開講年度2018
科目名国際紛争と法
科目ナンバーW331-213-04
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者尋木 真也
単位数2
曜日・時限秋学期 月曜日 4時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
国際法による平和の追求
授業の概要
 この講義では、いわゆる戦争に関する国際法上の規制について学習する。2015年に平和安全法制関連2法の成立により法整備がなされたが、2016年以降北朝鮮の核・ミサイル実験が繰り返され、2017年にはアメリカでトランプ政権が誕生した。こうした一連の出来事により、近年日本においても安全保障問題に関する関心が高まっている。他方で、戦争の規制は国際法によっても行われており、日本を含む国際社会全体が国際法の規律に従う必要がある。こうした戦争と平和に関する問題について、本講義では国際安全保障および国際人道法の観点から学習する。
授業の到達
目標
 国際紛争に関する国際法の基礎知識の修得が第一義的な到達目標である。そのうえで、その知識をもとに、現実にテロや戦争等の規制がどのように行われており、またどのように行われるべきかについて、法的な観点から考えられる能力を身につけることを目標とする。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンス予習:国際法の基礎知識の復習(60)
復習:国際法の基礎知識の復習(60)
2紛争の平和的解決予習:国際紛争の解決手段について考える(30)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
3戦争の規制予習:憲法9条について考える(30)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
4自衛権予習:日本の集団的自衛権について考える(30)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
5集団的安全保障1 ―歴史的展開予習:集団的自衛権と集団的安全保障の違いについて調べる(30)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
6集団的安全保障2 ―現代的展開予習:朝鮮戦争、湾岸戦争、リビア空爆について調べる(30)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
7平和維持活動1 ―歴史的展開予習:PKOについて調べる(30)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
8平和維持活動2 ―現代的展開予習:自衛隊とPKOについて考える(30)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
9国際人道法とは予習:教科書の国際人道法の章を読む(60)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
10敵対行為規制予習:核兵器の規制について考える(30)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
11戦争犠牲者の保護予習:名古屋空襲について調べる(30)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
12国際人道法の履行確保予習:赤十字について調べる(30)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
13国際刑事法予習:東京裁判について調べる(30)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
14国際人道法と日本予習:武士道について考える(30)
復習:レジュメ・関連条文のまとめ(60)
15まとめ予習:授業全体のまとめ(60)
復習:授業全体のまとめ(60)
    
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験による評価とともに、平常点を考慮する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『毎回レジュメを配布』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『国際組織法』佐藤哲夫有斐閣3,672円46410463442005年
2.『国際人道法〔新版(再増補)〕』藤田久一有信堂5,184円48420404082003年
3.『実務者のための国際人道法ハンドブック』鈴木和之内外出版3,024円49052852242013年
4.『国際紛争と国際法』家正治・末吉洋文・桐山孝信・岩本誠吾・戸田五郎嵯峨野書院3,132円478230479X2008年
参考URL
1.日本赤十字社
2.赤十字国際委員会
3.国際連合広報センター
質疑応答
授業の前後(授業教室)およびオフィスアワー(研究室)
備考
国際法の基礎知識が前提となるため、事前にまたは同時に国際法の授業を受講していることが望ましい。
条約集を購入する必要はないが、国連憲章はコピー(印刷)して毎回持参することを求める。
画像
ファイル
更新日付2018/02/19 15:44:29