開講年度2018
科目名海外の生涯教育
科目ナンバーZ231-271-01
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者木見尻 哲生
単位数2
曜日・時限秋学期 金曜日 4時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
海外の生涯教育の事例から学び、日本の社会教育・生涯学習の理解を深める
授業の概要
我が国においても、教育基本法の条文(第三条)に生涯学習が明記されるなど、生涯学習に対する期待が高まっている。しかし、生涯学習が国民の間に広く普及しているという段階には未だ至ってはいない。諸外国では、それぞれの事情に応じて生涯学習の制度に工夫が積み重ねられており、中には高いレベルで生涯学習社会を実現していると評価される国もある。この授業では、海外の生涯教育の事例から学びながら、日本の社会教育・生涯学習をより充実させるための方策を考究したい。
授業の到達
目標
・海外の生涯教育の特徴を理解し、生涯教育についての理解を深める。
・海外の事例と比較しながら、日本の社会教育・生涯学習のあり方について自分の意見を主張できる。
・「大人の学びと民主主義」「生涯学習と地域づくり」などの論点について、自分の考えをまとめる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1授業の進め方(ガイダンス)
基本用語(生涯教育・生涯学習・社会教育・成人教育など)の確認
【予習】これまでに学んできた社会教育・生涯学習について振り返っておく(90)、【復習】生涯教育に関連する基本用語の理解を深め、自分の言葉で説明できるようにする(90)
2生涯教育を国際比較するということ
― 何のために海外の生涯教育を学ぶのか ―
【予習】資料を熟読し、海外の生涯教育から学ぶべきことについて自分の考えをまとめておく(90)、【復習】授業内容をふりかえり、海外の事例に対する関心を深める(90)
3ユネスコ生涯教育論(1)
― ラングランとジェルピ ―
【予習】ユネスコについて調べておく(90)、【復習】ラングランとジェルピの生涯教育論の違いについて熟考する(90)
4ユネスコ生涯教育論(2)
― 学習権宣言と国際識字年 ―
【予習】学習権宣言を熟読し、識字問題に対する理解を深めておく(90)、【復習】識字教育・夜間中学をテーマとした映像資料を鑑賞し、感想をまとめる(180)
5デンマーク(フォルケホイスコーレ)
― 成人教育と社会発展 ―
【予習】デンマークがどんな国か調べておく(90)、【復習】フォルケホイスコーレを日本に導入する場合の可能性や課題について考える(90)
6戦前日本の社会教育の一事例
― 国民高等学校運動 ―
【予習】戦前日本の社会教育の特徴について調べておく(90)、【復習】デンマークと戦前日本を比較しながら、戦前日本の社会教育について考える(90)
7スウェーデン(学習サークル)
― 大人の学びと民主主義 ―
【予習】スウェーデンがどんな国か調べておく(90)、【復習】スウェーデンの学習サークル制度の特徴を理解し、大人が学ぶことの意義に対する意見をまとめる(90)
8サークル形式の学習
― スウェーデンの学習サークル制度と日本の自習サークルの比較検討 ―
【予習】サークル形式の学びの特徴について調べておく(90)、【復習】スウェーデンとの比較をふまえて、サークル形式の学習の課題と日本の生涯学習を充実させるための課題について考える(90)
9フィンランド(成人教育センター)
― 地方自治体による成人教育施設 ―
【予習】フィンランドがどんな国か調べておく(90)、【復習】フィンランドの事例を参考にして、地方自治体が運営する身近な生涯学習施設の望ましいあり方について考える(90)
10公民館の理念と今日的状況【予習】フィンランド成人教育センターと日本の公民館を比較して、それぞれの特徴をまとめる(90)、【復習】公民館の現状と課題について考察し、小レポートをまとめる(90)
11中間まとめ
― 意見交換と論点整理 ―
【予習】これまでの授業を振り返り、疑問点などをまとめておく(90)、【復習】授業での討論をふまえて、海外の生涯教育を考究するための視点を明確にする(90)
12ドイツの生涯教育【予習】ドイツの生涯教育の概要を調べておく(90)、【復習】報告や討論の内容を振り返り、疑問や不明確な点を書き出しておく(90)、【報告予定の学生】報告内容の調査、レジュメの作成(300)
13アメリカの生涯教育【予習】アメリカの生涯教育の概要を調べておく(90)、【復習】報告や討論の内容を振り返り、疑問や不明確な点を書き出しておく(90)、【報告予定の学生】報告内容の調査、レジュメの作成(300)
14ブラジルの生涯教育【予習】ブラジルの生涯教育の概要を調べておく(90)、【復習】報告や討論の内容を振り返り、疑問や不明確な点を書き出しておく(90)、【報告予定の学生】報告内容の調査、レジュメの作成(300)
15韓国の平生教育【予習】韓国の生涯教育の概要を調べておく(90)、【復習】報告や討論の内容を振り返り、疑問や不明確な点を書き出しておく(90)、【報告予定の学生】報告内容の調査、レジュメの作成(300)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
授業の参加状況(小レポート、積極性など) 30%、報告・討論 30%、定期試験 40%
テキスト
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『世界の生涯学習』新海英行・松田武雄編著大学教育出版2800+税978-4864294034
2.『公民館・コミュニティ施設ハンドブック』日本公民館学会エイデル研究所5714+税978-4871684033
3.『社会教育・生涯教育の再編とソーシャル・キャピタル』松田武雄編著大学教育出版2400+税978-4864291316
参考URL
質疑応答
授業間に質問の時間を設ける。また必要に応じて、授業前後の時間を利用したり、電子メールでの対応を行う。
備考
画像
ファイル
更新日付2018/02/06 15:22:12