリングの基本技法を習得する。クライエントへの対人援助的接近法は多様にあるが、ここでは、どのようなオリエンテーションをとるにせよ、必ず心得ておかなければならない多少の共通点を基礎的なカウンセリングの技法として習得する。担当者が用意したプリントを使って、実習と討論・解説を行う。ロールプレイや試行カウンセリングでは、各自がやりとりの逐語記録を作成し、自分と相手の心的過程をじっくりと吟味してもらう。 |
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授業の内容・ 計画 | | 受講生は、大学附属心理臨床センターの「相談研修生」として登録することが必要である。登録するに当って、事前に社会的責任を全うする自覚の有無や将来の進路への展望などの所信表明書を提出する。担当教員全員に承認されたら、「相談研修生」として、①ケース会議への出席と発表討議への参加をすること、②種々の来談ケースを担当すること、③スーパービジョンを受けること、④センターでの諸研究会活動に参加すること、⑤センターの地域貢献活動やマネージメントの分担をすること等の諸実践活動を通して、心理臨床の基本的な知識や技能、倫理的態度を身につけることを目標とする。 この「心理実践実習Ⅰ」は、上記の①~③に本格的に参与できるようにするための準備実習を中心に据えている。そのためにまず⑤について、心理臨床センターを学内実習施設として、多様な活動に実習として参加してゆく。 次いで、センターの実際の場を借りてのロールプレイ実習などを行ってゆく。下記のような項目を柔軟に配して、ロールプレイや試行カウンセリングなどの実習を繰り返しながら、実際の相談に「自分」をどのように生かして、来談者の福祉に役立てるか、についての倫理や基本態度を学習してゆく。
1.授業方針 2.本授業の意義と目的 3.学内の外来相談施設・心理臨床センターとは 4.心理臨床センターで活動する高度専門職業人に求められる倫理 5.心理臨床センターの業務の理解 6.オリエンテーション実習(1)(業務の実践指導) 7.オリエンテーション実習(2)(業務の実践指導) 8.来談者を理解するとは 9.来談者を理解する手だて(心理検査も含む) 10.より深く来談者を理解するために(心理検査も含む) 11.申し込み段階での情報を整理する(地域支援の実情の理解も含む) 12.面接設定の意味 13.インテイク段階での情報を整理する(地域支援との役割分担の理解や心理検査も含む) 14.カウンセラーがどのように耳を傾けるか(コミュニケーション) 15.来談者の話をどう聴き、どう応えるか(コミュニケーション) 16.応答の要素(コミュニケーション) 17.応答のレヴェル(コミュニケーション) 18.臨床心理面接のプロセスと応答(来談者の査定と見立て) 19.来談者の全体像をどう理解してゆくか (心理検査結果・地域支援の実情を含む見立てとケース・フォーミュレーション) 20.カウンセラーとしての自己点検 21.討論(1)~(5) 26.反省 27.レポート検討(1)~(3) 30.まとめ |
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評価方法 (基準等) | | 出席は当然のこととして、かなりの頻度で提出を求められるレポート、討論における発言の内容、授業や実習への参加態度などにより、総合的に評価する。 |
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授業外の学修 (予習・復習) | | レポートの作成、心理臨床センターの研修生としての体験実習。 |
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教科書・ 参考書 | | 適宜紹介予定。紹介された資料や素材も参考にしながら、公認心理師として必要とされる知識や態度について授業前・授業後に考えてゆくことが、予習・復習となる。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | 本授業も含めて、公認心理師・臨床心理士資格試験を受験するための必須の授業があるが、それらの授業を通じて自分を見つめ、自分の適性をしっかりと見極める作業を始めていただきたい。 |
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更新日付 | | 2019/02/05 18:43:13 |