開講年度2018
科目名行政法Ⅰ(総論)A
科目ナンバーJ231-212-03
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者杉原 丈史
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 2時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
行政法入門、そして行政法総論の基本論点へ
授業の概要
行政法を初めて学習する学生に向け、まずは飲食店の営業許可や生活保護の開始決定といった、私人に対して権力的に行われる典型的な行政活動に焦点を絞り、行政法全体を通して基本となる原理や独自の仕組みを解説する。次に、多種多様な行政活動に共通して適用される一般法を扱う行政法総論に移り、現代における行政活動の発展に伴って問題となった論点の中でも基本的なものを取り上げて検討する。
授業の到達
目標
行政法の基本原理や独自の仕組み、および、行政法総論の基本論点に関する実務・学説の動向を理論的に分析できるようになる。そしてその成果を、一定量の論理的文章としてまとめられるようになる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1行政法の意義と特色
 *カリキュラム上、行政法科目の最初に位置するため、当日はレジュメのほか、行政法全体に関するガイダンス用のプリントも配布する
【予習】シラバスを読み返し、受講の態勢を整えておく(10)
【復習】配布したプリントも読んだ上で、自分が行政法を学ぶ目的を再確認する(30)
2行政法入門①
 行政活動の発展
 *入門の回では、初学者にとっての分かりやすさを優先し、必ずしも教科書の叙述の流れに従っていないため、毎回、講義のねらいと聴きどころをまとめた導入プリントを事前配布する
【予習】導入プリントを読む(20)
【復習】テキスト第1章のうち指定した個所と照らし合わせつつ、授業中にとったノートを論理的文章として整理し直す(40)
3行政法入門②
 行政活動を行う主体とその機関
 *導入プリントにつき入門①参照
【予習】同上
【復習】テキスト第5章のうち指定した個所と照らし合わせつつ、授業中にとったノートを論理的文章として整理し直す(40)
4行政法入門③
 法律による行政活動のコントロール
 *導入プリントにつき入門①参照
【予習】同上
【復習】テキスト第3章のうち指定した個所と照らし合わせつつ、授業中にとったノートを論理的文章として整理し直す(40)
5行政法入門④
 行政行為による私人との法関係の形成
 *導入プリントにつき入門①参照
【予習】同上
【復習】テキスト第7章のうち指定した個所と照らし合わせつつ、授業中にとったノートを論理的文章として整理し直す(40)
6行政法入門⑤
 行政上の義務に従わない私人への強制
 *導入プリントにつき入門①参照
【予習】同上
【復習】テキスト第13章のうち指定した個所と照らし合わせつつ、授業中にとったノートを論理的文章として整理し直す(40)
7行政法入門⑥
 違法・不当な行政行為に対する私人の救済
 *導入プリントにつき入門①参照
【予習】同上
【復習】教科書第7章のうち指定した個所と照らし合わせつつ、授業中にとったノートを論理的文章として整理し直す(40)
8小テスト(実施後、解説を行う)
行政法入門の補足説明
【予習】小テストの準備として、各回につき自分でまとめた文章を読み直し、説明記述のポイントを確認する(90)
【復習】解説や補足説明をふまえつつ、理解が不十分な点を見直す(30)
9行政行為の基本論点①
 行政庁による自発的失効
【予習】事前に指定した関連条文を読む(10)
【復習】教科書第7章のうち指定した個所と照らし合わせつつ、授業中にとったノートを論理的文章として整理し直す(50)
10行政行為の基本論点②
 無効を理由とする例外的救済
【予習】同上
【復習】教科書第7章のうち指定した個所と照らし合わせつつ、授業中にとったノートを論理的文章として整理し直す(50)
11行政立法の基本論点①
 法規命令の増加とその背景
【予習】同上
【復習】教科書第6章のうち指定した個所と照らし合わせつつ、授業中にとったノートを論理的文章として整理し直す(50)
12行政立法の基本論点②
 委任命令の法的統制
【予習】同上
【復習】教科書第6章のうち指定した個所と照らし合わせつつ、授業中にとったノートを論理的文章として整理し直す(50)
13行政裁量の基本論点①
 行政活動をめぐる裁量の容認
【予習】同上
【復習】教科書第8章のうちレジュメで指定した個所と照らし合わせつつ、授業中にとったノートを論理的文章として整理し直す(50)
14行政裁量の基本論点②
 自由裁量に対する司法審査
【予習】同上
【復習】教科書第8章のうち指定した個所と照らし合わせつつ、授業中にとったノートを論理的文章として整理し直す(50)
15法律による行政の原理の意義と限界
(総論Aの総括とBへの展望)
 
【復習】今回の総括をふまえつつ、これまで各回につきまとめてきた文章を読み直し、法的な論述構成のポイントを確認する(120)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
小テスト(20%)・定期試験(80%)で評価する。
出題形式は全て文章記述式で、持ち込みは一切不可とする。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『行政法[第5版]』櫻井敬子・橋本博之弘文堂3564978-4-335-35660-5改訂された場合、最新版を用いる
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
火曜4限のオフィスアワーに6520研究室にて行う。
備考
テキストに加えて、開講年度と同年版の六法も必携とする。受講生には、テキストの文章や関連条文を読み上げてもらったり、こちらからの質問に答えてもらったりと、毎回様々な形で協力・参加を求めながら授業を行う。
欠席者へのレジュメ配布や講義連絡などについては、WebCampusを通じて行うので、各自、IDとパスワードを確保しておくこと。
画像
ファイル
更新日付2018/02/19 10:36:02