開講年度2019
科目名発声発語障害学Ⅲ(器質性構音障害総論・各論)
科目ナンバーZ331-513-07
開講種別春学期
対象学年3年
担当者早川 統子
赤塚 麻里
清水 義和
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
器質性構音障害
授業の概要
障害像から実際の技術を理解する。(主担当教員は器質性・機能性の構音障害の治療施設にて臨床業務を行っており,最新の臨床情報を提供する)
授業の到達
目標
構音障害の中の器質性構音障害の全体像について学ぶ。器質性構音障害の原因となる疾患の種類と、それぞれの疾患の特徴、構音に及ぼす影響についての知識を得ることにより、構音障害の発生機序について説明できる。また、構音障害を持つ方々に対して必要な検査を行い、その結果を正しく評価し、訓練と医学的アプローチにつなげていく技術、方法についていくつかの症例を通して学び、考察できる。共鳴の異常と構音の異常の違いの説明ができる。器質性構音障害を通して、様々な専門職との連携で成り立っている、チーム医療についても理解し、その中で一専門職として責任をもって関わることの大切さとやりがいについても自分の意見を述べる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1構音障害の概念と理論:
発声発語器官の基本的解剖と発生機序
器質性構音障害のメカニズム
講義復習(30)
2器質性構音障害でみられる具体的な問題:
情報収集
口腔内(構音器官)のイラストを描く(60)
3音声学
音韻論
発音記号の記し方(IPA)
音素と音節の違いについて復習(30)
日本語の発音記号を復習(60)
4発音記号の記し方(IPA)講義復習(45)
5発音記号の記し方(IPA)講義復習(45)
6発音記号の記し方(IPA)講義復習(45)
7鼻咽腔閉鎖機能とは
鼻咽腔閉鎖機能不全に関する疾患
鼻咽腔閉鎖機能検査・評価の演習
講義復習(30)
8声と共鳴について
正しい構音と異常構音について
正しい構音点の復習(30)
正しい構音操作の復習(30)
9構音障害の検査・評価について正しい構音点の復習(15)
正しい構音操作の復習(15)
構音検査の手順について復習(15)
10構音検査・評価の演習講義内で出された構音検査の課題の完成(20)
11構音検査・評価の演習
医学的アプローチ、発話補助手段
講義内で出された構音検査の課題の完成(20)
12構音訓練(各異常構音からのアプローチ・構音点からのアプローチ)正しい構音点の復習(5)
正しい構音操作の復習(5)
症例に関するアプローチ方法を「考え」レポート提出(40)
13構音訓練(各異常構音からのアプローチ・構音点からのアプローチ)症例に関するアプローチ方法を「考え」レポート提出(60)
14口腔・中咽頭癌の評価法:
舌・口腔底切除,中咽頭切除,顎切除
講義復習(30)
15口腔・中咽頭癌の評価法・訓練法:チームアプローチ講義復習(30)
    
16小児,成人の器質性構音障害の病態を理解し,正しい評価ができ,アプローチを自分で「考える」ことができる
評価方法・基
準(評価割合)
授業内試験100%で評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『口蓋裂言語のスピーチセラピー』Karen J. Golding-Kushner口腔保健協会5000円+税4896053487
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『口腔・中咽頭がんのリハビリテーション』溝尻源太郎医歯薬出版4800円+税4263215222
2.『口蓋裂の言語臨床』岡崎恵子他医学書院5250円4260012398
参考URL
質疑応答
適宜回答を行うので、メールあるいは研究室まで問い合わせ
備考
言語聴覚士必須科目
画像
ファイル
更新日付2019/07/08 14:51:42