開講年度2018
科目名教育心理学
科目ナンバーL111-282-01
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者宮澤 秀次
単位数2
曜日・時限秋学期 水曜日 3時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
教師として接することになる児童や生徒の心身の発達および学習の過程についての理解を深めることができる。
授業の概要
 講義では、人間の生涯発達についての考え方、そして子どもからおとなまでの各発達段階の特徴を学ぶことができる。小学生、中学生、および高校生の心理・行動を理解するために、特に児童期と青年期を重点的に学ぶことができる。
 児童・生徒の心身の発達をふまえ、教育的活動をするために必要な学習過程、学習法、教育評価、学級集団の特徴、適応観、パーソナリティ理解、問題行動と発達障碍などを学ぶことができる。
 これらの学習を通して、受講生の自己理解を深めるとともに、教師としての資質を高めることができる。
 受講生数によるが、受講生(12人ほど)がマイクロティーチング(模擬授業)10分を行う。
授業の到達
目標
教師として接することになる児童や生徒の心身の発達および学習の過程についての理解を深めることができる。児童生徒に対する学校教育活動の心理学的知見を学び、教師力量を養う。
マイクロティーチング(模擬授業)による経験から、授業構成をイメージできる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1人間発達
  講義日程 講義目的 受講上の注意、
  人間発達のイメージ、発達段階、
  遺伝と環境、レディネス、乳幼児期の特徴
人間の発達段階とその特徴について、受講生自身のこれまでの経験を振り返ることによって確認する。(60分)
2児童期と青年期
  児童期と青年期の特徴、児童期の終わりと    青年期の始まり、各発達段階における身体   的発達、児童期から青年期における成長    の急激な変化、性的成熟の開始、
   発達勾配現象
児童期と青年期との発達変化の内容を具体的にあげる。(30分×3回:1日に30分取り組み、それを3日分する)
3認知的発達
   乳幼児期から発達する能力、
   認知的能力の発達
認知的発達、すなわち頭の働き(思考など)にかかわる発達を具体的にあげる。60分
4学習のメカニズム
   学習理論、記憶、思考、学習意欲、
   動機づけ
   
日頃、「学習する」という言葉をどのように使っているか、関連図(Word Map:言葉(概念)の関連を図)に書いて考える。30分×3回
5学習指導法
   プログラム学習と発見学習、
   アクティブラーニング、ATI
受講生自身のこれまでの学習法(学校や塾などでの授業や受講経験)、自宅などでの勉強法などを書き出し、関連する事柄(言葉)を考える。60分
6知能に関する考え方
   知能の因子、知能検査、知的障碍(障害)
知能検査のようなものが、Youtubeなどにさまざまアップされているので、いくつか視聴する。20分×5回
7教育評価と測定
   教育評価、客観的テスト、論文体テスト
学校でのテストは、何の目的でなされているか、またその活用はどのようにしたらよいか、書きだす。60分
8社会性の発達
   学級集団、対人関係、教師‐児童生徒関係
学校内でのこれまでの人間関係を振り返り、個と集団の関係を具体的に考える。60分
9教育相談と生徒指導
   教育相談の意義と目的、
   生徒指導の意義と目的
教育心理学と、教育相談、生徒指導の関係を考える。60分
10適応と不適応
   フラストレーションとコンフリクト
欲求とその充足の関係を具体的に考える。60分
11児童生徒のパーソナリティ理解
   パーソナリティ理論とその測定(検査法)
   
受講生自身の性格、友人2人の性格を具体的に表現する。60分
12反社会的行動
   非行、いじめ、校内暴力
文部科学省ホームページ内の資料データ(キーワード「児童生徒、問題行動、生徒指導」)を調べる。60分
13非社会的行動
   不登校、引きこもり
文部科学省ホームページ内の資料データ(キーワード「児童生徒、問題行動、生徒指導」)を調べる。60分
14発達と教育の支援
  学校教育に関する諸問題、家庭と子ども、
  社会環境(インターネットなど) 
受講生自身が考える、学校教育に関する今日的課題をあげる。60分
15教師の力量とまとめの確認(試験)さらに教師力量を向上させるための課題をまとめる。60分
    
評価方法・基
準(評価割合)
受講態度(20%)と試験(80%)による。出席状況が悪い場合は失格になる。また特段の理由がない欠席や遅刻は減点方式で成績に反映する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ガイドライン学校教育心理学』大野木・二宮・宮沢ほかナカニシヤ出版2200+税978‐4‐7795‐1066‐3
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
質疑は、授業時に行うこと。必要に応じて、my.zw.sh@gmail.com にメールすることもできる。
備考
画像
ファイル
更新日付2018/02/04 14:25:57