開講年度2018
科目名小児保健学
科目ナンバーZ231-525-02
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者城戸 裕子
単位数2
曜日・時限秋学期 水曜日 2時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
子どもの発達段階から養育、環境、虐待や障害等、幅広く現状と課題からの保健活動を考える
授業の概要
近年、子どもを取り巻く環境は急速に変化している。保健医療分野のめざましい進歩により、出生や発育を取り巻く環境は子どもに多くの恩恵をもたらしたといえる。一方、家族形態の変化による少子化の加速、情報ツールの利便性の弊害としての人間関係の希薄さ、過度のストレス等により心身に支障をきたす子どもも多く存在する。子どもは大人を縮小したものではなく、それぞれの発達段階があり、その過程に子どもと向き合う大人が関わっていくことで成長していく。
本講義では、子どもの発達段階やその過程において養育者としてどう関わっていくかを学び、子どもの未来を担う養育並びに学校における養護教諭の保健活動のあり方を考える。
授業の到達
目標
①子どもに関する制度政策(保健衛生の変遷、母子保健サービスの動向、児童に関する法律等)について学ぶ
②子どもの発達段階とそれらの課題について学ぶ
③小児によくみられる疾病や事故を理解し、予防や安全対策、緊急を要する際の対応を学ぶ
④学校保健現場で活用できる応用力を身につける
⑤子どもの視線で物事を見つめ、子どもと接する際の適切な態度を習得する
⑥子どもの発達段階に応じた身体等の計測が正しく実施でき、アセスメントできる
⑦発達障害や児童虐待等、昨今の現状をふまえ、子どもの環境を考えることができる
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1子どもの成長と発達を考える【予習】保護者から出生時の様子をヒヤリングする。(120分)
【復習】興味関心を持った事項について調べて深化させること。(30分)
2わが国の母子保健の動向と課題【予習】近年の子ども・若者白書(内閣府)から出生、人口、疾病の項目について簡潔にまとめておくこと。(60分)
【復習】興味関心を持った事項について調べて深化させること。(60分)
3子どもに関する社会保障制度の実際【予習】子どもに関する社会保障制度の種類について調べてまとめること。(60分)
【復習】興味関心を持った事項について調べて深化させること。(60分)
4子どもの成長と発達段階(1) 【予習】自身の母子手帳や保護者からのヒヤリングで出生時の様子を確認しておくこと。(120分)
【復習】興味関心を持った事項について調べて深化させること。(30分)
5子どもの成長と発達段階(2) 【予習】発育と発達の原則、成長曲線等の定義発達を評価する指標について調べること。(60分)
【復習】興味関心を持った事項について調べて深化させること。(30分)
6子どもの成長と発達段階(3) 【予習】アレルギーと免疫の仕組みについて調べておくこと。(60分)
【復習】アレルギーに対しての注意事項、対処方法について学びを深化させること。(60分)
7子どもと家族支援①障害を持った子どもを考える【予習】身体障害、知的障害、精神障害の各障害区分について調べておくこと。(90分)
【復習】興味関心を持った事項について調べて深化させること。(60分)
8子どもと家族支援②発達障害を考える【予習】発達障害の疾患について、調べておくこと。(30分)
【復習】興味関心を持った事項について調べて深化させること。(30分)
9子どもと家族支援③社会的養育の意味を考える【予習】わが国の社会的養護の成り立ちと措置施設の種類について調べておくこと。(60分)
【復習】社会的養育の措置施設確認し、役割について理解を深める。(60分)
10子どもと家族支援④特別養子縁組と里親について 【予習】特別養子縁組と里親制度、親権について調べておくこと。(60分)
【復習】興味関心を持った事項について調べて深化させること。(30分)
11子どもと家族支援⑤子どもを支える専門職【予習】保育士、児童心理士等の専門職について調べ、第9回講義の施設にどのような配置がされているかの確認をすること。(90分)
【復習】興味関心を持った事項について調べて深化させること。(30分)
12子どもと家族支援⑥医療的ニーズの高い子どもの支援【予習】病児保育、院内学級について設置数を確認する。(60分)
【復習】興味関心を持った医療ニーズについて調べて深化させること。(60分)
13子どもと家族支援⑦児童虐待を考える【予習】児童虐待防止法の第一条の目的を読み、条文に明記してある児童虐待の定義を確認する。(90分)
【復習】興味関心を持った事項について調べて深化させること。(60分)
14子どもと家族支援⑧現場からの報告【予習】スクールカウンセラーや障害児支援に関わる専門職を調べること。(90分)
【復習】学校で起こっている問題、障害児支援に関わる専門職からの話から役割を理解する。(60分)
15講義のまとめ
全体振り返り
【予習】各単元での学習内容、数値、法律などの確認。(120分)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
筆記試験80%、課題レポート10%、講義参加度10%とする。課題レポートのテーマについては、講義中に提示する。
遅刻、欠席(やむを得ない場合を除く)については、講義参加度として位置づけ、厳しく評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない(教員作成資料を使用する)』
参考書
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参考資料
参考URL
質疑応答
オフィスアワー(木曜日15:10~16:40 城戸研究室 14605)を利用すること。事前の予約が望ましい。
備考
本講義は、養護教諭課程選択者は受講必須である。
原則、養護教諭養成課程学生のみの履修講義とするが、それ以外の学生については、履修希望についての相談を受けつけることとする。
母子手帳の持参を指示する場合があることから準備をしておくこと。
画像
ファイル
更新日付2018/01/12 13:53:48