開講年度2019
科目名経済原論A
科目ナンバーJ331-231-01
開講種別春学期
対象学年3年
担当者吉田 雅彦
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
ミクロ経済学の基礎理論
授業の概要
ミクロ経済学(microeconomics)では個々の市場―米の市場,為替市場,労働市場など―の需要と供給について分析する。経済学は「需要と供給に始まり,需要と供給に終わる」といっても過言ではない。財・サービスの価格,生産量,消費量について分析するためには,需要と供給の相互作用を知ることが有効である。これによって,なぜ石油価格は乱高下するのか,消費税率の引き上げはどのような経済効果があるのか,といった問題を解決することができる。
授業の到達
目標
本授業は,需要と供給から構成される市場の仕組みを学ぶことによって,現実の経済現象の背後にある理論的メカニズムについての知識を培うことを目標とする。これによって,目にすることができない市場の実態やその動向を理論的に説明できる力を培うことができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1需要と供給 〇黄金のクロス図 〇需要と供給の一致(=市場均衡) 〇豊作貧乏【予習】テキストの該当箇所を読む(30) 【復習】授業ノートを参照して,需給曲線を描けることを確認する(60)
2需要と供給分析の応用 〇宅地市場と地価 〇原油価格 〇差別価格 〇消費税の負担【予習】近年の原油価格の動向を調べてみる(30) 【復習】授業ノートを参照して地価と原油価格の決定を確認する(60)
3需要曲線の導出 〇価格と需要 〇需要と収入 〇需要の価格弾力性 〇需要曲線のシフト要因【予習】テキストにおける価格と需要に関する箇所を一読する(30) 【復習】需要の価格弾力性について数値例を用いて確認し,需要曲線のシフト要因を整理する(60)
4需要曲線と消費者余剰 〇需要と効用 〇消費者余剰 〇需要と効用最大化【予習】経済学でいう効用とは何かを調べておく(30) 【復習】授業ノートを参照して,消費者余剰が図示できるか確認する(60)
5供給曲線とは 〇価格と供給 〇供給の価格弾力性 〇供給曲線のシフト要因【予習】テキストにおける価格と供給に関する箇所を一読する(30) 【復習】供給の価格弾力性を数値例を用いて確認し,供給曲線のシフト要因を整理する(60)
6費用の構造と供給行動 〇費用構造 〇平均費用と限界費用 〇完全競争【予習】企業にとって費用とは何かを調べてみる(30) 【復習】授業ノートを参照して,限界費用の概念を数値例を用いて確認する(90)
7利潤最大化と供給行動 〇利潤最大化行動 〇生産者余剰 〇需給均衡 〇費用曲線の数学的展開【予習】企業にとって利潤とは何かを調べてみる(30) 【復習】授業ノートを参照して,利潤最大化行動と最適生産量について図示できるか,また数学的展開ができるか,確認する(90)
8市場と価格メカニズム 〇市場メカニズム 〇資源配分の効率性【予習】オークション市場の仕組みを調べてみる(30) 【復習】授業ノートを参照して,需要と供給曲線と価格調整の仕組みを確認する(90)
9余剰分析 〇総余剰の最大化 【予習】消費者余剰と生産者余剰が図示できるかどうかを確認する(30) 【復習】授業ノートを参照して,余剰分析が図示できるか,確認する(90)
10資源配分のゆがみ 〇間接税の導入 〇自由貿易の利益 〇X非効率【予習】間接税とはどのような税金かを調べる(30) 【復習】授業ノートを参照して,間接税の効果と貿易の利益が図示できるか,確認する(60)
11独占の理論 〇独占価格 〇独占価格と資源配分 〇独占価格に関する数値例【予習】独占と寡占とはどのような市場化か,またその事例を調べる(30) 【復習】授業ノートを参照して,独占価格の決定について図示できるか,確認する(60)
12完全競争と独占的競争 〇企業の参入・退出行動 〇完全競争市場の長期均衡【予習】飲料にはなぜ多くの種類があるのか,考えてみる(30)【復習】授業ノートを参照して,完全競争,独占,独占的競争の特性や相違について整理する(90)
13外部効果 〇外部効果とは 〇外部効果と政府介入 〇外部効果の内部化【予習】大気汚染などの公害がもたらす諸影響について考えてみる(30) 【復習】授業ノートを参照して,外部性とピグー税について図示できるか,確認する(60)
14公共財 〇公共財の理論 〇費用逓減産業 【予習】なぜ政府は財・サービスを供給するのか,考えてみる(30) 【復習】授業ノートを参照して公共財の最適供給と費用逓減産業の価格形成について図示できるか,確認する(60)
15総括 〇「総括資料」による要点の整理【予習】授業ノート,資料などを一読して全体の流れを把握する(120) 【復習】「総括資料」にもとづき,関連事項を確認する(120)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験(Final exam)80点,課題(2回)20点,計100点によって評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『入門経済学 第4版』伊藤元重日本評論社3000円+税978-4-535-55817-5
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『マンキュー経済学Ⅰ ミクロ編 第3版』N・グレゴリー・マンキュー東洋経済新報社4000円+税978-4-492-31437-1
2.『ミクロ経済学 第2版』伊藤元重日本評論社3000円+税4-535-55261-4
参考URL
1.内閣府ホームページ政府の政策一般についてわかる。
質疑応答
〇場所:日進(6616号室) 〇時間:月曜日5時限目,火曜日5時限目
備考
原則として毎回,「出欠」を確認する。経済原論は体系的な科目であるため,毎回の出席を希望する。
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更新日付2019/02/06 19:48:34