開講年度2018
科目名少年法(処遇)
科目ナンバーW331-215-06
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者服部 朗
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 2時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
犯罪の被害者と少年司法、保護処分の現状と課題
授業の概要
前半は、被害者と少年司法について学ぶ。被害者の声を聴く、Restorative Justice (修復的司法)、少年法改正との関連などがテーマになる。
後半は、少年院や保護観察などの保護処分の仕組みと課題について学ぶ。さらに、外国の特色ある少年プログラムを通して、わが国の少年処遇の将来について考える。
ゲストスピーカーから話を聞く機会も設けたい。
授業の到達
目標
① 被害者支援のあり方について自分の意見をつくる。
② 保護処分の現状と課題を理解し、外国の取組みにも目を向けながら、調査・審判過程における保護的措置や司法前の地域活動を含む、少年問題への取組みのあり方について政策提言ができる力を養う。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1被害者と少年司法(1)
被害者の声を聴く
【予習】春学期の講義ノート、とくに少年司法手続の部分を再読する(60)
【復習】図書、インターネット等で、被害者の声を聴く体験をする(60)
2被害者と少年司法(2)
修復的司法(Restorative Justice)について
【予習】配布資料を読んで講義に臨む(30)
【復習】修復的司法と応報的司法とを比較しながら、修復的司法の特色を説明できるようにする(60)
3被害者と少年司法(3)
日本における修復的司法の実践
【予習】資料中の、ADR(裁判外紛争解決手続)、和解、調停等の用語について調べておく(60)
【復習】修復的司法の4つの実践型の長短を比較する(60)
4被害者と少年司法(4)
修復的司法以外の取り組み
【予習】4つの実践型のうち、自分が最も推奨する型を、その理由とともに明示する。推奨する型がないときは、その理由を明示する(60)
5被害者と少年司法(5)
被害者支援の現場から学ぶ
【予習】第1~4回の講義ノートと資料に目を通しておく(30)
【復習】現場の話を聞いた上で、今後の被害者支援のあり方について、さらに考える(60)
6保護処分(1)
少年院① その仕組みと課題、新しい少年院法
【予習】少年法24条1項を読む(20)
【復習】少年院の目的と仕組みを説明できるようにする(60)
7保護処分(2)
少年院② 現場の話を聞き、少年院について理解を深める
【予習】新少年院法を一読する(60)
【復習】現場の話を聞いた上で、少年院について、より具体的に説明できるようにし、その課題についても考える(60)
8保護処分(3)
児童自立支援施設① その歴史と特色
【予習】少年法24条1項、児童福祉法27条1項、41条、44条、48条を読む(30)
【復習】資料を再読し、児童自立支援施設(とくに、その教育理念と寮舎の運営)について整理する(60)
9保護処分(4)
児童自立支援施設② 現場の映像に触れ、児童自立支援施設の理解を深める
【予習】第6・7・8回の講義ノートと資料に目を通しておく(30)
【復習】少年院と児童自立支援との違いを説明できるようにする(90)
102007年第二次少年法改正
少年司法と児童福祉との関係
【予習】資料をもとに、2007年少年法改正の概要をつかむ(30)
【復習】少年司法と児童福祉との関係という視点から、2007年少年法改正の内容を整理し、その課題についても考える(60)
11保護処分(5)
保護観察① その仕組みと課題
【予習】更生保護法を一読する(60)
【復習】資料を再読し、保護観察の特色を、施設内処遇との対比で説明できるようにする。保護観察の種類についても説明できるようにする(60)
12保護処分(6)
保護観察② 保護司活動の実際
【予習】保護司に関する統計に目を通しておく(30)
【復習】現場の話を聞いた上で、保護観察の理念、運用、課題について、具体的に説明できるようにする(60)
13外国における処遇プログラム(1)【予習】現在の保護処分以外に、今後どのような取り組みや働きかけが考えられるか、今までの授業内容をもとに、自分のアイデアを練って授業に臨む(60)
14外国における処遇プログラム(2)同上
15外国における処遇プログラム(3)【復習】授業全体を振り返り、今後、どのような被害者支援が必要か、また、どのような少年処遇が有効か、自分の考えをまとめる(120)
    
評価方法・基
準(評価割合)
学期中に行うレポートないし小テストの成績(20%)と定期試験の成績(80%)とを総合評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料を配布する。』
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
オフィスアワー: 木曜 17:00-18:00
備考
本講義は春学期の「少年法(手続)」を前提に進めるので、本講義を履修する者は春学期に「少年法(手続)」の単位を取得済であることが望ましい。
画像
ファイル
更新日付2018/02/08 22:54:16