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科目のねらい | | 本講義Bでは、国際金融の理論的側面を扱った国際金融論Aに引き続いて、主として国際金融の制度的・政策的側面を歴史的視点に則して取り上げます。経済・ビジネスのグローバル化の進展とともに、国際通貨金融資本市場で提起される諸事象は、近年広範囲かつ複雑さを増しました。したがって、その背後にある制度的・政策的諸要因を歴史の流れのなかで捉えることは、常に正鵠を射た判断と的確な意思決定が要求されるビジネス・パーソンにとって不可欠のエクスパティーズと言えましょう。 |
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到達目標 | | 本講義で詳述される専門知識の習得により、受講生は日々マーケットが提起する錯綜した諸問題を歴史的因果関係に即して論理的かつ整合的に捉えることが可能となります。それによって目の前の視界が開け、グローバル時代のビジネス・パーソンとして活躍の場がいっそう広がるでしょう。 |
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授業の内容・ 計画 | | 1 国際金融と国際通貨制度・政策:序論 2 国際通貨制度の変容と評価(1):金本位制 3 国際通貨制度の変容と評価(2):ブレトン・ウッズ体制の発足 4 国際通貨制度の変容と評価(3):ブレトン・ウッズ体制の変容と終焉 5 国際通貨制度の変容と評価(4):ポスト・ブレトン・ウッズ体制 6 国際通貨制度の変容と評価(5):変動相場制への移行と変遷 7 国際通貨制度の現状:世界の為替相場制と二極分化論ならびにその問題点 8 国際通貨基金(IMF):古典的役割と現代的要請 9 欧米の国際通貨制度(1):欧州通貨統合の経緯・現状・展望 10 欧米の国際通貨制度(2):米国の金融通貨制度と金融危機ならびにその克服策 11 東アジアの国際通貨制度(1):東アジアの通貨危機と新たな国際通貨制度 12 東アジアの国際通貨制度 (2):中国経済の台頭と中国人民元 13 グローバル時代の国際通貨金融アーキテクチャー:展望 14 まとめ (講義Aと講義Bとはそれぞれ独立した内容となっているが、双方を合わせて受講することが望まれます) |
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評価方法 (基準等) | | |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 上述各項目に関し、教科書や紹介された参考文献により、現実事象の背景にある制度・政策の歴史的側面を学んで欲しいと思います。そのことにより、一見断片的に見える個別国際金融事象に対し、歴史の相のもと、それら事象の通底に流れる基本原理を理解することができます。 |
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教科書・ 参考書 | | 教科書:岡田義昭(2013)「ポスト・クライシス時代の新たな国際通貨制度」『地域分析』第52巻第1号、愛知学院大学産業研究所、ditto(2014)『グローバル化への挑戦と開放マクロ経済分析』成文堂 参考文献:講義のなかで適宜紹介し使用します。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | 受講者は商学部「国際金融論AB」程度の内容を学習していることが必要です。 |
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更新日付 | | 2018/02/19 14:35:29 |