開講年度2019
科目名人間の尊厳と平等Ⅰ
科目ナンバーB231-261-01
開講種別春学期
対象学年2年
担当者松井 真一
単位数2
曜日・時限春学期 水曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
孤立する人々――社会からの「排除」と「包摂」
授業の概要
本講義では、社会学および社会福祉学の視点から「社会的排除」と「社会的包摂」を学びます。両概念を学ぶことで、全ての人が人格と個性を尊重し支えあう社会を実現するために何が必要であるかを考えていきます。具体的には、「社会的排除」、「社会的包摂」、「ノーマライゼーション」、「子どもの貧困」などを学び、これらが私たちの生活にとってどのような意味を持っているのかについて検討していきます。また同時に、具体的な「社会的排除」の事例を考えることで、現代社会における社会的排除とその課題について説明できるようになることを目指します。
授業の到達
目標
1.「社会的排除」および「社会的包摂」の概念を説明できること
2.「ノーマライゼーション」について説明できること
3.「子どもの貧困」について説明できること
4.社会的排除の具体例を挙げてその課題について説明できること
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1社会参加
・社会参加とは何か
・社会参加と能力
【予習】「社会参加」とはどのような状態を指しているのかについて自分で考えておく(30)
2社会的排除
・社会参加の欠如
・社会的排除の過程
・社会的排除と複合的不利益の関連
【復習】「社会的排除」が生じる過程を理解し、それによってもたらされる不利益について説明できるようにする(60)
3社会的排除と貧困
・貧困
・社会課題としての「貧困」―「社会」/「個人」
・社会的排除と諸概念の違い
【復習】「貧困」によってもたらされる個人的課題と社会的課題について説明できるようにする(60)
4社会的排除の具体的検討
・社会的排除についてのグループワーク/個人ワーク
【予習】社会的排除についての具体例を考える。また排除が起きる過程とその帰結について考えておく(60)
5社会的排除と路上生活者Ⅰ
・異質性
・イメージ
【予習】路上生活者について自分が持つイメージをまとめておく(30)
6社会的排除と路上生活者Ⅱ
・路上生活者の生活実態
・空間からの疎外
・隠ぺいと隔離
【復習】路上生活者がどのような形で疎外されていくのかについて説明できるようにする(60)
7社会的排除と障がいⅠ
・障害者/障がい者/persons with disabilities
・個性と属性
【予習】自分の個性についてまとめておく(60)
8社会的排除と障がいⅡ
・障がい者の生活実態
・ノーマライぜ―ション
・ソーシャルインクルージョン
【復習】ノーマライぜ―ションとソーシャルインクルージョンについて説明できるようにする(60)
9中間まとめ【復習】これまでの内容をまとめる(90)
10社会的排除と子どもⅠ
・子どもの貧困
【予習】子どもの貧困について身の回りの事例を調べておく(60)
11社会的排除と子どもⅡ
・子どもの貧困の実態
【復習】子どもの貧困の発生過程とその帰結について説明できるようにする(60)
12社会的包摂Ⅰ
・労働参加
・ワークフェア/アクティベーション
・労働参加の問題点
【復習】社会的包摂の手段としての労働の意義と課題について説明できるようにする(60)
13社会的包摂Ⅱ
・社会的包摂の実態
【復習】社会的包摂の実態について説明できるようにする(60)
14社会的包摂Ⅲ
・多様な社会的包摂
【予習】様々な形での社会的包摂の具体例を調べておく(60)
15社会的排除と社会的包摂まとめ【復習】社会的排除と社会的包摂について体系的な説明ができるようにする(90)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験(100%)により評価する。
テキスト
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『社会的排除』岩田正美有斐閣1,500円+税
参考URL
質疑応答
オフィスアワーの時間を授業中に示します。
備考
本講義は社会学もしくは社会学関連科目を履修済みであることを前提として講義を行います。同科目を履修済みでない者は、基本的な考え方や用語の理解等で相当量の自習が求められることを理解したうえで履修してください。
他の受講生の受講の妨げになる行為を繰り返す者は退室してもらうことがあります。
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更新日付2019/02/14 14:16:58