開講年度2019
科目名発展世界史Ⅰ
科目ナンバーL231-161-01
開講種別春学期
対象学年2年
担当者山田 孝
単位数2
曜日・時限春学期 金曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
高等学校世界史の再学習を行います。世界史への理解を深め、授業実践力の向上を目指します。「新しい世界史」の発見にも取り組みます。
授業の概要
この授業では、高等学校世界史の近代までの内容を学習します。講義形式とグループワーク・発表形式を取り入れながら授業を行います。講義式授業では、世界史学習の実践例を紹介します。実践面では、個人学習・グループ学習により、教材開発・授業開発(模擬授業)を行います。授業開発後には、ディスカッション等により授業内容を検討し開発成果の共有化を図ります。授業で使用している世界史の時代区分については、「新もういちど読む山川世界史」を参考にしています。
授業の到達
目標
高等学校世界史の再学習により、世界史の全体的な理解が深まり、授業の構成力も高めます。グループワーク等を通じて、「主体的・対話的で深い学び」についての方法論を身につけることができるようになります。世界史の授業の「楽しさ」を実感し、授業者としては生徒に学ぶ楽しさを伝えることができるようになります。発展世界史Ⅰでは、世界史の全体的な理解を深めることを目標とします。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1“世界史”の再確認 世界史とは西洋史、東洋史?(日本史は?)
 導入として 「2001年宇宙の旅-人類の夜明け」から「現代」を学びます
 授業のガイダンスを行い、発表の予定を確認します
【予習】シラバスで、授業の予定を確認する(30)         【復習】発表の予定を確認して、授業実践・教材開発の準備をする(30) 
2文明の起源                                   「ネアンデルタール人のナンディ君」から世界史学習の意義を学びます  【予習】文明の起源該当部分を事前に学習しておく(30)      【復習】学んだ内容を再確認する(20)
3古代オリエント世界とギリシア・ヘレニズム世界                           古代の世界をオリエントとギリシア世界を中心に再学習します  古代ギリシア世界とヘレニズム                               古代ギリシアの原子観・地球観から「科学の歴史」を学びます     ギリシアの民主政を学びます【予習】古代の歴史をオリエントとギリシア民主政を中心に事前に学習しておく(30)                     【復習】学んだ内容を再確認する(20)
4古代ローマ帝国  
 塩野七生「ローマ人の物語」ヤマザキ・マリ「テルマエロマエ」からローマ時代を考えます
【予習】古代ローマ帝国について、塩野七生を読んでおく。ヤマザキ・マリの本でも良い(30)                               【復習】学んだ内容を再確認する(20)
5インド・東南アジア世界の古代国家 「ヴェーダの世界」        インドと東南アジアの諸国家について学びます【予習】該当の地域と時代を事前に学習しておく(30)       【復習】学んだ内容を再確認する(20)
6中国古代統一国家の成立   「史記」の世界                      古代中国の王朝について学びます   【予習】古代中国の王朝の該当部分を事前に学習しておく 「史記」を読んでおく。(30)      【復習】学んだ内容を再確認する(20)
7内陸アジア 「遊牧民から見た世界史」                遊牧民の歴史や生活から内陸アジアの歴史を学びます【予習】内陸アジアの該当部分を事前に学習しておく(30)     【復習】学んだ内容を再確認する(20)
8授業化・教材化の取り組み(再構成)1 これまでの授業をふまえて教材開発・授業化・模擬授業に取り組みます。                 個人またはグループによる発表を行い、内容についてディスカッションを行い、理解を深めます【予習】発表内容を資料としてまとめる(30)             【復習】ディスカッションを受けて、まとめた内容を整理し直す(20)
9東アジア世界の発展                            後漢末から魏晋南北朝まで                       隋唐の歴史を学びます【予習】東アジアの世界発展の該当部分を事前に学習しておく (30)                                   【復習】学んだ内容を再確認する(20)
10イスラーム世界                              イスラーム世界の誕生からイスラーム世界の変容と拡大までを学びます【予習】イスラーム世界の該当部分を事前に学習しておおく (30)                                【復習】学んだ内容を再確認する(20)
11西ヨーロッパ世界と中世後期のヨーロッパ                            エンサイクロペディアとしての「Mappa mundi」から中世当時の「聖書」の世界観を学びます【予習】中世後期のヨーロッパ世界の該当部分を事前に学習しておく(30)                                【復習】学んだ内容を再確認する(20)
12ヨーロッパ世界の形成                              ヨーロッパ近世とは何か概要を確認します             “科学”の誕生と世界史 近代科学を俯瞰します【予習】ヨーロッパ世界の形成該当部分を事前に学習しておく(30)                               【復習】学んだ内容を再確認する(20)
13近代文化の誕生 ルネサンスを絵画から読み解く          近代文化の誕生、ルネサンスとヒューマニズムを中心に学びます主権国家体制の確立                                     近世の国際政治の概要について学びます【予習】ルネサンス、近代文化の誕生と主権国家の該当部分を事前に学習しておく(30)                            【復習】学んだ内容を再確認する(20)
1416世紀文化革命と17世紀科学革命                  16世紀のヨーロッパの文化とそれに続く17世紀の科学革命について学びます【予習】授業の該当部分を事前に学習しておく。「科学VSキリスト教」を読んでおくと良い(30)       【復習】学んだ内容を再確認する(20)
15授業化・教材化の取り組み(再構成)3 9回から14回の授業をふまえて教材開発・授業化に取り組みます              個人またはグループによる発表を行い、内容についてディスカッションを行い、理解を深めます。                      春学期の授業のまとめを行います【予習】発表内容を資料としてまとめる(30)             【復習】ディスカッションを受けて、まとめた内容を整理し、春学期の授業を各自でまとめておくこと(30) 
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
1 模擬授業等、授業への貢献度(積極的に授業に参加すること)  40%
2 課題の提出、学習指導案の作成、課題レポートの提出等     20%
3 定期試験                          40%
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『『新もういちど読む山川世界史』』「世界の歴史」編集委員会山川出版社1600円+税978-4-634-64090-0
2.『授業中に配布します』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『『聖書VS世界史』』岡崎勝世講談社740円+税4-06-149321-3
2.『『わかる・身につく歴史学の学び方』』大学の歴史教育を考える会編大月書店2000円+税978-4-272-41236-5
参考URL
質疑応答
授業に関する質問等は授業時及び授業日の当日に適宜受け付ける予定です。授業時間前後の時間帯、質問の場所等は授業中に指示します。また、メールでの質問も受け付けます。メールは、tony-ymd@se.starcat.ne.jp まで。
備考
この科目では、教員採用試験の専門科目への対応も予定している。教員採用試験の受験を考え、自分の教育力の向上に取り組むことのできる学生の受講が望ましい。発展世界史Ⅰ・Ⅱで授業内容が完結するので、Ⅰ・Ⅱをともに受講することが望ましい。出席に関しては、全出席が望ましい。3分の2以上の授業に出席した者のみ成績評価の対象とします。
画像
ファイル
更新日付2019/02/04 09:43:01