開講年度2019
科目名言語と文化Ⅰ
科目ナンバーN231-136-02
開講種別春学期
対象学年2年
担当者三木 理
単位数2
曜日・時限春学期 水曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
日本語の語彙(基礎編…日本語の単語を客観的に見直す)
授業の概要
ことばの研究に関しては様々な分野がありますが、この授業では日本語の語彙を中心課題として、これについて学び、理解を深めることを目的とします。日本語の個々の語や語彙にまつわる様々なトピックについて、具体的な例を採り上げながら、構造と意味の両面から考察していく予定です。普段皆さんが使っている日本語を、一言語として客観的に見直す機会にしたいと思います。
毎回簡単な課題を出し、時間中に提出してもらいます。
また、「語彙が中心課題」といいながらも、関連する様々な分野に言及することもあるかと思いますので、「言語学」「日本語学」「日本語の文法」など、関連のある科目を受講することを推奨します。
授業の到達
目標
単に日本語の語彙に関する知識を増やしたり、単語数を増やしたりするだけでなく、日本語の個々の語や語彙に対して自分なりに問題意識を持ち、理論的に考察することができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1授業の進め方と諸注意/単語と語彙
・本授業の内容と注意事項について説明します。
・単語と語彙の違い、それぞれの定義について説明します。
[予習]シラバスを読み、本授業の内容をあらかじめ把握する。(30)
[復習]単語と語彙について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
2単語の数え方
・単語の数え方(何を以て一つの単語と見なすか)について説明します。
[予習]文献や諸資料を参照し、単語と語彙の違いについて把握する。(30)
[復習]単語の数え方について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
3語形
・単語の形を「音の並び方」という観点から説明します。その際に必要な「モーラ」(拍)という概念について説明します。
[予習]文献や諸資料を参照し、拍(モーラ)と語形の関連について把握する。(30)
[復習]拍、語形について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
4語種1(和語・漢語)
・「その語が本来どの言語に属していたか」という観点から単語を分類し、その中の和語(日本でできた語)と漢語(漢字とともに中国から入ってきた語)について説明します。
[予習]文献や諸資料を参照し、語種(和語、漢語)について把握する。(30)
[復習]語種(和語、漢語)について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
5語種2(外来語)
・外来語(外国から入ってきた語)、および混種語について説明します。
[予習]文献や諸資料を参照し、語種(外来語、混種語)について把握する。(30)
[復習]語種(外来語、混種語)について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
6語構成1
・語を構成する要素としての形態素について、定義、種類を説明します。
[予習]文献や諸資料を参照し、形態素について把握する。(30)
[復習]形態素の定義と種類について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
7語構成2
・構造面からみた語の種類(単純語と合成語)、語形成(単語がどのような方法で作られるか)について説明します。
[予習]文献や諸資料を参照し、単純語と合成語、語形成について把握する。(30)
[復習]単純語、合成語、語構成について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
8ここまでのまとめ
・第1回~第7回の授業内容について、試験形式で復習します。
[予習]前回までのプリントを熟読し、内容について確認する。(60)
[復習]問題に出てきた内容を含め、これまでの授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(90)
9語の意味と用法
・語の意味の意味、および意味分析の方法について説明します。
[予習]文献や諸資料を参照し、意味の意味、意味分析について把握する。(30)
[復習]意味の意味、意味分析について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
10類義語・反義語
・類義語・反義語それぞれの内容と種類について説明します。
[予習]文献や諸資料を参照し、類義語と反義語について把握する。(30)
[復習]類義語と反義語について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
11同音語・多義語
・同音語・多義語それぞれの内容と種類について説明します。
[予習]文献や諸資料を参照し、同音語と多義語について把握する。(30)
[復習]同音語と多義語について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
12比喩・連語・慣用句
・比喩・連語・慣用句の内容と種類について説明します。
[予習]文献や諸資料を参照し、比喩、連語、慣用句について把握する。(30)
[復習]比喩、連語、慣用句について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
13語の位相1
・性別、世代、集団それぞれの語彙の特徴と内容について説明します。
[予習]文献や諸資料を参照し、性別、世代、集団それぞれの語彙について把握する。(30)
[復習]各種位相語について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
14語の位相2
・敬語と地域方言それぞれの内容と種類について説明します。
[予習]文献や諸資料を参照し、敬語と地域方言について把握する。(30)
[復習]敬語、地域方言について授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(60)
15ここまでのまとめ2
・第9回~第14回の授業内容について、試験形式で復習します。
[予習]前回までのプリントを熟読し、内容について確認する。(60)
[復習]問題に出てきた内容を含め、これまでの授業内容を確認し、必要に応じて文献や諸資料を参照し、理解を深める。(90)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験50%、授業参加度25%、提出物(課題)の内容25%。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業中にプリントを配布します』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『日本語教育能力検定試験に合格するための語彙』秋元美晴アルク2000978-4-7574-1831-8
2.『日本語ライブラリー 日本語概説』沖森卓也他朝倉書店2300978-4-254-51523-7
3.『みんなの日本語事典』中山緑朗他明治書院3800978-4-625-38402-8
参考URL
質疑応答
原則として授業終了後に教室で対応します。
備考
・上記以外の参考文献については、授業時に適宜紹介します。
・授業中の私語は厳禁します。私語は講師ならびに受講者に対する重大かつ悪質な妨害行為です。
画像
ファイル
更新日付2019/02/18 11:01:26