開講年度2019
科目名心理学Ⅰ
科目ナンバーB131-285-01
開講種別春学期
対象学年1年
担当者唐沢 穣
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 1時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
心のはたらきと仕組みを科学する 
授業の概要
人間を行動へと向かわせる原動力、それは通常「心」のはたらきだと考えられています。ひとくちに「心」と言っても、そこには、「感じる」ことや「見たり聞いたりする」こと、「考えたりわかったり」「覚えたり忘れたり」することのほかに、「選ぶ」「頼る」「遠ざける」「近づく」「助ける」「攻撃する」など、さまざまな側面があることに気づきます(この「気づく」のも、もちろん心のはたらきです)。こうした心の仕組みを、実験・調査・観察といった科学的な方法によって明らかにしてきた心理学の、理論と研究方法について学びます。
授業の到達
目標
人間の行動の背景として、「なぜ」「どのような」心の仕組みがはたらくと、その行動が起こるのかを説明するためには、心理学の理論が必要です。そして、その理論が正しいのかどうかを知るためには、科学的な方法で集められたデータをもとにした議論が必要です。これまでの心理学の研究によって提唱されてきた、数々の理論、そしてそれを検証するために行われた膨大な数の実験・調査・観察の結果を知ることによって、人間性の本質を科学的な眼で見抜く力を養います。また、世間に流布する、人間の心理や行動に関するさまざまなデータや統計、言説が、どこまで信頼できるのかを見抜ける力を身につけることを目標にします。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「心理学とは何か」:心理学が取り上げる代表的なトピックスと研究方法について解説します。また、学期全体のオリエンテーションとして、授業の概要と目標,評価の方法など全般的なことについて説明します。[予習・復習]教科書・第1章および配布資料(120分)
2感覚と知覚:感じること、見たり聞いたりすることの、仕組みと不思議を知ることを目指します。[予習・復習]教科書・第3章, 4章および配布資料(180分)
3行動と学習:知識や行動を身につけ、できるようになる過程を手がかりにしながら、「心」の正体に迫ります。[予習・復習]教科書・第5章および配布資料(120分)
4記憶:覚えたり忘れたりする仕組みを理解することを目指します。[予習・復習]教科書・第7章および配布資料(120分)
5思考と理解:わかったり、わからなかったりするのは、どのような仕組みによるのでしょうか?[予習・復習]教科書・第6章および配布資料(120分)
6意識と無意識:心理学の永遠の謎に迫ります。[予習・復習]教科書および配布資料(120分)
7脳と心:からだの仕組み、生理的機能をもとに心のはたらきについて学びます。[予習・復習]教科書・第2章および配布資料(120分)
8心の発達の過程:成長と変化から、人間性の本質を知ることを目指します。[予習・復習]教科書・第13章, 14章および配布資料(180分)
9感情のはたらき:喜怒哀楽だけでなく、感情の持つさまざまな顔について学びます。[予習・復習]教科書・第8章 および配布資料(120分)
10他者を知るしくみ:他者について正しく知る、あるいは思い込みに影響されるとは、どのような仕組みなのでしょう?[予習・復習]教科書・20章 および配布資料(120分)
11好きと嫌いの心理:社会心理学の中心問題「態度」について学びます。[予習・復習]教科書・第20章および配布資料(120分)
12社会的影響(1):人と人との関係に、心が動かされる仕組みを学びます[予習・復習]教科書・第21章および配布資料(120分)
13社会的影響(2):集団と個人との関係に、心が動かされる仕組みを学びます。[予習・復習]配布資料内容について調査(120分)
14心と文化:個々人のうちに留まらない「心」の可能性について考えます。[予習・復習]教科書・第23章および配布資料(120分)
15まとめと総合討論[予習・復習]教科書・および配布資料全体の見直し(180分)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験(70%)および提出課題や小テストなどの平常点(30%)をもとに、総合的に評価する
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『エッセンシャルズ心理学』二宮克美ほか福村出版2600978-4-571-20083-0
参考書
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参考資料
参考URL
質疑応答
講義前後の空き時間もしくは右記アドレスへのメールを介して行います。mkarasawa@nagoya-u.jp
備考
画像
ファイル
更新日付2019/02/19 16:30:01