開講年度2018
科目名簿記ⅠB
科目ナンバーC131-240-02
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者中澤 優介
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 2時限
キャンパス日進
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
簿記の基本を習得する
授業の概要
簿記とは、調達、生産や販売などといった企業の様々な経済活動を、数値として記録・計算・整理するための手段です。この簿記に基づいて得られた情報は、企業の状態や成果を示すものであり、この情報を活用することは、企業が発展的に活動を続けていくうえで必要不可欠です。また、管理会計や財務会計といった今後皆さんが学習する会計学の諸領域も、この簿記の考え方や仕組みの上に成り立つものであるといえます。簿記I(AおよびB)では、これから皆さんが学習する商学や会計学とも関係する、簿記の基本的な考え方や手続きを学んでいきます。
授業の到達
目標
本講義での授業および計算問題演習を通じて、簿記(特に複式簿記)の基礎的な事項の知識習得を目標とします。具体的には、簿記I(AおよびB)での講義を通じて、日商簿記検定3級レベルの知識を習得し、当該レベルの基本的な問題を解けるようになることを目指します。また、講義での学習を通じて、これから学んでいく商学や会計学により一層の関心を持てるようになることも目標とします。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1■講義の概要
⇒本講義の概要について説明します
■簿記IAの復習(基礎編)
⇒簿記IAで学習した内容について、基礎的な部分について復習します
・簿記の意義、損益計算書・貸借対照表の構成要素、勘定記入の法則
【予習】シラバスを読み、本講義の内容をあらかじめ把握しておく(20)、教科書第1~4講の要点確認(60)
【復習】授業の全体および、講義で学習した内容について確認(40)
2■簿記IAの復習(実践編)
⇒簿記IAで学習した内容について、練習問題も交えながら復習します
・仕訳、転記、試算表、精算表、現金・預金
【予習】教科書第5~8講の要点確認(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(60)
3■商品(その2)
⇒商品の仕入・売上の簿記での処理について学習します
・商品有高帳、商品売買損益の計算
■売掛金と買掛金
⇒売掛金・買掛金の簿記での処理について学習します
・人名勘定、統括勘定
【予習】教科書第9講の後半部分および第10講を読んでおく(60)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(120)
4■その他債権・債務
⇒企業の主たる営業活動以外から生じる債権・債務の簿記での処理について学習します
【予習】教科書第11講を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(120)
5■受取手形と支払手形
⇒手形取引について学習します
・手形の種類、手形の裏書、手形の割引
【予習】教科書第12講を読んでおく(60)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(120)
6■貸倒損失と貸倒引当金
⇒貸倒れの簿記での処理について学習します
・貸倒れが発生した場合の処理方法、貸倒引当金の設定
【予習】教科書第13講を読んでおく(60)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(120)
7■有価証券
⇒有価証券の簿記での処理について学習します
・有価証券取得の際の処理方法、有価証券の売買時の手続き
【予習】教科書第14講を読んでおく(60)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(120)
8■問題演習
⇒これまでの講義内容に関する問題演習を実施します
【予習】教科書第9~14講の要点確認(90)
【復習】演習問題の解法の確認(90)、演習問題に関連した問題集の問題を解く(60)
9■有形固定資産
⇒建物や備品などの有形固定資産の簿記での処理について学習します
・有形固定資産の取得時の処理方法、減価償却の意義・方法、有形固定資産の売却
【予習】教科書第15講を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(120)
10■有形固定資産の復習
⇒前回学習した減価償却について復習をします
■費用・収益の繰越と見越
⇒費用・収益の繰延と見越のうち、繰延について学習します
【予習】教科書第15講の要点確認(60)、教科書第16講の前半部分を読んでおく(60)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(60)
11■費用・収益の繰越と見越(続き)
⇒費用・収益の繰延と見越のうち、見越について学習します
■資本金と引出金
⇒個人企業での資本の増減に関する簿記での処理について学習します
■税金の処理
⇒個人企業が納付する税金の種類や、簿記での処理方法について学習します
【予習】教科書第16講の後半部分および第17講を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(60)
12■帳簿と伝票
⇒伝票を使った取引の処理方法について学習します
・伝票とは、3伝票制
■決算手続
⇒決算手続について、決算整理を中心に学習します
・決算整理事項の処理方法
【予習】教科書第18講および第19講の前半部分を読んでおく(120)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
13■決算手続(続き)
⇒決算手続について、8桁精算表を中心に学習します
・決算整理についての復習、8桁精算表の作成方法
【予習】教科書第19講の前半部分の要点確認(60)、教科書第19講の後半部分を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、今回学習した範囲の問題集の問題を解く(60)
14■財務諸表の作成
⇒損益計算書・貸借対照表の形式や作成方法について学習します
■問題演習
⇒決算手続および財務諸表の作成に関する問題演習を実施します
【予習】教科書第19講の要点確認(60)、教科書第20講を読んでおく(60)
【復習】講義で学習した内容について確認(60)、演習問題の解法の確認(90)
15■問題演習
⇒前回に引き続き、決算手続および財務諸表の作成に関する問題演習を実施します
■本講義のまとめ
⇒授業の全体を振り返ります
【予習】定期試験までに下記を確認(15回目以前より、できる部分から実施しておくこと)
・演習問題の解法(120)
・確認テストの問題の解法(180)
・課題として出題の問題の解法(120)
    
16■定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
期末試験(50%)、確認テスト(30%)、授業態度(10%)、課題提出(10%)で評価。
講義の1/3を超える欠席(5回を超える欠席)は無条件で単位取得不可(失格扱い)となるので、注意してください。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ビジュアル版 入門簿記講義(改訂版) 』大塚宗春 ほか中央経済社3,024978-4502224317教科書
2.『検定 簿記ワークブック [3級/商業簿記]』渡部裕亘,? 片山覚,? 北村敬子中央経済社756978-4502210013問題集
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
オフィスアワー:火曜日 昼休み(日進キャンパス:6号館6階36号室)
※来室の際は事前にアポイントメントを必ず取ってください。
備考
1. 本講義の履修は、簿記IAが履修済みである、もしくはそれと同等の知識を有することを前提とします。
2. 授業中の私語および電卓以外の情報機器の使用は厳禁します。
3. 講義では電卓(付加機能のないもの/携帯電話等は不可)を毎回持参してください。
4. 講義は履修者の理解を第一に優先し、適宜進捗速度を変化させ対応します。
5. 簿記IBでの学習内容は、簿記IAよりも高度になり分量も多いので、積極的な予習・復習を心がけてください。
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更新日付2018/02/05 16:15:13