開講年度2019
科目名史学概論Ⅰ
科目ナンバーH211-161-01
開講種別春学期
対象学年2年
担当者小林 隆夫
単位数2
曜日・時限春学期 金曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
西洋史学の展開と課題
授業の概要
西洋における歴史思想や歴史学の方法の展開、現代歴史学の課題などを近現代の代表的歴史家のアプローチを中心に学んでいく。歴史観は時代や各自の現代をとらえる意識によって変化していく。過去は単なる固定化した事実であって暗記の対象であるという考え方は根本的に誤っている。このような初学者が誤まりやすい歴史認識を改めるためにも、この講義では、歴史とは何か、何のために学ぶのか、どのような方法によって研究するのかなどについて、西洋の歴史学者による歴史へのアプローチと時代背景・それら歴史意識の問題点などを紹介していく。
 
授業の到達
目標
時代の価値観によって歴史認識が異なることを理解して、歴史学科の学生が、いま生きている時代の価値観とは何かに気づき、そのうえで自らの歴史観を形成していくための基礎力を身につける。
アクティブラーニング~ゼミ単位のグループ報告を通して、資料調査と報告の基礎的方法を身につける。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1西洋における歴史研究の発展~ギリシア・ローマ時代の歴史叙述はどのような特徴があったのか、またそれは現代の歴史研究にどのような意味を持っているのかを考える。予習:なし。
復習:講義内容の確認に60分程度。
2中世西洋における歴史研究の特徴~キリスト教が支配した時代の歴史叙述にはどのような特徴があったのかを考える。予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
3ルネサンス時代の歴史叙述の特徴~ルネサンスは時代3区分法を生んだが、それはどのような歴史意識によって生まれたのかを考える。予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
4啓蒙主義の歴史叙述~人類は進歩する、ヨーロッパ人のアジアへの歴史的優越意識を生んだ背景について考える。予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
5経済発展から見た歴史叙述①~経済発展が歴史叙述に与えた影響を考える。
世界史における今週の出来事①~1ゼミが15分程度で発表する。
予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
6経済発展から見た歴史叙述②~経済発展が歴史叙述に与えた影響を考える。
世界史における今週の出来事②~1ゼミが15分程度で発表する。
予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく・ゼミ発表の準備(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
719世紀の歴史学①~ランケの歴史学(実証史学)について講義する
世界史における今週の出来事③~1ゼミが15分程度で発表するえる。
予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく・ゼミ発表の準備(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
819世紀の歴史学②~マルクス主義の特徴とその時代背景について講義する
世界史における今週の出来事④~1ゼミが15分程度で発表する。
予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく・ゼミ発表の準備(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
9小テスト~第8回までの講義内容の確認
世界史における今週の出来事⑤~1ゼミが15分程度で発表する。
予習:第8回までの講義内容を確認し、小テストの準備をしておく(90分程度)
1020世紀の歴史学①~アナール派の歴史学・フェルナン=ブローデルの歴史観を講義する。
世界史における今週の出来事⑥~1ゼミが15分程度で発表するる。
予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく・ゼミ発表の準備(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
1120世紀の歴史学②~南北格差と従属理論について考える。
世界史における今週の出来事⑦~1ゼミが15分程度で発表する。
予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく・ゼミ発表の準備(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
1220世紀の歴史学③~ウォーラーステインの世界システム論の特徴を学ぶ。
世界史における今週の出来事⑧~1ゼミが15分程度で発表する。
予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく・ゼミ発表の準備(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
1320世紀の歴史学④(続)ウォーラーステインの世界システム論の特徴を学ぶ。
今週の出来事⑨~1ゼミが15分程度で発表する。
予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく・ゼミ発表の準備(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
14歴史学における法則性の追究①史料批判と実証主義について考える。
世界史における今週の出来事⑩~1ゼミが15分程度で発表する。
予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく・ゼミ発表の準備(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
15歴史学における法則性の追究②史料批判と実証主義について考える。
世界史における今週の出来事⑪~1ゼミが15分程度で発表する。
予習:配布資料の今回講義部分の内容を読み、疑問点などを考えておく・ゼミ発表の準備(60分程度)
復習:講義内容の確認(30分程度)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
グループ報告10点、小テスト30点と学期末テスト60点の合計100点満点にて評価する。小テストは第9回の講義中に行います。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『配布資料を使用する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『世界史とヨーロッパ』岡崎勝世講談社864円978-4061496873
2.『配布資料においてテーマ別に紹介する。』
3.『「世界史」の世界史』秋田茂ほかミネルヴァ書房5500円+税978-4-623-07111-1
参考URL
質疑応答
講義の節目ごとに質問時間を設けるが、講義中の質問にも応じます。講義時間外では研究室在室時ならいつでも可。
メールでの問い合わせはtakoba@dpc.agu.ac.jpにて。
備考
画像
ファイル
更新日付2019/02/14 12:35:17