開講年度2018
科目名産官民提携講座Ⅲ
科目ナンバーC231-861-83
M231-861-83
E231-234-25
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者鵜飼 宏成
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 3時限
キャンパス名城公園
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
名城公園<近未来型>キャンパス「省CO₂への取組と検証結果」
授業の概要
◆名城公園キャンパスは、国土交通省の平成24年度(第1回)住宅・建築物省CO₂先導事業に「愛知学院大学名城公園キャンパス低炭素化推進プロジェクト」として採択され、省エネルギーから創エネルギーへと進化を遂げる先進の環境技術を随所に導入している。人と地球に優しい環境性能が将来にわたって持続するエコキャンパスとして、次代にふさわしい大学建築の最先端を走っている。
【受賞歴】
「平成28年度省エネ大賞 省エネ事例部門 省エネルギーセンター会長賞」
「平成27年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」
「平成26年度照明普及賞」
「第28回 日経ニューオフィス賞 中部ニューオフィス審査委員賞」
◆本講義は、名城公園キャンパスの構想から建築に関わった実務家、省CO₂の効果測定に携わる研究者を招聘し、キャンパスをフィールド(教材)として理想と現実を行き来しながら実際を学ぶ。
授業の到達
目標
■まず地球温暖化と都市温暖化の実際を理解し、次いで省CO₂を実現する需要と供給両側面のエネルギー・マネジメントについて、工学的及び建築学的条件の最先端技術を学ぶことを目標とする。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「オープニング + 企業経営における環境内課題とその方向」:講義全体計画及び第1部の説明

○地球規模で環境問題が起きている現実の姿とその論理を、名城公園キャンパスを題材に理解する枠組みを学びます。

・ポイント:地球温暖化、生物多様性、気候変動枠組条約等
(担当:名城公園キャンパス総合監修者 経済学部特任教授 涌井先生)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
2「建築/初期計画」:建物等の意匠計画の説明

○敷地を読み解きながら、建築とランドスケープの融合や建築計画のコンセプトを理解します。

・ポイント:歴史、地域性、都市型キャンパス、総合設計制度、名城公園との連続性、デザイン、アクティブラーニング、居場所、地元連携、環境配慮型設計
(担当:大建設計)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
3「一般建築物における低炭素化の取り組み」:建築物の低炭素化の説明

○建築における低炭素化の考え方を身近な例で理解する。住宅における低炭素化事例、児童福祉施設における事例、事務所における事例 等

・ポイント:建築物の低炭素化、住宅、児童福祉施設、事務所
(担当:名古屋大学 田中先生)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
4「低炭素省エネ基本構想」:設備計画の説明+キャンパス現場調査

○低炭素化の社会的責任、名城公園キャンパス低炭素化提案、低炭素化基本構想の具体案について理解します。

・ポイント:地球上のCO2排出量、低炭素化の社会的流れ、ライフサイクルコスト、クール&ヒートピット、ソーラー発電、屋上緑化
(担当:大建設計)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
5「空調環境と省エネの関わり」:空気の質の側面

○空調条件と温熱環境要素、省エネと断熱・気密性の向上、室内空気質と換気、外気の調節と自然エネルギー利用等を学びます。

・ポイント:空調条件、温熱環境要素、断熱、気密性、空気質、換気、外気調節、自然エネルギー利用
(担当:名古屋大学 齋藤先生)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
6「光が与える環境効果/省エネと快適性の関係」:照明・空調の側面

○光と光源、MKC照明計画、照明計画のコンセプトとデザイン、空調が果たすべき役割、低炭素・省エネ及び快適性向上のテクニック等を学びます。

・ポイント:光の特性、心理的効果、人工光源、建築との関係性、景観照明、照明デザイン、快適空間、空気質、エネルギー消費量、搬送動力、快適性向上、知的生産性
(担当:ライズ及び木村工機)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
7「CASBEE等、低炭素社会への企業のCSV計画」:第2部の説明

○低炭素省エネのテクニックの基本的な考え方を学びます。

・ポイント:CASBEE(キャスビー)、CSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)
(担当:名城公園キャンパス総合監修者 経済学部特任教授 涌井先生)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
8「都市における今後のエネルギー対策」:都市のエネルギーシステムに関する側面

○地域冷暖房システム、都市ではまだ使われていないエネルギーを使う、隣の建物とエネルギーを融通、スマートエネルギータウンについて学びます。

・ポイント:地域冷暖房システム、未利用エネルギー、エネルギーの面的融通、スマートエネルギータウン
(担当:名古屋大学 奥宮先生)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
9「近年の建築物からみる低炭素化社会の実現」:名城公園キャンパスの取組+キャンパス現場調査

○低炭素化実現のための具体的な未来的取組事例、名城公園キャンパスにおける低炭素化システムの取り組みについて学びます。

・ポイント:国際的低炭素化取組、国内の取組、涼風効果、地中熱利用、雨水・井水利用システム、自然換気システム
(担当:熊谷組)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
10「具体的な低炭素省エネのテクニック」:電力・ガス供給

○エネルギーの課題と取組、環境問題における都市ガスの役割等を学びます。

・ポイント:日本のエネルギー状況、再生可能エネルギー、スマートコミュニティー、空冷チラー、地中熱利用ヒートポンプ、LED照明、太陽光発電+蓄電池、見える化モニター、都市ガス供給、ガス空調、コジェネ、GHP、ナチュラルチラー、防災
(担当:中部電力及び東邦ガス)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
11「未来の都市及び産業の方向と環境」:第3部の説明

○環境と経済の調和こそが未来の姿であることを学びます。

・ポイント:COP21・パリ合意、COP10愛知目標「自然と共生する世界」、SATOYAMAシステム 、グリーンインフラ、ニューアーバニズム、スーパーメガリージョン、第四次産業革命、環境革命
(担当:名城公園キャンパス総合監修者 経済学部特任教授 涌井先生)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
12「温暖化問題に対する緩和と適応」:緩和策と適応策の説明

○地球温暖化と都市温暖化(ヒートアイランド)の実態と今後、地球温暖化と都市温暖化の緩和策の具体的事例、温暖化に対する適応策の必要性と具体的事例について学びます。

・ポイント:地球温暖化、都市温暖化
(担当:名古屋大学 飯塚先生)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
13「都市環境の新たな競争力」:新しい都市間競争の説明

〇世界の人口推移と都市間競争の現状、都市開発に伴う環境性能評価の現状、国際競争力を持つ都市環境整備事例、名城公園キャンパスの取り組み等を学びます。

・ポイント:世界の人口推移、都市間競争、環境性能評価
(担当:クロスポイント)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
14「名古屋市における緑の保全と創出」:政策的側面の説明

○低炭素都市2050なごや戦略について学びます。

・ポイント:駅そば生活、風水緑陰生活、低炭素住生活、低炭素を支える協働パワー、緑被率、緑のまちづくり条例、道路空間緑化基準、市民参画
(担当:名古屋市緑政土木局緑地部 今西部長)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
15「名古屋の未来は、輝けるのか?」:総括の授業

○尊敬される22世紀型のライフスタイルを確立する方向を示す都市について学びます。

・ポイント:水網都市・名古屋、名古屋の環境負荷、名古屋市の災害脆弱性、未来を考える3つの危うさ、エコロジー=エコノミー、生物多様性がもたらす生態系サービスの温存
(担当:名城公園キャンパス総合監修者 経済学部特任教授 涌井先生)
【予習】ポイントにある用語を調べ意味を知る(60)
【復習】いかなる省CO₂への取組かを再確認(60)
【課題】感想と質問を、下記E-Mailへ土曜日までに提出(120)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
■平常点(50%)、定期試験の結果(50%)で評価する。平常点は、課題の提出内容により評価する。
■なお、然るべき理由無く、出席が3分の2に達しない者には単位を与えないので、注意のこと(課題の提出をもって授業への参加と考え、出席とする)。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『適宜、資料を配布する』
参考書
  ・
参考資料
参考URL
1.愛知学院大学 名城公園キャンパス環境に配慮した先進設計のページを中心にチェック
質疑応答
研究室番号:2804(名城公園キャンパス・アガルスタワー8階)
オフィスアワー:水曜日~金曜日の昼休み
備考
■課題提出E-Mailアドレス ukai.agu@gmail.com
■指定席で授業を受ける。
■質疑応答などを行いやすくするため少人数クラスとする。事前登録科目であるため、履修には要注意。
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更新日付2018/02/07 14:32:44