開講年度2018
科目名会社法Ⅱ(機関・組織再編等)B
科目ナンバーJ331-216-15
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者黒野 葉子
単位数2
曜日・時限秋学期 金曜日 3時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
会社法上の資金調達方法と組織再編行為
授業の概要
会社は、その事業を行うために資金を必要とします。この授業では、会社法が用意している資金調達のしくみについて学習します。ただし、現実には、そのしくみが資金調達以外の目的で利用される場合もあります。そこで、まずは、会社法の各制度についてオーソドックスな解説をした上で、実際にはそれらの制度がどのように利用されうるのか、また、そこにどのような問題が起こりうるのかについてもみていきます。また、会社が他の会社の事業を承継したり、逆に会社の一事業部門を切り離して子会社化したり他の会社に承継させたりといった会社の組織再編に関する諸制度についてもみていきます。
授業の到達
目標
①株式会社における各種の資金調達方法を分類することができる。
②株式、新株予約権、社債の発行手続および利害関係人の利益調整について説明することができる。
③合併、会社分割、株式交換・株式移転といった会社法が用意する組織再編制度について、そのしくみや利害関係人の利益調整について説明することができる。
④組織再編に関する法的問題について、判例をあげて説明することができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1会社の資金調達方法の多様性【予習】シラバスをよく読み、本講義の学習内容を確認する(30)
【復習】会社の資金調達方法について、知識を定着させ理解を深める(60)
2募集株式の発行等(1)-総論【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】新株発行等における利害関係について、知識を定着させ理解を深める(60)
3募集株式の発行等(2)-募集株式の発行等の手続【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】新株発行等の手続について、知識を定着させ理解を深める(60)
4募集株式の発行等(3)-募集株式の発行等の瑕疵【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】新株発行等の瑕疵を争う方法について、知識を定着させ理解を深める(60)
5新株予約権(1)-意義、利用形態【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】新株予約権の意義および利用形態について、知識を定着させ理解を深める(60)
6新株予約権(2)-新株予約権の発行手続【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】新株予約権の発行手続について、知識を定着させ理解を深める(60)
7敵対的企業買収の防衛に関する法的問題【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】敵対的企業買収の防衛に関する判例について、知識を定着させ理解を深める(60)
8社債【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】社債について、知識を定着させ理解を深める(60)
9組織再編(1)―総論/合併①【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】合併のしくみについて、知識を定着させ理解を深める(60)
10組織再編(2)―合併②【復習】第1~9回の学習内容を復習する(90)
【復習】合併の手続・瑕疵について、知識を定着させ理解を深める(60)
11組織再編(3)―会社分割①【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】会社分割のしくみおよび手続について、知識を定着させ理解を深める(60)
12組織再編(4)―会社分割②【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】会社分割をめぐる法的問題について、知識を定着させ理解を深める(60)
13組織再編(5)―株式交換・株式移転【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】株式交換・株式移転制度について、知識を定着させ理解を深める(60)
14組織再編(6)―キャッシュ・アウト【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】キャッシュ・アウトの手法および法的問題について、知識を定着させ理解を深める(60)
15組織再編(7)―株式買取請求権における「公正な価格」【予習】事前配布レジュメに記載された教科書の該当箇所をよく読み、学習内容を理解する(60)
【復習】株式買取請求権における「公正な価格」について、知識を定着させ理解を深める(60)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
到達目標の達成度を、課題(20%)および定期試験(80%)により評価します。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『レクチャー会社法』菊地雄介ほか法律文化社2700978-4-589-03683-4
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『会社法重要判例』酒巻俊雄ほか編成文堂2000+税9784792326951
参考URL
1.特になし
質疑応答
オフィスアワー(火曜日3校時 研究室)のほか、授業後等、随時、質問を受け付けます。
備考
毎回の授業には、六法を必ず持ってきてください。
「会社法ⅠA」「会社法ⅠB」「会社法ⅡA」など、会社法関連科目を履修していることが望まれます。
画像
ファイル
更新日付2018/02/15 09:35:18