開講年度2019
科目名刑法Ⅱ(各論)A
科目ナンバーJ231-215-03
開講種別春学期
対象学年2年
担当者三上 正隆
単位数2
曜日・時限春学期 火曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
個々の犯罪に固有の成立要件を学ぶ
授業の概要
刑法とは,いかなる行為が犯罪であり,それに対していかなる刑罰が科されるかを規定した法である。刑法各論は刑法総論において明らかにされた一般的な成立要件を前提としつつ,個別の犯罪における固有の成立要件を明らかにする学問分野であり,本授業では,かかる成立要件の詳細を学んでいく。
授業の到達
目標
①個人的法益(生命・身体・自由・人格的法益・財産)に対する罪における固有の成立要件を説明できるようになる。
②個別の犯罪における固有の成立要件に照らして,犯罪の成否を判断できるようになる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション:授業の進め方・参考図書等の紹介,刑法各論の意義と体系,刑罰法規の解釈の指針【予習】犯罪の一般的な成立要件を確認する。テキストの「刑法各論の意義と体系」(第3編第1章)を読む(30)
【復習】「刑法各論の意義と体系,刑罰法規の解釈の指針」について確認し,理解を深める(60)
2殺人罪Ⅰ:人の始期・終期,自殺関与罪・同意殺人罪の減軽処罰根拠【予習】テキストの「生命の保護」(第3編第2章第1節),「殺人罪」(同第2節)を読む(30)
【復習】「人の始期・終期,自殺関与罪・同意殺人罪の減軽処罰根拠」について確認し,理解を深める(60)
3殺人罪Ⅱ:自殺関与罪・同意殺人罪と殺人罪の区別,堕胎罪:堕胎の意義,諸類型【予習】テキストの「堕胎罪」(第3編第2章第3節)を読む(30)
【復習】「自殺関与罪・同意殺人罪と殺人罪の区別,堕胎罪:堕胎の意義,諸類型」について確認し,理解を深める(60)
4遺棄罪:保護法益,客体,遺棄の意義,保護責任の発生根拠【予習】テキストの「遺棄罪」(第3編第2章第4節)を読む(30)
【復習】「遺棄罪の保護法益・客体,遺棄の意義,保護責任の発生根拠」について確認し,理解を深める(60)
5暴行罪・傷害罪Ⅰ:刑法上の暴行概念,暴行の意義【予習】テキストの「暴行罪」(第3編第3章第2節)を読む(30)
【復習】「刑法上の暴行概念,暴行の意義」について確認し,理解を深める(60)
6暴行罪・傷害罪Ⅱ:傷害の意義,暴行罪と傷害罪の関係【予習】テキストの「傷害罪」(第3編第3章第3節)を読む(30)
【復習】「傷害の意義,暴行罪と傷害罪の関係」について確認し,理解を深める(60)
7脅迫罪・強要罪:刑法上の脅迫概念,保護法益,脅迫の意義【予習】テキストの「脅迫罪・強要罪」(第3編第4章第2節)を読む(30)
【復習】「刑法上の脅迫概念,保護法益,脅迫の意義」について確認し,理解を深める(60)
8逮捕罪・監禁罪:場所的移動の自由の内容的理解,欺罔・偽計による監禁【予習】テキストの「逮捕罪・監禁罪」(第3編第4章第3節)を読む(30)
【復習】「逮捕罪・監禁罪における場所的移動の自由の内容的理解,欺罔・偽計による監禁」について確認し,理解を深める(60)
9略取罪・誘拐罪:略取・誘拐の意義,諸類型【予習】テキストの「略取罪・誘拐罪」(第3編第4章第4節)を読む(30)
【復習】「略取・誘拐の意義,略取罪・誘拐罪の諸類型」について確認し,理解を深める(60)
10住居侵入罪:保護法益,侵入の意義【予習】テキストの「住居侵入罪」(第3編第4章第6節)を読む(30)
【復習】「住居侵入罪の保護法益,侵入の意義」について確認し,理解を深める(60)
11秘密漏示罪,名誉毀損罪Ⅰ:保護法益(名誉の意義),公然性(伝播性の理論)【予習】テキストの「秘密に対する罪」(第3編第5章第1節),「名誉に対する罪」(同第2節)を読む(30)
【復習】「秘密漏示罪」,「名誉毀損罪の保護法益,公然性」について確認し,理解を深める(60)
12名誉毀損罪Ⅱ:真実性証明による免責,真実性の誤信【予習】テキストの「名誉に対する罪」(第3編第5章第2節)を読む(30)
【復習】「名誉毀損罪における真実性証明による免責,真実性の誤信」について確認し,理解を深める(60)
13窃盗罪Ⅰ:財物の意義(有体物,財産的価値),占有の存否・帰属【予習】テキストの「窃盗罪:総説,財物,占有」(第3編第7章第2節)を読む(30)
【復習】「窃盗罪における財物の意義,占有の存否・帰属」について確認し,理解を深める(60)
14窃盗罪Ⅱ:保護法益,窃取の意義,既遂時期【予習】テキストの「窃盗罪の保護法益,占有の取得」(第3編第7章第2節)を読む(30)
【復習】「窃盗罪の保護法益,窃取の意義,既遂時期」について確認し,理解を深める(60)
15全体のまとめ【予習】【復習】これまでの学修内容の総復習
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験(資料持込不可)の成績(100%)による。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『刑法 第3版』山口厚有斐閣3,456円978-4-641-13908-42015年発行
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『「オリエンテーション」の際に紹介する。 』
参考URL
質疑応答
オフィスアワー:火曜日5限,研究室(6号館5階6525)
備考
・刑法各論の全体的理解のために,刑法Ⅱ(各論)A・Bの継続履修が望ましい。
・授業中は他の受講生に迷惑をかけないように注意すること(私語厳禁)。
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ファイル
更新日付2019/02/08 10:35:39