開講年度2019
科目名経済学Ⅰ
科目ナンバーB131-231-01
開講種別春学期
対象学年1年
担当者山田 誠治
単位数2
曜日・時限春学期 金曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
ミクロ経済学入門
授業の概要
本講義では、経済社会の成り立ちや動きを理解するために、個々の家計や企業がどのような動機に基づいて行動を選択しているか、またその意思決定がどのように相互連関しているのかを学びます。とりわけ、この相互関係において「市場(マーケット)」が果たす役割を考え、ミクロ経済学の基礎をカバーします。(1)分業、(2) 需要と供給、(3)価格メカニズム、(4)市場の効率性、(5)市場の失敗、(6)市場の限界の6つのトピックを学習します。
授業の到達
目標
ミクロ経済学の考え方を理解した上で、私たちが暮らす社会の仕組みや動きを、より深く考察できるようになることが到達目標です。例えば、「消費税の増税が決定されました」というニュースが流れます。このとき、個々の家計や企業の行動は、どのように変化し、私たちの生活にどのような影響を与えるのでしょうか。そして、私たちの生活をよりよくするために何をすべきでしょうか。本講義の到達目標は、ミクロ経済学の基本的な概念を理解し、経済的事象を論じることができるような基礎的能力を身につけることです。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1イントロダクション:経済学とは何かを学びます。予習(120分)関心のあるニュースを新聞等でチェックし、まとめておく。
復習(120分)授業時に紹介する資料を読み、ミクロ経済学の理解を深める。
2分業:「得意なものに専念する」ということの経済学的意味を学びます。(比較優位の原則)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)比較優位の計算をできるようになること。
3需要と供給①:どのようにして購入量(需要量)が決定されているのか、について学びます。(需要曲線、需要の価格弾力性)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)需要関数から需要曲線を描けるようにすることと、需要の価格弾力性の計算ができるようになること。
4需要と供給②:どのようにして販売量(供給量)が決定されているのか、について学びます。(供給曲線、供給の価格弾力性)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)供給関数から供給曲線を描けるようにすることと、供給の価格弾力性の計算ができるようになること。
5価格メカニズム①:市場でどのようにして価格が決まるのか、について学びます。(市場均衡価格と取引量の決定)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)需要関数と供給関数から市場均衡点を求めることができるようにすること。
6価格メカニズム②:市場でどのようにして価格が決まるのか、について学びます。(価格調整過程、数量調整過程、クモの巣過程)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)市場価格がどのようなときに市場均衡点に収束するのかをチェックすること。
7市場の効率性①:なぜ、競争市場が望ましいのか、について学びます。(余剰分析)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)消費者余剰、生産者余剰、社会的余剰を計算して求めることできるようになること。
8市場の効率性②:規制が存在するときの経済的政策評価について学びます。(価格規制、数量規制などの余剰分析の応用例)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)価格規制や数量規制が行われたときの社会的余剰を計算して求めることできるようになること。
9市場の失敗①:いつも市場は効率的とは限らないことを学びます。(独占、費用逓減産業)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)効率性の観点から独占企業が望ましくないことをチェックしておくこと。
10市場の失敗②:いつも市場は効率的とは限らないことを学びます。(外部性)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)外部性の問題点を理解したうえで、社会にある外部性の例を作成すること。
11市場の失敗③:市場の力だけでは解決できない問題について学びます。(公共財)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)経済学で定義される公共財を理解したうえで、公共財の役割と機能について考え、まとめること。
12市場の限界①:市場の力だけでは解決できない問題について学びます。(所得格差、社会保障制度)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)所得格差の問題について考えること。
13市場の限界②:市場の力だけでは解決できない問題について学びます。(情報の非対称性)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)情報の非対称性を理解したうえで、社会にある情報の非対称性の例を作成すること。
14労働市場:これまで学んだ市場の機能とその限界について労働市場を例に学びます。(余剰分析、最低賃金法)予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)余剰分析を使って、最低賃金法などの労働法を評価してみること。
15講義のまとめ:講義全体を振り返り、論点を整理して講義のまとめをします。予習(120分)前回授業時に配付したプリントをまとめる。
復習(120分)これまでの授業内容を振り返り、理解度をチェックすること。
    
16定期試験予習(720分)授業内で取り扱ったトピックをまとめ、理解を深め、試験に備えてください。
復習(60分)授業内で紹介した文献を読み、理解を深めてください。
評価方法・基
準(評価割合)
学期末試験:100% 講義内容への理解度を問う試験を実施します。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『教科書は、特に定めません。』
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
質問等は毎講義後に受け付けます。
備考
この授業は、教室に座っているだけでは身に付きません。講義中には、経済学に関わるいろいろな小話、疑問などを投げかけます。しっかりと参加して、一緒に考え、ともに学んでいきましょう。
画像
ファイル
更新日付2019/02/13 21:43:29