開講年度2019
科目名仏教漢文入門Ⅰ
科目ナンバーR231-112-09
開講種別春学期
対象学年2年
担当者引田 弘道
単位数2
曜日・時限春学期 水曜日 1時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
仏教漢文の基礎を学び仏教用語に親しむ
授業の概要
中国や日本の仏教研究に必須となる漢文を読むための基礎を学びます。漢文の文法事項を確認し、さらには翻訳である仏教漢文の特色を理解します。テキストとして『長阿含経』第1の「遊行経」を少しずつ読んでいきます。漢文原典、書き下し、現代語訳を常に比較していきます。
授業の到達
目標
漢文読解の基礎を身につけ、中国や日本の仏教研究に必須となる仏教漢文の文献を読むことができます。さらに仏教用語に親しみ、仏教辞典を引きながら不明な単語の意味を自身で理解する習慣が身につきます。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンス 授業の進め方【予習】シラバスを読み、本講義の概要を把握する。(30)
【復習】講義時の配布プリントを見直し、授業予定を把握しておく。(30)
2『長阿含経』「遊行経」に関する基礎知識(大正大蔵経1第11.頁中段)
〇漢訳とパーリ原典を比較することにより、漢文の正確な読みと、理解に努めます。
【予習】「大本経」の予備知識を前回の配布プリントにより得る(60)
【復習】講義内容を振り返るとともに、必要事項を確認しておく。(40)
3漢字の書体の変遷と呉音・漢音・唐宋音
〇漢文の書体と発音について学びます。
【予習】漢字の書体と発音について予備知識を持っておく(50)
【復習】講義内容を振り返るとともに、必要事項を確認しておく。(40)
4訓読のしかた(1)
〇「遊行経」(大正大蔵経1巻11頁中段)を中心に送り仮名と返り点について学びます。
【予習】送り仮名と返り点について、予備知識をもっておく(40)
【復習】講義内容を振り返るとともに、必要事項を確認しておく。(40)
5音写語について(1)
〇「遊行経」の当該箇所を中心にパーリ語との比較を行います。
【予習】仏教専門用語を仏教辞書で予め調べておく(60)
【復習】講義内容を振り返るとともに、必要事項を確認しておく。(40)
6訓読のしかた(2)
〇「遊行経」(大正大蔵経1第11頁下段)を中心に書き下しについて学びます。特に韻文について勉強します。
【予習】プリントを読み、事前に学習しておく(60)
【復習】講義内容を振り返るとともに、必要事項を確認しておく(40)
7訓読のしかた(3)
〇当該箇所の散文の箇所の書き下しについて学びます。
【予習】プリントを読み、自身で書き下しに挑戦する(50)
【復習】講義内容を振り返るとともに、予習時の段階の買い下しとの違いを整理する(40)
8返読文字・再読文字
〇漢文の特徴的な用法について学びます。
【予習】配布プリントを読み、内容を理解する(30)
【復習】講義内容を振り返るとともに、必要事項を確認しておく。(40)
9助辞・置き辞
〇漢文の特徴的な用法について学びます。
【予習】配布プリントを読み、内容を理解する(30)
【復習】講義内容を振り返るとともに、必要事項を確認しておく。(40)
10レポート提出
〇今までの学習の内容をレポートにまとめて提出します。そのコメントを授業で行います。
【予習】レポートの作成(120)
【復習】自身のレポートの見直し(20)
11訓読のしかた(4)
〇「遊行経」(大正大蔵経1巻12頁上段)の書き下しについて学びます。
【予習】プリントを読み、自身で書き下しに挑戦する(30)
【復習】講義内容を振り返るとともに、必要事項を確認しておく。(40)
12訓読のしかた(5)
〇当該箇所の書き下しについて学びます。
【予習】プリントを読み、自身で書き下しに挑戦する(40)
【復習】講義内容を振り返るとともに、必要事項を確認しておく。(40)
13音写語について(2)
〇漢文の音写語について、パーリ文献と対比させながら学びます。
【予習】プリントを読み、音写語の特徴を調べる(40)
【復習】講義内容を振り返るとともに、必要事項を確認しておく。(40)
14句形の種類
〇漢文の特徴的な用法について学びます。
【予習】用意したプリントを読み、必要事項を理解する(30)
【復習】講義内容を振り返るとともに、必要事項を確認しておく(40)
15まとめ
〇本学期の学習事項を総括します。
【予習】配布プリントを読み返し、不明な点をピックアップする(60)
【復習】定期試験に備え、授業で分かった不明な箇所の整理をしておく(80)
    
評価方法・基
準(評価割合)
毎回の予習、授業の発表(50%)
レポートを必要に応じて課す(50%)
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『新国訳大蔵経』三枝他校註大蔵出版社4-98043-8003-5
2.『現代語訳阿含経典 I』丘山他訳平河出版社
参考書
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参考資料
参考URL
質疑応答
質問は、授業中、授業後に随時受け付けます。
備考
テキストはコピーして配布するので購入する必要はありません。随時、学生の皆さんに発表していただきます。
画像
ファイル
更新日付2019/10/18 15:59:22