開講年度2018
科目名経済学特講Ⅶ
科目ナンバーE231-236-09
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者中山 厚
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 5時限
キャンパス名城公園
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
財政から日本経済を診る。
授業の概要
 我が国財政の問題点を単に財政制度とその運用に求めるのではなく、国のあり方を基に公的資源配分全体を検討することにより、財政問題の解決の方向を探る。財政を題材に、データに基づく客観的な認識のもと、問題を把握し、解決策を考案する総合戦略的な構想力を養成する。
授業の到達
目標
財政を、社会保険、公共企業体も含めて公的資源配分による行政機能、公共サービスの裏付けととらえて検討する。講師の財務官僚として経験を基に、広く行政上の諸問題に対して筋を通して骨太の議論ができるレベルを目指す。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1イントロダクションテキスト、参考書を揃えておくこと
2財政の機能と財政理論
財政の3機能と財政に関する伝統的な理論を学ぶ。
テキスト参考書の該当部分を読む 60分
3日本の財政状況と問題点
我が国の財政の現状を正しく認識し、その問題点を探る。
財務省ホームページ「日本の財政を考える」の興味ある部分を見ておく 60分
4政府の規模をめぐる議論
政府の大きさは何で測るのか、我が国の政府は大きいのか小さいのか
ネットで「政府の規模」に関する記事を読んでおくことと日本の政府は大きいか小さいか、その理由につき自分なりに意見を持つこと。
5国債問題(1)
国債とは、国債の種類、国債の位置づけ
財務省ホームページ「国債」→「国債の概要」を読んでおく 60分
6国債問題(2)
国債残高の増加ほか国債の問題点
テキスト参考書の該当部分を読んでおく 60分
7税制問題(1)
税とは、税の種類、税の原則
財務省ホームページ「わが国の税制の概要」を読んでおく 60分
8税制問題(2)
我が国税制の問題点と税制改革の方向性
テキスト参考書の該当部分を読んでおく 60分
9社会保障(1)
社会保障制度、財政上の位置づけ、社会保障関係費の増加をどう考えるか
同上
10社会保障(2)
年金、医療・介護、公的扶助の個別の問題点
同上
11国土形成と社会資本整備
国土計画の意義、社会資本整備の問題点
同上
12教育と科学技術
教育立国、科学技術立国の現在と問題点
同上
13財政投融資と特別会計
財政投融資、特別会計の意義、改革と問題点
財務省ホームページから財務省の政策「財政投融資」→「財政投融資の概要」と「予算トピックス」→「特別会計ガイドブック」を読んでおく 60分
14地方財政
国家財政と地方財政の関係、地方財政の問題点
テキスト参考書の該当部分を読んでおく 60分
15財政健全化に向けて財務省ホームページ「予算・決算」→「わが国の財政状況」→「財政関係パンフレット」→「これからの日本のために財政を考える」を読んでおく 60分
    
16記述式の期末試験。
評価方法・基
準(評価割合)
講義内容の理解と論理展開力のほか特に課題解決の実践的応用力を評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『日本の財政はどうなっているのか』湯本 雅士岩波書店3132
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『図説日本の財政平成29年度版』宇波 弘貴東洋経済新報社2808
参考URL
1.財務省
2.内閣府
質疑応答
講義中、講義後に対応する。
備考
日本経済新聞等で財政関係の記事を読む習慣を身につけることが望ましい。
画像
ファイル
更新日付2018/02/14 14:43:50