開講年度2018
科目名読書と豊かな人間性
科目ナンバーL311-277-02
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者二宮 克美
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 2時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
司書教諭としての自分をみがく
授業の概要
読書カウンセラーとしての司書教諭になることをねらいとします。この授業は、学校図書館の専門的職務としての司書教諭の資格を取得するための必修科目です。授業では、読書という行為を通して、児童・生徒の図書館利用の促進をはかり、豊かな人間性を育てることを目指します。実際に、絵本の読み聞かせ、紙芝居などの実技を経験してもらい、司書教諭としての実技面での向上も目的とします。さらに、読書タイムも設け、各自数冊の本の読破も目指します。読書会も実施します。
授業の到達
目標
司書教諭として学校図書館の運営をすることができる。
中学生や高校生に対して、読書指導ができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1イントロダクション
〇本科目の概要ならびに到達目標の説明します。
・読書会に取り上げる本の選定の準備をします。
【予習】シラバスを読み本授業内容をあらかじめ把握する(20)。読書会に取り上げる本の選定をしておく(30)。
【復習】受業全体(内容・スケジュールを含む)の確認(30)。
2「読書の意義と目的」、読書会でとりあげる本の選定(確定)をします。
〇読書の意義と目的について解説します。
【予習】読書会で取り上げる本の選定し、提案する(30)。読書という行為についての考察をしておく(30)。
【復習】読書の意義と目的についての知識の整理と確認(30)。
3「リテラシーの発達」
〇読み書き能力について、心理学の視点から深く論じます。
・ことばの発達(1歳までの発達の姿、1歳以降の言葉の理解、書記言語の獲得など)について学びます。
【予習】読書会で取り上げる本の読み進め(30)。
【復習】リテラシー(読み書き能力)の発達についての知識の整理と確認(30)。
4「読書能力・読書興味の発達段階」
〇読書能力・読書興味の発達段階について学びます。
【予習】各自の幼児期・小学生・中学生・高校生の時期の、読書興味についてまとめておく(45)。
【復習】読書能力・読書興味の発達についての知識の整理と確認(30)。
5「読書習慣の形成」
〇読書時間の確保、読書の習慣化、朝の読書など、具体的な読書習慣について学びます。
【予習】読書会で取り上げる本の読み進め(30)。
【復習】読書習慣の形成についての知識の整理と確認(30)。
6「発達段階に応じた読書の指導と計画」(1)
〇幼児から小学生の読書指導について説明します。
・読み聞かせの実習(「ぐりとぐら」を用いて)
【予習】幼児に対する読書の指導について、事前に調べておくこと(30)。「ぐりとぐら」の下読みをしておく(20)。
【復習】幼児から小学生までの読書指導の知識の整理と確認(30)。
7「発達段階に応じた読書の指導と計画」(2)
〇中学生・高校生の読書指導について説明します。
【予習】中学生・高校生に対する読書の指導について、事前に調べておく(30)。
【復習】中学生・高校生の読書指導の知識の整理と確認(30)。
8「児童・青年向け読書資料の種類と活用」
〇読書資料の解説、教育課程との対応について説明します。
【予習】児童・青年向けの読書資料にはどのようなものがあるか、事前に調べておく(45)。
【復習】読書資料についての知識の整理と確認(30)。
9「読書の指導方法」
〇楽しむ読書、調べる読書、考える読書とは何か解説します。
【予習】読書会で取り上げる本の読み進め(30)。
【復習】読書の指導方法についての知識の整理と確認(30)。
10「紙芝居・読み聞かせ」の実技・ビデオ視聴
〇実際に紙芝居を演じます。
・司書教諭に関するビデオを視聴します。
【予習】紙芝居の下読みと練習(60)。
【復習】紙芝居の演じ方についての知識の整理と確認(30)。
11「ブックトーク」
〇ブックトーク、ブックリスト、ブックディスプレイについて詳しく解説します。
【予習】200字程度のブックトークを書いてくる(60)。
【復習】本の紹介の仕方、展示の仕方についての知識の整理と確認(30)。
12「AV資料の解説とビデオ視聴」
〇視聴覚教材の扱い方などについて解説します。
・学校図書館についてのビデオを視聴します。
【予習】読書会で取り上げる本の読み進めと発表の準備(60)。
【復習】視聴覚資料についての知識の整理と確認(30)。
13「読書会の意義と運営」
〇集団としての読書の在り方、読書会の運営方法について解説します。
【予習】読書会で取り上げる本の読み進めと発表の準備(60)。
【復習】読書会についての知識の整理と確認(30)。
14「家庭・地域との連携」
〇地域社会における読書施設の紹介、家庭との連携について解説します。
【予習】地域社会にある読書関連施設などについて考えてくる(30)。
【復習】家庭・地域との連携についての知識の整理と確認(30)。
15「公共図書館との連携」「まとめと質疑応答」
〇公共図書館との連携を解説します。
〇生涯学習と読書について説明します。
【予習】公共図書館を事前に視察する(90)。
【復習】司書教諭としての役割・責任を自覚し、本講義全体の知識のまとめとと定着をはかる(90)。
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験の成績(60%)、中間レポート(20%)と授業への貢献度(20%)などを総合的に勘案して評価します。
テキスト
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『司書教諭テキストシリーズ4『読書と豊かな人間性』』朝比奈大作(編)樹村房1,9989784883670932
2.『読書と豊かな人間性』朝比奈大作・米谷茂則放送大学印刷教材2,4844595315872
参考URL
質疑応答
研究室:G616
オフィスアワー:火曜日・木曜日の昼休み(メールで事前にアポイントを取ってください)
備考
教員免許状の取得に加えての資格です。相当な覚悟をもって受講して下さい。
授業時間外に、各自数冊の書物を読破することを課します。それに費やす時間は、各自読破する書物の数にもよりますが、かなり多くの時間をかけることを期待します。
画像
ファイル
更新日付2018/01/10 10:20:55