開講年度2019
科目名生化学基礎実験B
科目ナンバーX213-594-11
開講種別春学期
対象学年2年
担当者市原 啓子
永井 雅代
単位数1
曜日・時限春学期 火曜日 3時限
春学期 火曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
実験を通して生体物質の性質や単離・精製・検出などの方法について理解する
授業の概要
実験の原理や方法を学び結果の解析をとおして、生体成分の性質や単離・精製・検出などの方法について、より深く理解できるようになることを目的とする。
1〜10回は、栄養学実験と関連づけて行う。生化学実験の基本的な考え方と操作方法を身につけ、生物学的な現象が実験を通して明らかされていることを体験する。
授業の到達
目標
管理栄養士に必要な生化学に関する実験の目的と実験方法の原理を理解できるようになる。
実験器具や機器の操作法を理解し、正しく実験が行えるようになる。
実験の手順や結果について正確に記録できる。
実験の結果を考察し、実験レポートを作成できるようになる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション
リン酸溶液の調製
実験ノートをまとめる 60分
2リン酸緩衝液(pH6.8)の調製と滴定法による緩衝能の確認実験緩衝作用についての予習 30分
実験ノートをまとめる 60分
3リン酸緩衝液の緩衝能について実験結果のまとめと解説実験ノートをまとめる 60分
4アミノ酸とタンパク質の吸収スペクトルの測定アミノ酸の構造と吸収波長について予習する 30分
実験ノートをまとめる 60分
5アミノ酸とタンパク質の吸収波長についての実験結果のまとめと解説
レポートの作成方法について
実験ノートおよびレポートをまとめる 90分
レポートを翌週提出(締切 17:00)
6タンパク質/アミノ酸定性反応
ニンヒドリン反応、キサントプロテイン反応、坂口反応、硫化鉛反応
アミノ酸の構造と化学反応性についての予習 30分
実験ノートをまとめる 60分
7糖の定量法
検量線の作成
実験ノートをまとめる 60分
8糖の定量実験の結果のまとめと解説実験ノートおよびレポートをまとめる 90分
レポートを翌週提出(締切 17:00)
9でんぷんの分解(生物的分解)炭水化物の消化について予習 30分
実験ノートをまとめる 60分
10でんぷんの化学的分解と生物学的分解の結果のまとめと解説実験ノートおよびレポートをまとめる 90分
レポートを翌週提出(締切 17:00)
11たんぱく質の性質と分離(1)たんぱく質試料をアクリルアミドゲル電気泳動で分離する。たんぱく質の大きさごとに移動距離が異なることを観察し記録する。相対移動度をもとめる。予習:事前に配布した資料を読み、不明な用語など調べておく(20分)
復習:実験の内容をノートにまとめる(40分)
12たんぱく質の性質と分離(2)たんぱく質の大きさと相対移動度をグラフに表す。アクリルアミドゲル電気泳動で、タンパク質が大きさごとに分かれる理由を考察する。予習:事前に配布した資料を読み、不明な用語など調べておく(20分)
復習:実験の内容をノートにまとめる。授業終了後にノートを提出する(40分)
13たんぱく質の性質と分離(3)ポリアクリルアミドゲルを作成し、血清たんぱく質を電気泳動で分離する。ゲルを染色し、たんぱく質をバンドとして可視化する。予習:事前に配布した資料を読み、不明な用語など調べておく(20分)
復習:実験の内容をノートにまとめる(40分)
14たんぱく質の性質と分離(4)電気泳動したゲルで、たんぱく質が固有の大きさをもったバンドとして観察できることを理解する。予習:事前に配布した資料を読み、不明な用語など調べておく(20分)
復習:実験の内容をノートにまとめる(40分)。
15これまでの実験の結果についてまとめを行う。
器具の点検と実験台の整理を行う。
11回から14回の実験についてノートを整理する。わからないことについて質問を準備する。
    
評価方法・基
準(評価割合)
授業態度 30%、レポート 70% (永井、1回から10回)
授業態度・ノート・レポート 30%、まとめ試験 70%(市原、11回から15回)

それぞれ100点満点で評点を出し、(永井評点x10/15)+(市原評点x5/15)の点数で成績を評価する
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『テキストは使用せず、配布資料にしたがって実験をすすめる』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『管理栄養士のための栄養生化学実験ハンドブック』帝塚山大学出版会
2.『生化学実験法』田代操化学同人
3.『生命科学のための化学実験』東京教学者
4.『Nブックス 生化学実験』建帛社
参考URL
質疑応答
永井:実験終了後に質問を受け付けます
市原:(研究室は14号館6階、14635)
 実験終了後またはオフィスアワー (月5限)
備考
実験室への携帯電話・スマートフォンの持ち込みは禁止します。
15回終了後に、11回から15回までの内容について筆記試験(まとめ試験)を行い、実験ノートを提出する。
画像
ファイル
更新日付2019/02/06 14:39:28