開講年度2018
科目名教育方法論
科目ナンバーL211-271-40
開講種別秋学期集中
対象学年2年
担当者平山 勉
単位数2
曜日・時限秋学期集中
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
幅広い視野で,「教育(実践・研究)」の「方法」の「論理」を明らかにしていき,よりよい教育を実現するための方法を追究する。
授業の概要
身近な自己教育・相互教育の実践的な事例を通して「教育方法」の論理を考察することを課題とし,教育実践における個別・具体的な事象に対する教師の「構え」とそれにかかわる「授業」を創造,改善していくプロセスを体得する。
授業の到達
目標
マルチメディアやネットワークを含んで情報化された時間・空間において,人間の「在り方・生き方」を自分なりにとらえることができる。授業案を、目標、学習者、教授方略、学習者の実態を想定して、作成することができる。さらに、同僚と教師役、生徒役を演じてのマイクロティーチング(模擬授業)の実施ができるようになる。これらを通して、学習者の行動の変化を想定し授業作りができるようになる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1教育の成立する場 ~教育は閉じられた学校・教室において,既成の知識・技能,あるいは社会・生活習慣の伝達,再生産のためのものとして機能しているだけではないことを考える。教材としは、黒田先生の「命の授業」を予定している。授業前に、テキスト6ページからの「授業設計とアクティブ・ラーニング」について読み予習する。(30分)授業後に、第1回の授業の感想及び課題1「良い授業を具体的に記述する」のレポートを作成する。(90分)
2教育・学習の方法原理 ~教室という場所について,情報化と授業の再構築という観点で考える。発問の重要性を「鳥居徹也氏のわが子をニートフリーターにしない方法」の教材で学ぶ。授業前に、テキスト7ページからの「教育方法学とアクティブ・ラーニング」について読み予習する。(60分)授業後に、授業の復習を行い、第2回の授業の感想レポートを作成する。(60分)
3授業の仕組みと教師の授業設計(1) ~授業がどのような要素で構成されているかを考える。教師が実際の授業をどのようなことを考えて設計しているかを演習を通して学ぶ。授業前に、テキスト8ページから9ページを予習する。(30分)授業後に、授業の復習を行い、第3回の授業の感想レポートを作成する。課題2「初任者に何を教えるか」について課題レポートを作成する。(90分)
4授業の仕組みと教師の授業設計(2) ~前時に引き続き、教師が実際の授業をどのようなことを考えて設計しているかを考える。具体的に「[提示] [説明] [指示] [発問] [KR]を映像記録を基に学習する。授業前に、テキスト10ページからの「授業づくりとアクティブ・ラーニング」について読み予習する。(60分)授業後に、授業の復習を行い、第4回の授業の感想レポートを作成する。(60分)
5教育メディアと教材・教具 ~教材の意味と役割, 教育メディアの種類,利用形態について考える。具体的には、マルチメディア教材の意義ハリウッドの裏舞台、先輩の自作教材等を通して、意義を学ぶ。授業前に、テキスト12ページの「マルチメディアの活用」について読み予習する。(30分)授業後に、第5回の授業の感想及び課題3「授業設計の後半をどうするか」のレポートを作成する。(90分)
6デジタルカメラ演習(1) ~自分が撮影したデジタルカメラ映像をPhotoshopで加工する演習を行う。授業前に、テキスト18ページからの第2章について読み予習する。(60分)授業後に、授業の復習を行い、第6回の授業の感想レポートを作成する。画像加工演習の復習を行う。(60分)
7デジタルカメラ演習(2) ~前時に引き続き、自分が撮影したデジタルカメラ映像をPhotoshopで加工する演習を行う。授業前に、テキスト24ページからの「学習指導要領を読み解く」について読み予習する。(60分)授業後に、授業の復習を行い、第7回の授業の感想レポートを作成する。画像加工演習の復習を行う。(60分)
8総合的な学習の時間(1) ~総合的な学習の意義をフォルダの文献資料を通して学ぶ。授業前に、テキスト30ページからの実践について読み予習する。(30分)授業後に、第8回の授業の感想及び課題4「自分の生きてきてきた時間と空間と人間関係」のレポートを作成する。(90分)
9総合的な学習の時間(2) ~高等学校の環境教育の実践(社会科アプローチ、理科アプローチ)を通して、環境教育に関して学ぶ。授業前に、テキスト34ページからの「社会科や道徳の授業づくり」について読み予習する。(60分)授業後に、授業の復習を行い、第9回の授業の感想レポートを作成する。(60分)
10総合的な学習の時間(3) ~国際理解教育を学校経営観点から鴇嶺小学校の実践を通して学ぶ。授業前に、テキスト46ページからの「授業はシナリオ通りいかないドラマ」について読み予習する。(30分)授業後に、第10回の授業の感想及び課題5「先人の生き方に学ぶ」のレポートを作成する。(90分)
11総合的な学習の時間(4) ~情報教育の課題について映像資料を基に考える。コンピュータの発達,情報化社会ということについて考える。授業前に、テキスト48ページからの「授業づくりと板書型指導案の作成」について読み予習する。(60分)授業後に、授業の復習を行い、第11回の授業の感想レポートを作成する。(60分)
12情報伝達演習 ~情報伝達演習を通して,マイクロティーチングの意義を学ぶ。先輩受講生のマルチメディア教材を視聴する。授業前に、テキスト54ページからの「実践ノート3」について読み予習する。(30分)授業後に、第12回の授業の感想及び課題6「問いかけ、求め、表わし、活かすのレポートを作成する。(90分)
13総合的な学習の時間(5) ~教師としての先輩の「弥富市たんけん」自作のマルチメディア教材の活用実践(宇野先生・尾崎先生)から、マルチメディア教材の意義及び現場の教師の奮闘を学ぶ。授業前に、テキスト58ページからの「学校づくりとボランティアについて読み予習する。(60分)授業後に、授業の復習を行い、第13回の授業の感想レポートを作成する。(60分)
14総合的な学習の時間(6) ~健康・福祉・ボランティア分野について学習する。「ドラッグ」の教材を使用しての模擬授業及び夜回り先生「水谷修先生のテレビ講演」紹介を通して学ぶ。授業前に、テキスト104ページからの第4章について読み予習する。(30分)授業後に、第14回の授業の感想及び課題7「自分なりの指導案作成」のレポートを作成する。(90分)
15マイクロティーチングを通した授業の検討の実例 ~授業のまとめとして,期末課題の発表及び模擬授業を実施し,授業の評価について考える。授業前に、テキスト126ページからの第5章について読み予習する。(60分)授業後に、授業の復習を行い、第15回の授業の感想レポートを作成する。(60分)
    
評価方法・基
準(評価割合)
 毎回の授業の終わりに小課題に取り組んでもらう。また,授業の後半に,演習的な要素も盛り込む。小課題(20%)、演習(30%)、最終課題(50%)を総合的に評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『本物のアクティブ・ラーニングへの布石 授業を創る・学校を創る―教育方法学のすすめ―』平山勉編著黎明書房2300円+税978-4-654-01926-7希望受講者には初回に配布する。
参考書
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参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『学ぶ楽しさを生む授業・教師・学校をつくる』酒井宏明他黎明書房
2.『授業分析の方法と課題』日比裕他黎明書房
3.『学ぶ力を育てる授業づくり』藤岡完治他ぎょうせい
4.『学習指導要領』文部科学省
参考URL
質疑応答
授業中は、もとより、その前後で適宜、受講生からの質問、相談には応じます。授業以外では、本務校のhirayama@ccalumni.meijo-u.ac.jpに連絡いただければ鋭意対応します。
備考
 自分が今までに受けてきた授業を可能な限り具体的に振り返ってみてください。そして、どのような授業が印象に残っているか考えてみましょう。教師は,学校現場で常に瞬時の判断と具体的な行動が求められます。授業での小課題・演習等を通して,自分だったら,どのような教授行動を選択するかという観点で考えていってほしいと思います。
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更新日付2018/02/06 00:43:53