開講年度2018
科目名専門演習Ⅱ
科目ナンバーJ432-842-18
W432-842-18
開講種別通年
対象学年4年
担当者飯野 賢一
単位数4
曜日・時限通年 火曜日 4時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
民主主義をめぐる問題に取り組む
授業の概要
この演習では、民主主義に関する様々な問題について考えていきます。具体的には、多数決で決めることが民主主義の理念を実現するのに適しているのか、民主主義はどのように正当化されるのかといった原理的な問題から、インターネットは民主主義にどのような影響を与えているのか、現行選挙制度の問題点は何かといった実際の政治と関わる問題まで、色々な観点から検討します。
授業の到達
目標
この演習では、テキストの読解、報告や議論などを通じて、1.憲法に関する基本的な事柄について説明できるようになること、2.憲法問題の背景を理解し、それらの問題の是非について判断することができるようになること、3.自分の見解を他者に適切に伝えることができるようになることを目標としています。
授業計画(春)
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション
演習の目的、進め方などについて理解する。
【課題】秋学期に書くレポートのテーマを春学期末までに決定する(240)。
2憲法と民主主義
民主主義についてどのようなことが問題となるか考える。
【予習】民主主義で問題となることを調べてくる(60)。
【復習】今回学んだことを確認する(120)。
3多数決について
多数決を採用する理由について考える。
【予習】『憲法と平和を問いなおす』第1章を読んでくる(60)。
【復習】今回学んだことを復習する(120)。
4民主主義とはどのような理念・制度か①
多様な民主主義観を知る。
【予習】『憲法と平和を問いなおす』第2章を読んでくる(60)。
【復習】今回学んだことを確認する(120)。
5民主主義とはどのような理念・制度か②
多様な民主主義観について検討する。
【予習】配布された資料を読んでくる(120)。
【復習】今回学んだことを確認する(120)。
6討論①
直接民主制と間接民主制の優劣を議論する。
【予習】討論の準備をする(120)。
【復習】今回学んだことを確認する(120)。
7民主主義の限界
立憲主義について学ぶ。
【予習】『憲法と平和を問いなおす』第3章・第4章を読んでくる(60)。
【復習】今回学んだことを確認する(120)。
8人権について
表現の自由と民主主義の関係を考える。
【予習】『憲法と平和を問いなおす』第5章を読んでくる(60)。
【復習】今回学んだことを確認する(120)。
9社会契約というフィクション
一般意思について考える。
【予習】『憲法と平和を問いなおす』第6章を読んでくる。討論の準備をする(120)。
【復習】今回学んだことを確認する(120)。
10参政権と選挙制度について
その概要を知る。
【予習】参政権と選挙制度を調べてくる(60)。討論の準備をする(120)。
【復習】今回学んだことを確認する(120)。
11討論②
理想の選挙制度を考える。
【予習】討論の準備をする(120)。
【復習】今回学んだことを確認する(120)。
12ポピュリズム
その意味と問題点について検討する。
【予習】配布された資料を読んでくる(60)。
【復習】今回学んだことを確認する(120)。
13カウンターデモクラシー
デモの有効性について考える。
【予習】配布された資料を読んでくる(60)。
【復習】今回学んだことを確認する(120)。
14討論③
インターネットは民主主義を変えるのかについて議論する。
【予習】討論の準備をする(240)。
【復習】学んだことを復習する(120)。
15まとめ
秋学期のレポート作成について
【課題】資料収集など、レポートを書くための準備を始める。秋学期の初めにレポートの概要を報告する(600)。
    
授業計画(秋)
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1レポートの書き方①
レポートの構成について学ぶ。資料収集の仕方、引用の仕方の確認をする。
【課題】レポートを作成する(240)。
2レポートの書き方②
グループごとにレポートの途中経過を報告し、分からないことがあれば相談する。報告の順番を決める。
【課題】レポートを作成する。中間報告の前に教員の事前チェックを受ける(240)。
3中間報告
担当者はレポートの概要の報告を行う。
【課題】担当者は中間報告の準備を行う。担当者以外はレポートの作成を行う(180)。
【復習】今回学んだことを確認する(60)。
4同上同上
5同上同上
6中間報告に対する質疑応答
中間報告に対する疑問点、意見などを述べ合う。
【課題】中間報告に対する疑問点、意見をまとめてくる(120)。レポートの作成を行う(120)。
7討論の準備
チームごとに作戦を練る。
【予習】討論の準備を行う(240)。
8討論
討論を行う。
【予習】討論の準備を行う(120)。
【課題】レポートを作成する(120)。
9本報告
報告内容について議論する。
【予習】報告テーマに関する質問を考えてくる(120)。
【復習】今回学んだことを復習する。レポートの加筆・修正を行う(120)。
10同上同上
11同上同上
12同上同上
13同上同上
14同上同上
15同上同上
    
評価方法・基
準(評価割合)
演習への参加態度(積極的に発言する、授業中の作業を真剣に行うなど)50%、報告・レポート50%で評価します。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『憲法と平和を問いなおす』長谷部恭男筑摩書房821円4480061657
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『憲法〔第6版〕』芦部信喜岩波書店3348円978-4-00-022799-5
参考URL
1.とくにありません。
質疑応答
質問には、演習終了後かオフィスアワー(火・3限)の時間に応じます。その他の時間でも、時間の都合がつけばいつでもお答えします。
備考
春学期は主に民主主義をテーマとしますが、秋学期は各人の関心に応じて人権や平和主義の問題を報告テーマとして選んでもらってもかまいません。秋学期は憲法全般にかかわる問題をみんなで検討していきたいと思います。
画像
ファイル
更新日付2018/02/15 12:39:37